-9月-2013の記事
涙は数えられる?
名詞には、可算名詞と不可算名詞がありますが、涙(tear)は、可算名詞(数えられる名詞)になります。そして、通常は複数形で使います。
Longmanの英英辞典では、tearを以下のように定義しています。
[tear]a drop of salty liquid that comes out of your eye when you are crying
(泣くときに目から流れてくる塩分のある液体の一滴)
例)Longmanの英英辞典より
The children were all in tears.
(子供達はみんな泣いていた)
in tears は、「涙を浮かべて」 という意味になります。
ついでですが、tearには、動詞で、「引き裂く」という意味もあります。
例)She tore the letter to pieces and threw it in the bin.
(彼女は手紙をちぎってゴミ入れに投げた)
動詞の変化は、tear-tore-tornになります。
最後に、涙を使ったイディオムを紹介します。
■crocodile tears
これは、「ワニの涙」という意味ですが、ワニは食べながら涙を流すという伝説があるようです。
そこで、crocodile tearsは、「そら涙」という意味になります。
そら涙を流すは、cry crocodile tearsと言います。
exerciseは、「運動・練習」という意味だけではない
Longmanの英英辞典の最初の説明は以下のようになっています。
verb.(formal) to use a power, right, or quality that you have
(力(権力)、権利、特質を使うこと)
例)
*exercise the right to vote(ジーニアス英和辞典より)
(投票権を行使する)
*exercise one’s imagination(ジーニアス英和辞典より)
(創造力を発揮する)
*exercise leadership
(リーダーシップを発揮する)
=>Japan will continue to exercise leadership to improve financial stability worldwide and in Asia.(Weblio経由:財務省からの引用)
(日本は、世界とアジアの金融の安定の為に、リーダーシップを発揮し続けるだろう)
■訓練する
*exercise the back muscles(ジーニアス英和辞典より)
(背筋を鍛える)
目的語には、動物(犬など)、鍛えたい体の部分などを入れることができます。
*I exercise every morning to keep myself in good shape.(NAVER英語辞書より)
(私は、健康維持の為に毎日運動しています)
=>参考:shapeの過去記事:http://english.studynet.jp/blog/words/709/
<注意>
運動種目などの練習には、practiceを使います。
例)
*practice gymnastics(体操の練習をする)、practice judo(柔道をする)
用語:
・gymnastics 体操
■名詞のexercise
例)
*take(get) exercise(運動をする)
*Most people need to do more exercise.(Longmanの英英辞典より)
(多くの人は、もっと運動をする必要がある)
doは、exerciseに修飾語が付くときに使われるというのが一般的なようです。ただ、いろいろと調べると修飾語を付けない場合も検索すると出てきます。
■exerciseとpracticeの違いについて
Q&Aのサイトに分かりやすい回答がありました(以下引用)。
Where sports are involved, “exercise” usually means to strengthen muscles related to a sport. “Practice” means to attempt to improve game specific skills and tactics. It often involves a “practice game”.
(http://forum.thefreedictionary.com/postst3908_Difference-between-exercise-and-practice.aspx)
practiceは、英語、楽器、プレゼンなど、いろいろな場面で使えますね。
例)
*I practice piano every day.
(私は毎日ピアノの練習をする)
今回、いろいろと書きましたが、最終的には「体で覚える」しかないです。沢山の英文に触れて、感覚を養っていきましょう。
bring downとは?
動詞句は、沢山ありすぎて英語学習者にはとても難しく感じますが、実際にはよく使われているので、少しずつマスターしていきましょう。
今回取り上げるのは、bring downです。
downの「下へ」というイメージを膨らませて考えていきましょう。
定義は、Lonmanの英英辞典から引用しています。
■to reduce something to a lower level
(何かを低いレベルに減らす)
「生活費を下げる」は、bring down the cost of living になります。
例)Longmanの英英辞典より
The government hopes these measures will help to bring down inflation.
