-6月-2014の記事
「肥満」を英語にすると?
健康系のニュース記事などによく出てくる単語なので、ご存知の方も多いと思いますが、「肥満」は、obesityと言います。
例)CNNニュースより(February 28, 2014)
Obesity rates drop for 2- to 5-year-olds
(2~5歳の幼児の肥満率が下がっている)
http://edition.cnn.com/2014/02/28/opinion/smith-fitness-obesity-lets-move/
この記事のタイトルは、以下のようになっています。
Fat chance: It’s not time to do the happy dance just yet
(見込み薄:とてもまだ、ハッピーダンスを踊るような時ではない)
用語:
・fat chance: 見込みが薄(文字通り直訳すると「太ったチャンス」ですが、反語的に使います)
・not ~ just yet: とてもまだ~でない
fat chanceという慣用句を使いながら、fat(太っている、脂肪)という言葉と本文の肥満の記事をうまく組み合わせたタイトルになっています。
obesityの形容詞形は、obese なので、肥満の人は、obese peopleとなります。
例)CNNニュースより(August 16, 2011)
Should all obese people lose weight?
(肥満の人は、減量すべきでしょうか?)
「太りすぎ」には、overweigh(形容詞) という表現もあります。
fall under とは?
「~の下に倒れる」という文字通りの意味もありますが、もう一つ意味があります。
■Japan Timesより(MAR 7, 2014)
Bitcoin does not fall under the category of a currency and is subject to taxation.
(ビットコインは、通貨の部類に入らないが課税対象になる)
ビットコインは、インターネット上で取引されている仮想通貨で、いろいろな意味で話題になっており、上記はある人の意見です。よって、実際に課税されえいるわけではありません(将来は課税されるかもしれませんが)。
fall underは、「~の支配に入る、~の管轄に入る、~に分類される」といった意味になります。
また、be subject toは、「~の支配下にある」という意味で、taxationは、「課税」です。
最初に紹介した「~の下に倒れる」という意味の例文(見出し文)も紹介しておきます。
例)CNN iReportより(January 28, 2009)
Trees fall under the heavy weight of ice and snow.
(木が氷や雪の重みで倒れる(折れる))
http://ireport.cnn.com/docs/DOC-202993
リンク先には、雪で木が折れてしまった写真が掲載されています。
恐ろしい単語?:formidable
CNNニュースにヨーロッパ最大の恐竜(Torvosaurus gurneyi)の発見の記事がありました。
CNNニュース(March 5, 2014 )より
The dinosaur Torvosaurus gurneyi was a formidable creature.
(恐竜Torvosaurus gurneyiは、恐ろしい生き物だった)
http://edition.cnn.com/2014/03/05/world/europe/dinosaur-predator-europe/index.html?hpt=hp_c5
ここに、formidable creature(恐ろしい生き物)という単語が使われています。
formidableは、Longmanの英英辞典の定義を引用すると、「very powerful or impressive, and often frightening(とても強力だったり、強い印象を与えるもので、しばしば恐ろしい)」という意味で、大恐竜の説明にはぴったりの単語です。
英和辞書では、「恐ろしい、ぞっとするような」という言葉で説明されています。
英英辞典の方が、日本語の辞書より広い意味で定義されているのが分かります。
例)Formidalbe Photography
http://www.formidablephotography.com/
このサイトのformidableは、impressiveという意味で使っているのでしょう。
formidableには、もう一つ意味があり、同辞書の定義によると、「difficult to deal with and needing a lot of effort or skill(取り扱うのが難しく、努力やスキルを必要とする)」となっています。
日本語にすると、「手におえない、手ごわい」になります。
例)SWEDISH COUNCIL OF AMERICAより
They were faced with the formidable task of selecting a an appropriate name.
