-10月-2013の記事

behindの広い意味

behindの概念は「~の後ろに」です。

behind a houseと言えば、「家の後ろに」という意味になり、物理的に「後ろ」を指していますが、以下のような使い方もあります。

例)Oxford Advanced Learner’s Dictionaryより
Don’t forget to lock the door behind you.
(出るときにドアの鍵を忘れないでね)

この表現は、家を出た時に、ドアは自分の後ろに位置することになるので、when you leave と同じ意味になります。
これは、興味深い表現ですね。

それから、「車の運転席に座る」は、
sit behind the steering wheel
です。

車の前方が基準になるので、運転席は、ハンドル(steering wheel)の「後ろ」ということになります。

■時間
後ろのイメージが、物理的な「後ろ」から、時間的な「後ろ」になると、「遅れて」という意味になります。

例)The train arrived three minutes behind schedule.
(電車は、3分遅れて到着した)

■能力・上達・得点
能力・上達面で「後ろ」にいるという意味でも使われます。

例)Longmanの英英辞典より
Mark’s always behind the rest of his class in mathematics.
(マークのはいつも数学でクラスのみんなより遅れている)

■原因
何かの「後ろ(背後)」にある理由にも使われます。

例)Longmanの英英辞典より
I wonder what’s behind this change of plan.
(この計画の変更の原因は何かと思った)

■支持
人や考え・計画など「後ろ」にいるという意味からsupportの意味にもなります。後ろから支えているイメージです。

We are behind you.
(私達はあなたを支持します)

He is behind our plan.
(彼は、私達の計画を支持している)

behindは、このように見てくると、かなり広がりのある単語ですね。

さらに、詳しく知りたい方は、一度、辞書でbehindの項目を眺めてみてください。


get acrossとは?

acrossは、前置詞で「横切る」イメージです。

ここから、get acrossは、「(向こう側へ)横断する、横切る」という意味になります。

もう一つの意味は、「[自動詞](話などが)通じる、理解される、[他動詞]理解させる」です。

Longmanの英英辞典では、以下のように説明されています。

[get across]to succeed in communicating an idea or piece of information to someone
(考えや情報を誰かにうまく伝える)

想像力を働かせると、「頭の中を横切る」=>「通じる、理解さされる」と考えることもできますね。

例)ジーニアス英和辞典より
I often have trouble getting my meaning across in English.
(私は、しばしば、英語で私の言いたい事を理解してもらうのに苦労する)

例)Tanaka Corpusより
I couldn’t get my idea across to the class.
(私の考えをクラスの人に理解させることはできなかった)

get acrossは、以下のページに例文が沢山あるので参考にしてみてください。

http://ejje.weblio.jp/sentence/content/get+across

http://endic.naver.jp/eji/4021

これらの例文を見てもらうと分かるのですが、理解する側ではなく、理解してもらう側、つまり話者の立場で言っている例文が多いことにも注目してみてください。


I need it yesterday. と言われたら?

直訳すると「私はそれを昨日必要としている」ですが、昨日では意味が通じません。

これは、urgent(緊急)の意味があります。
昨日必要なのだから、今日では遅いと考えることができます。

つまり、「すぐに必要だ」という意味になります。

例)THE FREE DICTIONARYより
A:Do you need it now?
B:I need it yesterday! Where is it?

仕事関係で使われるようです。

ついでに、yesterdayを使った表現を2つ紹介します。

■I wasn’t born yesterday.
直訳は、「私は、昨日生まれたのではない」

これは、口語で、「そんな事くらい知っている」という意味になります。 experienced(経験を積んだ)、 knowledgeable(精通している)であることを示しています。

例)THE FREE DICTIONARYより
I know what’s going on. I wasn’t born yesterday.

■yesterday’s news
これは、information that is old and no longer interesting(古くて興味の無い情報(Longmanの英英辞典より))という意味になります。つまり「古い情報(話題)」という意味です。

例)
That’s yesterday’s news. (それはもう古い話だね)


tollとは?