(政府は、これらの方法がインフレを抑えるのに役立つだろうと考えている(望んでいる))
ちなみに、inflationの動詞形は、inflate「(空気・ガス)などで膨らます」になります。
この膨らむイメージから「通貨を膨張させる、(物価などを)つり上げる」という意味に繋がっています。
例)NAVER英語辞書より
Can you bring down the price a bit for me?[一般]
私のために少しまけてくれませんか?
bring down = to reduce something to a lower level
のイメージを頭に焼き付けておきましょう。
さらに、例文を知りたい方は、NAVER英語辞書を使ってみてください。
http://endic.naver.jp/srch/ex/N/bring%20down?sm=edi_hty
動植物の単語
今回は、動植物の単語を20個纏めてみました。
次の1~20の単語は、どういう意味でしょうか。
答えは、下に書いてあります。
1.kitty
2.puppy
3.morning-glory
4.retriever
5.lotus
6.camellia
7.hydrangea
8.swine
9.quail
10.mole
11.dandelion
12.red spider lily
13.forget-me-not
14.wild boar
15.racoon dog
16.crane
17.goldfish
18.earthworm
19.rape blossoms
20.wisteria
———————————————–
答え:
1.子猫
2.子犬
3.朝顔
4.猟犬
ゴールデン・レトリーバー(golden retriever)のretrieverです。
5.はす
6.つばき
7.あじさい
8.(文語、集合的に)豚。通常は、pigを使う。hogは、去勢された食用豚。
9.ウズラ
10.モグラ
11.タンポポ
12.彼岸花 (spider(クモ)に見えるのですね)
13.忘れな草(アラスカ州の州花にもなっています)
14.イノシシ
15.タヌキ
16.鶴(建築用のクレーン車もcraneですが、鶴の形に似ていますね)
17.金魚
18.ミミズ
19.菜の花
20.藤
いかがだったでしょうか。
分からない単語もあったかもしれませんが、少しずつ覚えていきましょう!後日、復習記事として再掲載します。
丁寧な依頼に使う perhaps とは?
perhapsは、「多分」という意味で、maybeに近い意味になります。
ジーニアスの英和辞典によると、maybeの確信度は、35-50%、perhapsは、30%以上と書かれていますが、研究社 新英和中辞典には、perhapsは、確実性の大小は問題にしていないと記載されています。そこで、ジーニアスの英和辞典では30%以上という表記になっているのだと思います。
今回紹介するperhapsは、「多分」の意味の方ではなく、丁寧な依頼に使うperhapsです。
形は、Perhaps ~ could ・・・・になります。
日本語にすると、「できましたら~していただけるとありがたいのですが」といった意味になります。
例)
*Perhaps you could pass me the salt.
(塩を取っていただけるとありがたいのですが)
*Perhaps we could meet for lunch today?
(よろしければ、今日、一緒に昼食でもいかがですか)
could以外にも、wouldなども使われます。
例)ジーニアス英和辞典より
*Perhaps you’d like to join us?
(私達とご一緒してくれますか)
このperhapsの用法は、Longmanの英英事典によると、”spoken”と説明されているので、口語で使う丁寧な言い方になります。
as of today とは?
as of~ には、「~の時点で、~現在で」という意味があります。
よって、as of todayは、「今日現在」という意味になります。
また、”as of [日付]” の形式で「[日付]現在」となります。
例)Tanaka Corpusより
As of today, we haven’t had an answer from him.
(今日現在、彼からの返事をもらっていません)
例)
The Facebook page has, as of January 25th, over 900,000 fans.
(そのFacebookページには、1月25日現在、90万人以上のファンがいる)
as of には、法律系でstarting from a particular time or date(特定の時間や日から始まる)という意味もあります。
例)NAVER英語辞書より
The new law is in effect as of tomorrow.
