-7月-2013の記事

強調のthemselves

本Facebookページの練習ページである「VOAで学ぶ英語」の練習4に以下のような英文があります。
(https://www.facebook.com/voa.english.studynet.jp/posts/135151080012781)
At the same time, native English speakers who work with foreign companies may need to learn some new communication skills themselves.
(直訳:同時に、外国の会社と一緒に働くネイティブの英語を話す人は、彼ら自身、新しいコミュニケーションスキルを学ぶ必要があるかもしれない)
この文にthemselvesが使われていますが、これは無くても意味は変りません。しかし、themselvesを入れることによって、強調することができます。
この文の前で、international studentsが英語のスキルを身に付ける必要があると述べているのですが、次の文(上記)でネイティブ自身も新しいコミュニケーションスキルを学ばないといけないでしょうと強調しています。
こういったthemselvesの感覚は、なかなか身に付けるのが難しいのですが、VOAの英語で何度もリピートして聞いたり・シャドーイングをしているとなんとなくその感覚が身に付いてきます。定着するまでには時間がかかると思いますが。
また、themselvesの位置ですが、主語の後と文の最後のパターンがありますが、文末の方がふつうだそうです(ジーニアスの英和辞典より)。
themselvesは、中学校の英語の人称代名詞のあたりで一緒に学んだ気がしますが、使いこなすのは難しいですね。
上記で紹介した「VOAで学ぶ英語」や各種英語教材でthemselvesが出てきたら、ちょっと立ち止まって強調の感覚を養ってみてください。


on behalf of ~とは

この表現には2つの意味があります。
(1)~に代わって、~の代表として
(2)~のために
on a person’s behalfと表現するときもあります。
Lognmanの英英辞典で意味を確認しておきます。
(1)instead of someone, or as their representative:
  (誰かの代わりに、または、代表として)
(2)because of or for someone:
  (~のために、または、誰かのために)
Longmanの英英辞典には、アメリカ英語という説明が入っています。
on behalf of と言うと、映画「ダイ・ハード」のワンシーンを思い出します。
フライトアテンダントが、「機長、乗務員を代表しまして、皆様をロサンゼルスに歓迎申し上げます」と言うシーンがあります。
On behalf of the captaion and crew, I’d like to welcome you to Los Angeles.
ほとんどの映画には、英語字幕が入っているので、英語学習に活用できます。
使うシーンと一緒に覚えると、使い方も理解しやすいと思います。


come to think of it とは?

これは、「~について考えてみると、そういえば」といった意味の口語表現です。
Longmanの英英辞典の定義は以下です。
used to add something that you have just realized or remembered:
(何かを付け加えるために使われる、あながた気が付いたり、思い出したりした事を)
例)Lognmanの英英辞典より
*Come to think of it, George did seem a bit depressed yesterday.
(そういえば、ジョージは昨日少し落ち込んでいるようだった)
例)Tanaka Corpusより
*Come to think of it, I promised to see him at five.
(考えてみると、私は5時に彼に会う約束があった)
例)Naver英語辞書より
Come to think of it, I forgot to bring my tennis racket.
(そういえば、テニスラケットを持ってくるのを忘れた)
Come to think of it は、何かを思い出した時などに使えますね。


agree with のもう一つの使い方

agree というと、「同意する」という意味で覚えている方が多いと思います。
そこで、あなたに同意するという意味で、
I agree with you.
という例文が思い浮かびますね。
この時は、to have or express the same opinion about something as someone else(他の人として、何かについて同じ意見を持っているか、同じ意見を表現する。Longmanの英英辞典より)という意味で使われています。。
■ not agree with somebody
agree with には、否定形で食べ物と一緒に使う事ができます。
Longmanの定義は以下の通りです。
if a type of food does not agree with you, it makes you feel ill
(ある種の食べ物が、”agree with you”でない場合、それは、あなたの具合を悪くする)
例)Longmanの英英辞典より
Green peppers don’t agree with me.
(ピーマンは私に合わない)
誰でも苦手な食べ物はあります。そんな時、not agree with me という表現は使えますね。


quoteとは?

