-7月-2013の記事

英語は頭から理解してく

リーディングもリスニングも英語は頭から理解していかないと、どんどん先にいってしまいます。
リーディングに関しては、時間があれば読み返す事ができますが、リスニングは待ってくれません。
以前も、この話題について触れましたが、本Facebookの読者が増えてきたので再度触れておきます。
例えば、「StudyNet.jp:VOAで学ぶ英語」の練習3に以下のような文があります。
(https://www.facebook.com/voa.english.studynet.jp)
But beyond ten years, it warns that some governments could use water as a weapon to pressure others.
この文を、頭から理解していくのを再現すると、以下のようになります(説明の為に区切りを細かくして分けています)。
But/ beyond ten years,/ it warns/ that some governments/ could use / water/ as a weapon/ to pressure/ others.
頭から解釈すると以下にようになります。
しかし/これから10年/レポート(itのこと)は警告している(that以下の事を)/いくつかの政府は/使うだろう/水を/武器として/圧力をかけるために/他国に対して/
ただし、なるべく日本語に訳さないで英語で理解してくのが理想です。
文構造が複雑になってくると我慢できなくて読み返してしまったり、後ろから理解してしまったりする時もあるかもしれませんが、日頃から英文を頭から理解する癖をつける必要があります。
本Facebookでも、日本語らしくない参考(直)訳を記載している時がありますが、基本は、頭らか訳すという考え方で記述しています(日本語が変になりすぎるときは、後ろから訳す日本語を参考訳としているときもありますが)。
先日立ち上げた「StudyNet.jp:VOAで学ぶ英語」では、シャドーイングという英語の訓練をしながら、次の事を期待していますが、この中に、英語の語順で理解するという項目も入っています。
*発音、イントネーションがよくなる
*英語の語順で理解する(=>今回のテーマ)
*語彙力をつける

https://www.facebook.com/voa.english.studynet.jp

是非、「StudyNet.jp:VOAで学ぶ英語」の練習課題(現在、練習1~3が進行中)を毎週こなすようにしてみてください。
完璧主義ではなく、”出来る範囲で継続する”というのがポイントです。
シャドーイングについて詳しく知りたい方は、以下の記事が参考になります。

http://allabout.co.jp/gm/gc/50412/

補足ですが、シャドーイングの訓練をしていて一点疑問に思うのが、自分の発音は大丈夫だろうか?という点です。
こちらに関しては、現在、ネイティブの先生と検討中です。


sell-by dateとは?

食品などには、販売有効期限と賞味期限の2つのがあります。
販売有効期限に相当するのが、sell-by dateになります。
例)「StudyNet.jp:VOAで学ぶ英語」の練習2の課題文より
Still, Colin Brown says millions of tons of food are thrown away because it is past its sell-by date or for other reasons.
(直訳(前から訳すようにしています):それでも、コリン・ブラウン氏は次の事を言っています。数百万トンの食糧が捨てられています、販売消費期限を過ぎたり他の理由によって)

https://www.facebook.com/voa.english.studynet.jp

賞味期限は、いくつか表現がありますが、文字通り訳すと
expiration dateになります。
用語:
expire((期間が)満了する)の名詞形が、expirationになります。
他の表現では、best-before dateも賞味期限になります。
食品には、Best before 31 Dec. 2012などのように表記されています。


a dime a dozen とは?

dime は、10セント、dozenは、1ダース。
つまり、直訳すると、「1ダース10セント」になります。
ここから、a dime a dozenは、「ありふれた、ありふれて価値が無い」という意味になります(米口語)。
例)Fox Newsより
*Millionaires are now a dime a dozen.
(百万長者は今日ざらにいる)
百万長者といっても、単位がドルなら結構な額だと思いますが・・・・
余談になりますが、dozenは、12個ですが、baker’s dozen(パン屋のダース)は、13個です。
パン屋さんが、量が少なくならないように1個おまけした事から13個になっているようです。
baker’s dozenに関しては、13個ならなんでもいいみたいですが、なかなか13個を話題にすることは無いと思います。
例)プログレッシブ和英中辞典より
a baker’s dozen of eggs
(13個の卵)


円を四角にするとは?