(新しい法律が明日より試行される)
YouTubeで英語学習
YouTubeには、英語学習のソースが沢山あるので活用していきたいですね。
今日紹介する映像は、57分という長編ですが、就職の為の面接から会社生活までのいろいろなシーンの会話が纏まっています。
映像のURL:
英会話表現の参考になると思います。
ただし、この映像は、個人がアップロードしているので、もしかしたら著作権の問題で、このリンク先の映像は将来削除される可能性はあります。
narrow は「狭い」だけではない
narrowは、 wide(広い)の反対で、「狭い」という意味です。
それでは、narrow victoryの、narrowはどいう意味でしょうか。
「狭い勝利」から創造力を膨らますと、勝ち負けの差が「狭い」、つまり、日本語にすると「かろうじて」という意味になります。
よって、narrow victoryは、ちょっとの差で勝つこと、つまり、「辛勝」という意味になります。
narrow victoryの逆は、narrow defeat(きわどい敗北)。
例)ジーニアス英和辞典より
*The bill was approved by a narrow majority.
(その法案は、ギリギリ過半数で承認された)
狭いという意味では、空間的に狭いだけでなく、心が狭い時にもnarrowが使えます。
・narrow-minded(心が狭い)
narrowには、動詞としての使い方もあります。
動詞の意味は、「狭くなる、細くなる」です。
例)Longmanの英英辞典より
*He narrowed his eyes and gazed at the horizon.
(彼は、目を細めて、地平線をじっと見つめた)
narrowの意味の広がりが少し見えてきたのではないかと思います。
as the crow flies とは?
英語には、動物を使ったイディオムが多いですね。
以前、crow’s feet 「目じりの小じわ」を紹介しましたが、今回もcrow(カラス)の登場です。
as the crow fliesは、in a straight line(直線で、直線距離で)という意味になります。
カラスは、目標に向かってまっすぐ飛ぶことから、このような意味が生まれたそうです。
例)Longmanの英英辞典より
ten miles from here as the crow flies
(直線距離でここから10マイル)
カラスが、ガーガー鳴く声は、croakです。
カラスだけでなく、カエルの鳴き声もcroakになります。
なんとなく、似ていますよね。
croakは、動詞にもなり、「ガーガー鳴く」という意味にもなります。
(劇場などの)荷物の一時預かり所は、cloakroom(米では、checkroomやcoatroom)ですが、こちらは、Lの発音になります。
aboutの世界
aboutの概念は、あるものの「周辺」です。あるものの中心の周りに広がりがある感じです。
一番簡単な例が、think about~ 「~について考える」です。考える中心とその周辺もふくめて考えている様子が伝わっています。
この場合は、周辺というより「関連」と言った方が分かりやすいかもしれません。
それでは、aboutが付く動詞を見てみましょう。
英語の定義は、すべてLongmanの英英辞典から引用しています。
■come about
to happen, especially in a way that is not planned:
(発生する、特に、予定されていない方向で)
=>周辺に何かがやってくるイメージですね。
例)Longman英英辞典より
*How did this situation come about?
(どのようにしてこのような状況が起きたのですか?)
=>予定外(想定外)の状況ですね。
*How did ~ come about? という形で沢山例文が作れます。
例)
*How did the accident come about?
(どのようにしてこの事故は起きたのですか?)
■set about
to start doing or dealing with something, especially something that needs a lot of time and effort:
(何かをしたり取り扱ったりすることを始める、特に、時間と努力を要する事を始める時)
=>これは周りにいろいろとセットして「さあ始めよう~」というイメージです。
例)NAVER英語辞書より
*He set about finding some way to make money.
(彼はお金を稼ぐ方法を探し始めた)
■bring about
to make something happen [= cause]:
(何かを起こす)
=>周りに何かを持ってくるイメージです。つまり「引き起こす」
*Poverty brings about many social problems.(ジーニアス英和辞典より)
(貧困は沢山の社会問題を引き起こす)
<come aboutとbring about >
come aboutは、目的語を取らない動詞句、bring aboutは、目的語を取る動詞句です。
形式:
S come about. Sが起こる
S bring about O. SがOを引き起こす
似たような意味ですが、微妙に違いますね。