英字新聞にtollが出てくると、事故・災害などによる死傷者数を指します。

例)CNNニュース(July 17, 2013)より
Death toll grows to 38 in Canadian runaway train catastrophe
(カナダ暴走列車の大惨事で、死者の数は38人にのぼった)

http://edition.cnn.com/2013/07/16/world/americas/canada-runaway-train

用語:
・runaway (乗り物が)暴走した
・catastrophe 大惨事、大災害

また、道路や橋などにtollが使われると、「通行料」という意味になります。

例)goldengatebridge.orgより
Golden Gate Bridge tolls are collected in only one direction, headed southbound into San Francisco.
(ゴールデンゲートブリッジの通行料は一方向、サンフランシスコへの南行きのみ徴収されます)

http://goldengatebridge.org/tolls_traffic/toll_rates.php

用語:
・southbound 南行き

料金という意味では、price,charge,fare,fee,tollなどがありますね。

priceは、一般的な商品の価格、chargeは、サービス(ホテル、配達など)の料金、fareは、交通機関の運賃、feeは、弁護士などの専門家に払う手数料、tollは、ここで紹介した通り、道・橋などの通行料。


日本の政党の英語表現

日本関連の記事に頻繁に出てくる日本の政党名ですが、主要なものは覚えておくといいと思います。
まずは、ニュースでよく出てくる2つの政党名から。

Liberal Democratic Party 自由民主党
The Democratic Party of Japan 民主党

政党名は長いので、それぞれ、LDP, DPJと省略されて言われる時もあります。。

その他の政党は、順不同で、並べておきます。

・Japan Restoration Party 日本維新の会
・New Komeito 公明党
・Japanese Communist Party 日本共産党
・Your Party みんなの党
・Social Democratic Party 社会民主党(SDP)
・People’s New Party 国民新党

政党名を抜き出した記事:

http://www.japantimes.co.jp/news/2013/07/22/national/ldp-jcp-score-rare-wins-in-tokyo-dpjs-sole-pick-tanks/#.Ug4G1JLjFYw

http://www.japantimes.co.jp/opinion/2013/07/18/editorials/parties-must-clearly-explain-tpp/#.Ug4IKpLjFYw

http://www.japantimes.co.jp/news/2013/07/25/national/sdps-fukushima-resigns-over-dual-election-losses/#.Ug4J0JLjFYw

上記3記事に載っていなかった政党名は本記事には載せていませんのでご了承願います。

政治の英語も後日纏めたいと思いますが、日本の国会は、
the Diet と言います。

米国議会は Congress、英国議会は、Parliamentになります。


Let sleeping dogs lie. とは?

直訳すると「寝ている犬はそのままにしておけ」となります。

sleeping dogsは、面倒な事を指し、日本語には「触らぬ神に崇りなし、はれものには触るな」などの訳語があります。

以前、dogを使ったイディオムを紹介しましたが、dogにはマイナスのイメージがありますね。

この表現は、定型的な言い回しなので、このまま使えばいいのですが、もう少し掘り下げてletについて考えてみたいと思います。

letは、「~させる」という訳語で覚えている方も多いと思いますが、これは、「(望み通りに)させる」という意味になります。

Let sleeping dogs lie. の表現の中の「寝ている状態」は、強制ではなく、寝たいから寝ているので、「(望み通りに)させる」というイメージが伝わってきます。

ジーニアスの英和辞典に以下の例文があります。

My father let me drive his car. (= My father allowed me to drive his car.)

ここにも「望み通りに運転させる」というニュアンスが入っていますね。結果的には、運転することを許可することになるので、allowで置き換える事ができるのでしょう。

私に「~させて」という意味で、Let me (do)~ という表現がありますが、これも、「(私の望み通りに)~させて」という意味になります。

また、強制的に「~させる」場合は、makeを使います。

例)Longmanの英英辞典より
My parents always make me do my homework before I go out.
(私の両親は、いつも私が外出する前に宿題を(強制的に)やらせる)

日本語訳では、「~させる」になってしまいますが、letとmakeでは、だいぶニュアンスが違いますね。


トランプ:「七並べ」を英語で言うと?

いくつか言い方があるようですが、Fan Tan, Sevens, Domino, Parliament(英国)などの呼び方があるようです。
Sevensが一番覚えやすいですね。

参考:七並べの遊び方

http://www.pagat.com/domino/sevens.html#introduction

ついでですが、神経衰弱はConcentration、または、 Memoryと言います。

こちらも、Memoryが覚えやすいですね。イギリスでは、Pelmanismと言うようです。

参考:神経衰弱の遊び方

http://www.pagat.com/misc/pelmanism.html

例)上記URLの参考資料のPlayのセクションより
At your turn you turn face up two cards of your choice from the layout
(あなたの番になったら、広げられたカードから2つのカードを選んでひっくり返します)

=> faceは、「(カードの)表面」を指します。

神経衰弱を意味するconcentrationは、「集中」という名詞なので、雰囲気は伝わってきますね。

動詞形は、concentrateが「集中する」になります。

(参考)大量のカードゲームが紹介されているサイト:

http://www.pagat.com/alpha/

このサイトに沢山のカードゲームの遊び方が紹介されているので、参考にしてみてください(沢山ありすぎますが)。


It’s cold for May. とは?