英語には、square the circleという表現があります。
直訳すると、「円を四角にする」となります。
squareは、名詞で、「正方形、四角、広場」という意味が有名ですが、動詞には、「正方形にする、四角にする、2乗する(数学)、清算する」などいろいろな意味があります。
square the circle「円を四角にする」とは、「不可能な事をやろうとする(to attempt something impossible)」という意味になります。円を四角にするのは不可能ですから、覚えやすいですね。
例)NAVER英語辞書より
*The agent squared the circle to solve the case.
(代理人は、その問題を解決するという不可能なことをやっていた)
ついでに、square(名詞)を使った表現を一つ紹介しておきます。
■be back to square one / be back at square one 振出しに戻る
盤上ゲームの最初の1ます目に戻る事から、「振出しに戻る」という意味になりました。
例)Longmanの英英辞典より
*Let’s go back to square one and try again.
(振出しに戻ってもう一度やってみよう)


wake-up callのもう一つの意味とは?

モーニングコール(和製英語)を英語にすると、wake-up callになるのですが、wake-up callには、もう一つの意味があります。
Longmanの英英辞典では、以下のように定義されています。
an experience or event that shocks you and makes you realize that you must do something to change a situation:
(経験や出来事であり、ショックを与えたり、状況を変えないといけないと認識させるもの)
例)merriam-webster learner’s dictionaryより
*His diagnosis of cancer was a wake-up call to all of us about the dangers of smoking.
(彼の癌という診断は、我々に喫煙の危険性を認識させた)
wake-up callは、朝起こしてもらるという意味から、人生に対して目覚めさせる警告にも使われるというのが面白いですね。
ついでに、wakeを使った熟語を一つ紹介します。
■in the wake of ~
~に引き続いて
例)Longmanの英英辞典より
*Famine followed in the wake of the drought.
(干ばつの後には、飢餓が続いた)


英語に込められた気持ち(2)

日本人が意図した通りに伝わらないという英語があります。
例えば、以下の文はいかがでしょうか。
I expect you to work harder.
直訳すると、「私はあなたがより一生懸命働くことを期待しています」となるので、問題なさそうですが、ネイティブに聞いてみると、
You don’t work hard.
という意味だそうです。
つまり、働いていないからもっと一生懸命働かないと駄目だよ!という意味になってしまいます。
一生懸命働いて欲しいという気持ちで言ったつもりですが、これでは、聞いた方はがっかりしてしまいます。
harderという比較級を使っているので、これがいけないと思い、
I expect you to work hard.
と言っても、demand(要求)に聞こえるそうです。
こういう時は、
I know you can do a good job.
のような言い方で励ますのが良いようです。
参考のために、「英語に込められた気持ち(1)」の記事はこちらです。

https://www.facebook.com/english.studynet.jp/posts/446108558800642


時制の一致の例外に対する考察

時制の一致に従わない例外パターンには、以下の4つがあります。
*不変の真理、一般的事実
*現在も変らない内容
*歴史上の事実
*動詞が仮定法の場合
今回は、時制の一致の例外について注意点を述べます。
例文は、「英文法解説」(金子書房)から引用されてもらいます。
(1)時制の一致に従う場合 (wasを使う)
*Columbus proved that the earth was round.
(コロンブスは、地球が丸い事を証明した)
(2)時制の一致に従わない場合(isを使う)
*Columbus proved that the earth is round.
(コロンブスは、地球が丸い事を証明した)
一般的に、不変の真理を述べる場合は、時制の一致に従わないとされているので、(2)が使われるのが一般的です。
ネイティブに聞いても、(2)を使うそうです。
それでは、次はどうでしょう。
(3)時制の一致に従う場合(wasを使う)
*Columbus believed that the earth was round.
(コロンブスは、地球が丸いと信じていた)
(4)時制の一致に従わない場合(isを使う)
*Columbus believed that the earth is round.
(コロンブスは、地球が丸いと信じていた)
こちらも不変の真理なので、(4)を使うと思ってしまうのですが、ネイティブに聞いてみた所、(3)を使うそうです。
ここで疑問に思うのが、不変の真理なのに、時制の一致に従う場合と従わない場合があるのはなぜだろうかという点です。
これは、話者の視点の違いから来ています。
(2)を述べるとき、話者の視点は、the earth is roundという事実にあります。だから時制の一致に従わないのです。
(3)の場合は、話者の視点は、the earth is roundという事実ではなく、Columbus believedに視点があります。よって、時制の一致に従ってしまうのです。
この文法書には、(1),(2),(3),(4)のどのパターンでも話者に視点によって、どちらにもなるという説明がされていますが、ネイティブの聞いてみたところ、上記の結果になりました。
よって、時制の一致の例外パターンでも、話者の視点によっては、時制の一致に従ってしまう場合があることが分かります。
英文に触れていると、時制の一致とその例外パターンが気になってきます。
そんな時に、今回の情報は役に立つと思います。


「ドアに出る」時に使う動詞は?