クオーテーションマークという言葉がありますが、これは、英語でもquotation mark(引用符)と言います。
ここで、quoteという言葉が使われているので、quoteは「引用する」という動詞であることが分かります。
例)Longmanの英英辞典より
*She quoted from a newspaper article.
(彼女は、新聞の記事から引用した)
quoteの定義は、以下のようになっています。
to repeat exactly what someone else has said or written
(正確に繰り返す、誰かが言ったり書いた事を)
quoteという単語の定義で、意外なのが以下の意味です。
to tell a customer the price you will charge them for a service or product
(顧客に価格を言う、あたたが請求する価格を、サービスや製品に対して(前から直訳しています))
日本語にすると、「見積もる、値を言う」という意味になります。
quoteは、名詞としても使えます。
以前、紹介でニュージーランドの人からメールが届いたのですが、その英文に、
Please provide us with a quote・・・・
とうい部分があり、見積をくださいという意味であるこを理解するまで時間がかかりました。
他にも、quoteには、「例を示す、引き合いに出す」などの意味があります。
最後に、新聞などでよく使われる表現を紹介します。
be quoted as saying ~ (~と述べられた、~と伝えられる)
例)Tanaka Corpusより
*The president was quoted as saying he would like to visit Japan soon.
(大統領は、近く日本を訪れたいと述べたと伝えられた)


前向きに「疲れた」と言いたい時の表現は?

疲れたと言うと、最初に思いつくのが、I’m tired.だと思います。
実際に、I’m tired.は、「疲れた」を意味するのですが、例えば、何かエキサイティングなパフォーマンスをした後に、とても疲れた気持ちを表現する時は、
That was exhausting.
という表現の方が適しています。
Thatは、そのパフォーマンスの事です。
この状況で、I’m tired.と言うのはあまり適していないようです(ネイティブの意見)。
ネイティブの先生に聞くと、疲れて眠いのかと思ってしまうそうです。
さらに、そのパフォーマンス以外の何かの理由で眠い(休みたい)と想像してしまうようです。
ネイティブの意見も人によって違うかもしれないので、tiredのニュアンスを理解するために、Lognmanの英英辞典で定義を調べてみました。
[tired]
1. feeling that you want to sleep or rest
(寝たり、休みたい気持ち)
2. bored with something, because it is no longer interesting, or has become annoying
(何かに飽きた、なぜなら、興味がなくなったり、迷惑になったので)
例)Lognmanの英英辞典より
*I’m so tired I could sleep for a week.
(私はとても疲れたので、1週間寝る事ができるでしょう)
例)Lognmanの英英辞典より
*I’m tired of watching television; let’s go for a walk.
(テレビを見ているのに飽きた。散歩をしましょう)
tiredに、ネガティブは意味は無いとネイティブの先生は言っていましたが、上記の1,2の意味があることは理解しておいた方がいいでしょう。
一方、exhaustingの方は、making you feel extremely tired(極度に疲労を感じさせる)と定義されていますが、説明にtiredが使われているので、その違いがよく分かりませんね。ジーニアスの英和辞典も、「くたくたに疲れさせる」と定義していました。
少なくも、疲れたという表現は、I’m tired.だけでないと言う事と、ある対象(今回の説明ではエキサイティングなパフォーマンス)で疲れ果てたという気持ちを出したい場合は、That was exhausting.という表現の方が、疲れた対象が明確になるので、こちらの方が適しているということになります。
tiredを使う時に、少し注意してみてください。


by accident とは?

