-7月-2013の記事
推量のshouldは便利!
shouldという助動詞を、「~すべき」というような意味で覚えている方も多いのではないでしょうか。
この用法は、義務のshouldという使い方ですが、shouldには推量の用法もあります。
推量の確実性は、mayより高く、mustよりは低いという位置づけになります。
Longmanの英英辞典で、推量というカテゴリーに入る定義を抜き出すと以下のようになります。
[should]used to say that you expect something to happen or be true:
(何かが起きるだろうと言いう時に使ったり、何かが本当であろうと言う時に使う)
例)Longmanの英英辞典より
*It should be a nice day tomorrow.
(明日は、天気になるだろう)
*Australia should win this match.
(オーストラリアがこの試合に勝だろう)
shouldは、可能性が高い場合に使います。
mayを使うと、可能性が低くなりすぎるけど、絶対そうであるとは言い切れない時などには、shouldを使うと便利ですね。
現在完了のほうがよい場合(lose)
以下の2つの文を読んでみてください。
現在完了:I have lost my credit card.
過去形:I lost my credit card.
現在完了は、クレジットカードを紛失して今も見つかっていない状態を意味します。過去形の方は、クレジットカードを過去になくして、現在はどうなっているかという情報がありません。
ある文献では、過去形を使うと、もう見つかったと考える人がいると記載されていました。そこで、ネイティブに確認してみたところ、他のクレジットカードに変更したのでしょうと解釈したようです。
つまり、過去形の形で言ってしまうと、ネイティブによって現在の状態の解釈はいろいろとあるということになってしまいます。
そこで、クレジットカードを紛失して今も無い状態の場合は、現在完了を使った方が正確に伝わります。
このような視点で例文を見ると、現在完了の例が多いです。
例)ジーニアス英和事典より
*I’ve lost my key.
(カギをなくしてしまった)
*I have lost my ticket.
(切符をなくしてしまった)
「なくした」と日本語の感覚で伝えたい場合は、現在完了の方が正確に伝わりますね。
着く:arrive at/in, get to, reach
「着く」という単語は、学校の英語で学習した事を覚えている方も多いかもしれませんが、復習しておきましょう。
■arrive at/in
arriveは、get to the place you are going to(目的地に到着する)という意味の基本単語ですが、目的地によってatかinを使います。
atは、地点を表すので、到着場所が地点ならarrive at、
到着場所が地域になればarrive inになります。
例)
*What time do we arrive at Union Square?
(ユニオンスクエアに何時に着きますか)
*What time do we arrive in New York.
(ニューヨークに何時に着きますか)
■get to , reach
到着するという意味で、他にも、get to や reachがあります。
例)
*We got to San Francisco that evening.
(その夜に、サンフランシスコに着きました)
*We reached London late at night.(Longman英英辞典より)
(夜遅くロンドンに着きました)
reachには、長い時間をかけて努力して着いたというニュアンスがあるようです。reachは、get toやarrive atよりは堅い言葉になります。
madの英米の違い
madは、「気が狂った」という意味で覚えている方も多いと思いますが、Longmanの英英辞典の最初には、以下の定義があります。
[mad] angry (informal,アメリカ英語)
例)
*Are you still mad at me?
(まだ私に怒っているのですか?)
主にアメリカ英語では、angryのくだけた語(informal)として使われます。
もう一つのmadの定義:
[mad] crazy or very silly(イギリス英語)
(気が狂った、とても愚かな)
例)
*go mad 発狂する
他にも、イギリス英語の用法で、「~に夢中、~に熱中している」という意味があります。
どちらかというと、イギリス英語の意味で覚えている人が多いのではないかと思います。
アメリカ英語のangryの意味があるのは覚えておいた方がいいでしょう。
ちょっと気になったので調べてみましたが、有名な映画、Mad Maxは、オーストラリアの映画だったのですね。だから、この場合のmadは、「狂った」という意味になるのですね。もし、アメリカ映画だったらタイトルが違っていたかもしれません?
Mad Maxの主役のメル・ギブソンは、アメリカ生まれですが、家族と一緒にオーストラリアに移住して、Mad Maxで有名になったようです。
know +「人」 の使い方に注意
knowを「知っている」と訳してしまうと、思わぬ間違いを犯してしまいます。
know + 「人」は、「面識がある」「直接知っている」という意味になります。
例)
I’ve known her for three years.
(私は彼女を3年前から知っている)
ここで使われている know は、「個人的に知っている」という意味になります。
よって、「know + 有名人の名前」のような使い方をすると、その有名人と個人的に知り合いであるという意味になってしまいます。
直接でなく、間接的に知っている場合は、「know of + 人」の形にします。
ジーニアスの英和辞典に分かりやすい例があったので、例文を引用させていただきます。
例)
A: Do you know Mr. X?
(ミスターXを知っていますか)
B: No, but I know of him.