(彼らは、適切な名前を選ぶという難しい仕事に直面していた)
http://www.swedishcouncil.org/affiliate/voa-birka-lodge-732/
formidable taskは、「難しい仕事」という事になります。
一つの単語も、このように掘り下げて調べると、概念がよく理解できるのではないかと思います。
健康のありがたみ
時々引用させてもらっているWikiHowというサイトの「健康」のカテゴリーに以下のような英文がありました。
Many people with serious illnesses would give anything for a single day of perfect health.
重病の人の多くは、健康な一日もらうためになんでも与えてしまうだろう。
After all, it’s only when you lose your health that you realize what you once had.
結局、病気になった時だけ、自分が健康であった事に気が付く。
参照元:http://www.wikihow.com/Be-Healthy
病気になった時に初めて健康のありがたさが分かるのですが、それを英文で表現する時にこれらの英文は参考になります。
そのまま覚えてしまいたいですね。
健康になるための方法については、本文を参考にして欲しいですが、使えそうな英文は、どんどん覚えて自分のものにしていくと表現力アップに繋がると思います。
ifの省略とif文の中のshould
地下鉄東京メトロの掲示に以下のような英文があります。
Should you drop something on the tracks, please contact the staff.
(線路に物を落したら、係員に連絡してください)
If + S + should + V の形で、「万が一Sが~したら」という意味になりますが、ここでは、Ifを省略して、shouldが前に出てきています。
if節の中にshouldが入ると、「万が一~だったら」という意味なります。
以下も東京メトロの掲示物からの引用です。
If a fire should occur in a running train in the tunnel, Tokyo Metro Co., Ltd. makes it a rule for the train to run to the next station for evacuation.
ここでも、「万が一電車で火災が発生したら~」という表現が使われています。
(訳)万が一地下鉄の列車内で火災が発生したら、東京メトロは、避難の為にその列車を最寄りの駅に移動させるようにしています。
if と shouldの組み合わせを覚えておきましょう。
green lightとは?
green light には、「許可、承認」の意味があります。
例)CNNより(April 18, 2011)
Green light for London’s first cable car
(ロンドンの最初のケーブルカーに許可)
http://edition.cnn.com/2011/WORLD/europe/04/18/london.olympics.cable.car/
この記事は、ケーブルカー建設前のものですが、2012年にオープンして、現在は、以下の記事(About.com)のようになっています。
http://golondon.about.com/od/londontransport/ss/London-Cable-Car-Emirates-Air-Line.htm
ケーブルカーの名前は、Emirates Air Line です。
ドバイの航空会社の資本が入っているので、最低でも最初の10年はこの名前が使われるようです。
同記事より:
The Dubai-based airline are sponsoring the cable car so it will have their name for at least the first ten years.
話を元に戻しますが、green lightは、「許可、承認」の事なので、
to give a person the green light は、「人に、許可を与える」という意味になります。
例)
・The president has given him the green light to begin the project.
(社長は、彼にプロジェクト開始の許可を与えた。)
虹(rainbow)について
虹は、7色という固定観念がありますが、光の波長は連続的に変化しているので、色数はもっとあるという言い方もできるし、もっと少ないと考えることもできます。よって、各国によって色数の認識は違います。
7色としたのは、7が神聖な数として考えられていたからだそうです(ニュートンが決めたようです)。
今回は、Merriam Websterのネイティブ向けの辞書でrainbowを調べてみます。
[rainbow]
an arc or circle that exhibits in concentric bands the colors of the spectrum and that is formed opposite the sun by the refraction and reflection of the sun’s rays in raindrops, spray, or mist
(原文:http://www.merriam-webster.com/dictionary/rainbow)
*arc 弧
*exhibit 示す
*concentric 同心円の
*spectrum (光学)スペクトル
*opposite 反対側に
*refraction 屈折
*reflection 反射
*ray 光線
*raindrops 雨滴
*spray しぶき
*mist 霧
理科の教科書に出てくるような説明がされていますが、語彙力増強にはとても役に立ちますね。
雨滴は、一つ一つ数えられるので、raindrops(複数形)になっています。
霧というとfogを思い浮かべますが、fogより薄いのが、mistで、mistよりも薄いのがhaze(薄霧)です。fogは、濃霧と覚えておくと良いでしょう。
(訳)
弧または円状のものであり、同心円状にスペクトルの色を示し、雨滴、水しぶき、霧の中での太陽光の屈折と反射により太陽の反対側に形成されるもの。
turnoutとは?