accidentは、「事故」という意味以外に、something that happens without anyone planning(予定外の何かが起こる)という意味があります。
「事故」も予定外の出来事なので、共通概念は同じですね。
by accidentは、「偶然に」という意味になります。
例)Longmanの英英辞典より
*I met her quite by accident.
(全く偶然に、彼女に会った)
*The discovery was made almost by accident.
(その発見は、ほとんど偶然だった)
accidentの形容詞形は、accidental、副詞形は、accidentally
例)Longmanの英英辞典より
*I accidentally locked myself out of the house.
(私は、偶然、家に入る事ができなくなった)
最後に、起こって欲しくないけど、たまに使いそうな表現を紹介します
例)Naver英語辞書より
*I deleted a file accidentally without a backup file.
(バックアップを取らずに、偶然ファイルを削除してしまった)
ファイルのバックアップは大事ですね。


What do you do? と聞かれたら?

英会話の定番表現になっていますが、慣れていないと戸惑う表現かもしれません。
直訳すると、「あなたは、何をしているのですか?」となってしまいますが、これは、職業を聞く定番表現です。
「何の仕事をしているのですか?」という意味になります。
返事は、
I’m an office worker.
(会社員です)
I’m in accounting.
(経理です)
*I teach English at a high school
(高校で英語を教えています)
*I run a hotel.
(ホテルを経営しています)
*I’m a full-time housewife.
(専業主婦です)
*I’m a student.
(学生です)
など、いろいろとあると思います。
ちなみに、I’m a businessman.は、なるべく使わない方がいいでしょう。
~manのような表現は、~personと言った方がいいです(理由:political correctness)。
参考(過去記事):http://english.studynet.jp/?s=political+correctness
それから、原則、businessmanは、実業家、経営者を指すので(米語の場合は、会社員を指す時もあるようです(ジーニアス英和辞典より)、意図した意味と違ってしまう場合があるでしょう。


wanted to ~ という表現の意味は?

wantの過去形が、wantedなので、日本語に訳すと、「~したかった」という意味になりなるのは理解できると思います。
ここで疑問に思うのは、過去に「~したかった」ということは、現在はどうなっているのか?という点です。
実は、wanted to ~は、実現したかったのにできなかったことを表現する言葉です。
例)Tanaka Corpusより
*He wanted to go to sea.
(彼は船乗りになりたかった)
用語:
・go to sea 船乗りになる
つまり、船乗りにならなかったという意味が含まれています。
wantも、奥が深いですね。
最後に1つwantについて意外な事実を付け加えておきます。
それは、wantの強調にbadlyがよく使われるということです。
例)Tanaka Corpusより
*I want some coffee badly.
(私はとてもコーヒーがほしい)
badlyの説明に「want, needを修飾して、”とても、大いに”」という意味があると辞書に記述されています。
want + badlyの組み合わせの例文は、weblioに有るので、参考にしてみてください。

http://ejje.weblio.jp/sentence/content/badly+want


if anything とは?

独立的にこの言葉が使われると、全く意味が想像できない表現だと思います。この表現は、以前にも触れた事がありますが、再度、違う辞書と例文を使って紹介します。
日本語では、「どちらかと言うと、むしろ」という訳語が与えられていています。
では、どんな時に使うのでしょうか。
こういった時に英英辞典が役に立ちます。
Longmanの英英辞典の定義を調べてみます。
[if anything]spoken, used when you are adding something to emphasize what you have just said
(口語、何かを付け加える為に使われる、あなたが言った事を強調するために)
Merrian-WebsterのLearner’s Dictionaryの定義も一緒に調べてみます。
[if anything] used to make a statement that strongly disagrees or contrasts with a preceding statement
(前に述べたことと全く一致しない事を述べたり、対比する時に使われる)
この2つの辞書の定義から、対比と強調のニュアンスが読み取れるので、「どちらかと言うと、むしろ」という訳語になったのも理解できるようなります。
例)Merrian-WebsterのLearner’s Dictionaryより
*The economy has not improved. It has gotten worse, if anything.
(経済は、改善していない。どちらかと言うと、悪くなってきている)
if anythingを使う状況が理解できてきたのではないかと思います。


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