(面識はありませんが、噂は聞いています)
ここでは、know と know of を対比しているので、Bの発言では、of を強く発音します。
~を知っていますかという意味で、「Do you know + 人 ?」という表現は、何気なく使ってしまいそうな表現ですが、その時は、今回の説明を思い出してください。
パンツの中にアリがいるとは?
口語で、have ants in your pantsという表現があります。
文字通り訳すと「パンツの中にアリがいる」という意味になります。
この状況を想像すると本当の意味が分かります。
パンツの中にアリがいたら落ち着いていることができないですね。
つまり、「そわそわして落ち着かない」という意味になります。
Longmanの英英辞典では、以下のように定義しています。
[have ants in your pants] (spoken) to be so excited or full of energy that you are unable to sit or stand still – used humorously
(とても興奮していたり、元気いっぱいで、座っていたり、じっとしていることが出来ない。ユーモラスに使う)
例)
*You must have ants in your pants.
(パンツの中にアリがいるように落ち着かないね)
ちなみに、pantsは、米国だとズボンを指し、英国だと下着のパンツを指します。
flat batteryとは?
flatは、「平らな」という意味です。
flat batteryとは、バッテリーが上がった事を指します。
例)ロングマンの英英辞典より
The car’s got a flat battery.
(車のバッテリーが上がった)
Battery is dead.のように、deadも使えます。
flatの関連語で、flat tireがあります。
これは、平らになったタイヤ、つまり、パンクしたタイヤを指します。
例)I got a flat tire.
(タイヤがパンクした)
タイヤの綴りですが、主に英国では、tyreと書くので、こちらも覚えておきましょう。
最後に、「バッテリーを充電する」は、recharge a batteryですが、recharge one’s batteries のように、人に使うと、「リフレッシュして充電をする (informalな表現)」という意味でも使えます。
例)
I’m going to Hawaii for a month to recharge my batteries.
(ハワイに行って、1ヶ月充電してきます)
トイレ(toilet)とは?
トイレを、bathroomやrestroomと言うのはご存知だと思いますが、トイレというカタカナ語の元になるtoiletは、どういう意味なのでしょうか。
Longmanの英英辞典の定義を見てみましょう。
a large bowl that you sit on to get rid of waste liquid or waste matter from your body
あえて訳しませんが、「便器」という事ですね。
ネイティブに聞いてみたら、device(装置=>つまり「便器」)という言葉を使って説明していました。
Longmanの英英辞典には、続けて、イギリス英語では、「トイレ」の意味もあると書かれていました。
アメリカ英語では、bathroomやrestroomになります。
同じトイレでも、トイレタリー(toiletry)になると全く意味が違ってきますね。
[toiletries]
things such as soap and toothpaste that are used for cleaning yourself
(自分自信を綺麗にする石鹸や歯磨き粉など)
辞書には、「洗面用具」と訳されています。
toiletryは、toiletriesのように複数形で使う点も注意です。
flatterとは?
この単語を聞いたことが無いと思われる方もいるかもしれませんが、flatterは、「お世辞を言う」という動詞です。
遠い昔、NHKラジオの英会話で、こんな表現を学びました。
*Flattery will get you nowhere.
(お世辞を言っても駄目ですよ)
flatteryは、flatterの名詞形で、「お世辞」になります。
flatterをLongmanの英英辞典で調べると、以下のように説明されています。
to praise someone in order to please them or get something from them, even though you do not mean it:
(誰かを喜ばせたり、何かを得るためにほめる。そのように思っていなくても)
「お世辞」という言葉がぴったりですね。
ただし、お世辞でも、言われると嬉しいですよね。
そういう時は、
I’m flattered.
(お世辞でも嬉しい)
と表現できます。
flatterと似たような表現で、butter up (informal)があります。
こちらも、「何かを得ようとしてお世辞を言う」という意味になります。
日本の「ゴマをする」の海外バージョンは、「バターを塗る」になるのでしょうか?
butterは、名詞で「バター」ですが、動詞になると「バターを塗る」になります。
athlete’s foot とは?
これは、知らないと意味が分からない単語の一つになるでしょう。
athleteは「運動選手」、footは「足」、よって、直訳すると「運動選手の足」ですが、これは、「水虫」という意味になります。
運動選手には、「水虫」の人が多い(多かった?)のでしょうか??
知らないと意味が分からないものに、Adam’s appleなどがありますね。
直訳は、「アダムのリンゴ」ですが、実際には、「のどぼとけ」という意味になります。
これは、アダムが禁断の木の実を食べた時に、その一片がのどにつかえたという伝説からきています。
それから、以前にも記事にした事がありますが、
all thumbs、all earsなども、似たように、知らないと分かりにくい単語になります。
all thumbsは、全部の指が親指、つまり「不器用」、all earsは、「全て耳」つまり「聞きたくてしょうがない=>一心に耳を傾ける」という意味になります。
例)
*I’m all thumbs.
(私は不器用です)
*As soon as I mentioned soccer, he was all ears.
サッカーの話をしたら、彼は一心に耳を傾けた。