turn(回る)という単語を思い出してしまうと、turnoutの意味が分からなくなってしまいますが、これは頻繁に用いられる単語なので覚えておきましょう。
意味は、「(選挙の)投票数、(ミーティング、パーティ、イベントなどの)出席者数」を指します。
例)CNN Politicsより
Report shows turnout lower than 2008 and 2004
(レポートによると、投票数は、2008年と2004年よりも少ない)
http://politicalticker.blogs.cnn.com/2012/11/08/report-shows-turnout-lower-than-2008-and-2004/
元々、turn outには、「出席する、集まる」という意味があります。
例)Lognmanの英英辞典より
About 70% of the population turned out for the election.
(人口の約70%が投票した(投票の為に集まった))
turn outという熟語にはいろいろな意味がありますが、Longmanの英英辞典の最初の定義は以下になります。
[turn out]to happen in a particular way, or to have a particular result, especially one that you did not expect
(特定の方法で起こったり、特定の結果になったりする。特に、予想外のものへ)
日本語の辞書では、「~になる」という記述がありますが、「予想外」というニュアンスが入るのですね。
この意味で用いる場合は、turn out well/badly/fine/all right などのように副詞を伴います。
例)
Everything turned out all right.
(すべてうまくいった)
その他、turn outには、自動詞で「分かる」、他動詞で「(明かりを)消す、(物を大量に)生産する、(人を)追い出す」など沢山の意味があります。
whereaboutsとは?
whereとaboutを組み合わせて作られて作られた言葉であることは分かりますが、どういう意味になるのでしょう。
Longmanの英英辞典では、「the place or area where someone or something is」と定義されています。
日本語にすると、「所在、ありか」という意味になります。
アメリカのドラマ「FRINGE/フリンジ」の第1話で、女性捜査官オリビア・ダナムが、ピーター・ビショップに次のような事を言っています。
I let certain people know your whereabouts.
(あなたの居場所をある人にばらすわよ)
「FRINGE/フリンジ」は、奇妙な事件を天才科学者と一緒に解決するドラマで、全100話まであるようです。
海外ドラマは、英語表現の宝庫なので、かなり沢山の事が学べます。
ヒヤリングに自信が無い場合は、まずは、日本語でストーリーを理解してから、英語字幕を活用して勉強すると新たな発見が沢山あると思います。
feelの「触る」イメージ
feelというと、「~と感じる」という訳語で覚えている方も多いと思います。
feelには、「(指などで)触ってみる、調べる」という意味があるので、手を額に当てて熱があるかどうかチェックする時は、feel someone’s forehead という表現になります。
例)Longamの英英辞典より
She felt his forehead. Perhaps he had a temperature.
(彼女は彼の額を調べた。多分、彼は熱があっただろう)
「脈を調べる」は、take someone’s pulse、feel someone’s pulse、check someone’s pulse などの表現がありますが、ここでもfeelが使えます。
pulseは、「脈拍」です。an irregular pulseと言うと、「不整脈」になります。
それから触った感じを表現する時は、主語を対象物にして、
「主語+feel+形容詞」の形になります。
The water feels cold.(水は冷たく感じる)
例)mentalfloss.comより
Why Does Hot Water Sometimes Feel Cold?
(どうして暖かい水は時々冷たく感じるのか?)
http://mentalfloss.com/article/19448/why-does-hot-water-sometimes-feel-cold
神経学者(neurologists)視点でこの記事は書かれているので、見出しは意味不明かもしれませんが、feeが使われていたので引用してみました。