この文で使っているforは、「~としては、~の割には」という意味で、surprising(驚き)の気持ちが入っています。

上の例文は、「5月にしては寒い」という意味になります。

以下の例文で覚えている方もいらっしゃると思います。

He looks young for his age.
(彼は、年の割には若く見える)

forの元のイメージは「対象に向かって」なので、ここから、「~のために、~にとって、~に向かって」などの意味が生まれていますが、今回の意味は、ある基準に向かって見た時に、coldやyoungという形容詞で表現できるという構成になっています(少し理屈っぽいですが)。

よって、形容詞や副詞と一緒に用いられます。

例)ジーニアス英和辞典より
That’s not bad, for a beginner.
(初心者にとってはかなり上手だ)

=>(注意)not badは、「悪くはないね」と訳してしまうと若干否定的に聞こえてしまいますが、控えめに「良い」と言っています。ただし、「悪くはない、まあまあ」という意味でも使われるので、状況によります。

Longmanの英英辞典の定義は以下の通りです。

[not bad] (spoken) used to say that something is good, or better than you expected

どこかの記事で、料理を作ってあげたら、Not badと言われて落ち込んだという体験談を見たことがあります。
この時のNot badは、”better than you expected”だったのですが。

今回は、forに関する表現を取り上げたので、最後にforが入った熟語を一つ紹介します。

■for a change 気分転換に

例)
*How about dinner out for a change?
(気分転換に外でディナーを食べよう)

*Let’s take a walk for a change.
(気分転換に散歩をしよう)


シュークリームは、どういう意味?

甘くておいしいシュークリームですが、シュークリームと英語でそのまま発音すると、shoe cream、つまり「靴磨きのクリーム」になってしまいます。

日本語のシュークリームは、cream puffと言います。

どうして、シュークリームと言うようになったのでしょう。
これは、フランス語のシュ(chou)(キャベツ)から来ています。

シュークリームの表面が、キャベツに似ている所から来ているようです。よって、クリームの入ったキャベツといった意味になります(日本に持ちこんだ人がそう感じたのでしょう)。

puff とは、「プッと吹くこと、ふわっとふくれたもの」という意味です。

あのシュークリームのふわっとしたものがpuffなんですね。

今日は、YouTubeで、シュークリームの作り方を紹介します。

How to Make Cream Puffs
(シュークリームの作り方)

説明は英語なので、料理英語の勉強にもなるでしょう。


turnoutとは?

turn(回る)という単語を思い出してしまうと、turnoutの意味が分からなくなってしまいますが、これは頻繁に用いられる単語なので覚えておきましょう。

意味は、「(選挙の)投票数、(ミーティング、パーティ、イベントなどの)出席者数」を指します。

例)CNN Politicsより
Report shows turnout lower than 2008 and 2004
(レポートによると、投票数は、2008年と2004年よりも少ない)

http://politicalticker.blogs.cnn.com/2012/11/08/report-shows-turnout-lower-than-2008-and-2004/

元々、turn outには、「出席する、集まる」という意味があります。

例)Lognmanの英英辞典より
About 70% of the population turned out for the election.
(人口の約70%が投票した(投票の為に集まった))

turn outという熟語にはいろいろな意味がありますが、Longmanの英英辞典の最初の定義は以下になります。

[turn out]to happen in a particular way, or to have a particular result, especially one that you did not expect
(特定の方法で起こったり、特定の結果になったりする。特に、予想外のものへ)

日本語の辞書では、「~になる」という記述がありますが、「予想外」というニュアンスが入るのですね。

この意味で用いる場合は、turn out well/badly/fine/all right などのように副詞を伴います。

例)
Everything turned out all right.
(すべてうまくいった)

その他、turn outには、自動詞で「分かる」、他動詞で「(明かりを)消す、(物を大量に)生産する、(人を)追い出す」など沢山の意味があります。


« 前のページ次のページ »