ドアのノックに応じて出る場合は、answerという動詞を使います。
よって、「ドアに出てもらえますか?」と言いたい時は、
Could you answer the door?
となります。
「電話に出る」も answer the phone になります。
留守番電話をan answering machineと言ったりしますが、ここでもanswerが使われていますね。
電話をしたけど、返事が無かった場合は、There was no answer.と表現できます。
answerには、他にも「(行為や態度に)応じる、(願い、要求)かなう、(批判などに)反論する」などの意味があります。
例)研究社英和中辞典より
*My wishes were answered.
(私の望みはかなえられた)


英語に込められた気持ち

ネイティブに気持ちを聞かないと、本当の意味が分からない事がしばしばあります。
例えば、以下の文は、どいういう意味でしょう。
Are you going to the party or not?
直訳すると、「パーティへ行きますか、行かないですか?」という意味の簡単な英語ですが、この文のポイントは、or not です。
これを付けると、”今すぐ知りたい”という気持ちが入ります。
それでは、以下の文はどうでしょう。
Didn’t I ask you to do this research?
否定の疑問文ですね。
直訳すると、「この調査をするようにあなたに頼まなかったでしょうか?」という日本語になりますが、
これは、頼んだ、頼まなかったの次元ではなく、「何でこの調査をやらないんだ」という意味になります。
Why didn’t you do this research? という同じ意味になります。
頼んだかどうか忘れてしまって、確認したい場合は、以下のように肯定の疑問文を使います。
Did I ask you to do this research?
以前も、紹介したことがありますが、「どうぞお座りください」は、
Please have a seat.
と言えば丁寧な表現になりますが、
Please sit down.
と言ってしまうと、これから怒られるのかと思ってしまいます。
ネイティブに聞くと、serious situation(重大な状況)を連想するそうです。
日本語もそうですが、英語も奥が深いですね~。
みなさんの中で、もし、こういったネイティブの気持ちが入った英語を知っていたら、コメント欄で情報共有をお願いします。


thankful と grateful

どちらも感謝する気持ちを表す形容詞ですが、少しだけニュアンスが違うので、今回取り上げてみました。
まずは、Longmanの英英辞典を調べてみましょう。
[thankful]
grateful and glad about something that has happened, especially because without it the situation would be much worse
(感謝していて、何かが起きた事について喜んでいる。特に、その事が無かったらより悪い状況になっていただろうという理由から)
例)NAVER英語辞書より
*I’m so thankful that I work with you.
(あなたと一緒に働けて本当に感謝しています)
=>あなたと一緒に働いていなかったら、何かうまくいかなかったのでしょう。
[grateful]
feeling that you want to thank someone because of something kind that they have done, or showing this feeling
(誰かに感謝したいという感情、人がしてくれた親切な何かの為に。また、そういった感情を示すこと)
*I’m so grateful for all your help.
(あなたが手伝ってくれて感謝しています)
=>単純に感謝している状態。
以上をまとめると、thankfulは、自分の幸運だったことに関する感謝の気持ち(ありがたく思っている気持ち)、gratefulは、他人から受けた行為に対する感謝の気持ちを表現していることになります。
本Facebookページの練習ページである「StudyNet.jp:VOAで学ぶ英語」の練習1に以下のような文があります。
*As people get older, they become more thankful for what they have.
(歳をとると、自分が持っているものに対して、よりありがたいという気持ちを持つようになる)

https://www.facebook.com/voa.english.studynet.jp/posts/127839674077255

ここでも上記説明のthankfulの考えを考慮すると、自分が持っているものに対して、あって良かったという気持ちがあるのでしょう。
ちなみに、gratefulの派生語であるgratuityは、チップの意味です。
アメリカのレストランなどで会計時にチップの金額を自分で書くのですが、その欄には、gratuityという名前が付いています。
これも、サービスを受けた事に対する感謝というふうに考えることができますね。
gratefulの名詞形は、gratitude(感謝)です。これも一緒に覚えておきましょう。


« 前のページ次のページ »