-12月-2012の記事

eleventh hour とは?

直訳は「11番目の時間」ですが、これは、何か重要な事が起きる前の最後の瞬間(the last moment before something important happens[Longmanより])という意味です。

at eleventh hour という形でよく使われます。

例)
I turned the report in at the eleventh hour.
私は、レポートを締め切り間際に提出した。

用語:
*turn ~ in ~を提出する

例)
He changed his plan at the eleventh hour.
彼は、土壇場で計画を変更した。

例)CNNより(June 25, 2009)
Obama makes eleventh-hour push for energy bill
オバマ大統領は、エネルギー法案に対して、土壇場の後押しをした
http://edition.cnn.com/2009/POLITICS/06/25/obama.energy/index.html

用語:
*bill 法案

eleventh hour は、『聖書』マタイ書20:6, 9から来た言葉です。
eleventh hourとは、労働者が賃金をもらえるギリギリの時間(夕方)を指しているようです。

イディオムの由来を理解しなくても熟語は使えますが、由来を知ると熟語への興味が湧きますね。

もっと細かく知りたい方は、以下のサイトに聖書の引用も含めて説明してありますので参考にしてみてください。
http://www.eigo.be/expressions/eleventh-hour.htm

■今回の重要語
eleventh hour, turn in, bill


I care for you. とは?

careという単語は、日本にもケアという言葉があるくらいなので、ほとんどの方がご存知だと思いますが、念のため英英辞典で定義を確認しておきます。

Longmanより(動詞の項目)
[care]to think that something is important, so that you are interested in it, worried about it etc
(何かが重要で、そのため、興味があり、心配をする)

そこから、I care for you. は、「あなたに興味がある」=>「好きだ」になります。I love you. と同じという説明をしている方もいますが、少しだけニュアンスが違うようです。

以下のサイトに
http://uk.answers.yahoo.com/question/index?qid=20081231114243AAbYEQr
「Difference between “I care for you” and “I love you”?」
という質問と回答がありました。

ネイティブの人にとっても感じ方は違いますが、
同じ「好き」でもI care for you. という段階の次に I love you. が来るようです。

興味があったら、上記URLのやり取りを読んでみてください。

最後の人のコメントが特徴的です。
Care for you means he likes you but doesn’t want to commit, love means commitment.
“care for”は、好きだという意味だけど、コミット(約束)はしたくない。loveは、コミットしている事を意味している(あくまでも投稿者一人の意見です)。

careという単語も、辞書を調べると非常に多くの意味や使い方があり、使いこなせていない単語に入るような気がします。

簡単な単語ほど、意味に広がりがあり、マスターするのが大変なのですが、少ない単語力で表現力を上げるには、簡単な単語を使いこなす事も重要だと思います。

(参考)care(動詞)の構文
・care about 気にする
・care for 好む
・care to do ~したいと思う
・care for 人 to do 人が~することを好む
・care for 世話をする

一度careを辞書で調べてみて、careを使った例文を考えてみるのも勉強になると思います。気になったら辞書を調べる癖をつけるのが重要です。

ただ、辞書を持ち歩くのは大変なので、電子辞書やスマホのアプリなどがお勧めです。スマホのアプリは、好きな辞書を沢山入れる事ができるので非常に便利なツールです。


TEDで英語の勉強

TEDとは、アメリカのカリフォルニア州モントレーで年一回、講演会を開催しているグループの名前で、この講演会をTED Conference(テド・カンファレンス)と呼んでいます。

この講演会に出席するためには、年会費7,500ドルを支払ってTED会員にならないといけないようです。

2005年から、この講演会の模様をインターネットで公開するようになり、非常に有名になりました。著名な人のスピーチも多く、内容も多岐に渡り、興味深い内容になっています。

英語版:
http://www.ted.com/

日本語翻訳プロジェクトページ(日本語字幕付き):
http://www.ted.com/translate/languages/ja

映像が沢山あるので、一つを選ぶのは大変ですが、今回は次の映像を紹介します。

「マイケル・ノートン: 幸せを買う方法」
http://www.ted.com/talks/lang/ja/michael_norton_how_to_buy_happiness.html

日本語字幕はかなり早いので日本語を読むのも大変かもしれませんが、内容はとても興味深いです。

幸せを買うためには、人の為にお金を使う事という興味深いプレゼンです。

PCで見ると、画面の下に「show transcript」というメニューがあり、これで英文の確認もできます。

英語の速さにビックリする方も多いと思いますが、これが普通の速さだと思って、まずは繰り返し聞いて、キーワードを拾う練習をしてみてください。


a bolt from the blue とは?

bolt は「雷、稲妻、」、the blue は、「青空」を指しています。

青空から雷が落ちてきたらビックリしますよね。
そこから、「予期せる突然の出来事、青天の霹靂」を指すようになりました。

a bolt from the blue という言い方と、a bolt out of the blue の2つの言い方があります(意味は同じ)。

事故・死・災害・転勤・辞任・サプライズ・・・など突然の事に使えます。

例)
His death was a bolt from the blue.
(彼の死は突然の事だった)

It was a bolt from the blue.
(それは晴天の霹靂だった)

この表現を使った新聞記事もいくつか見つかりましたが、以下が一番でしょう。

例)Mail Onlineより(27 August 2012)
Like a Bolt from the blue! Couple’s shock as Olympic sprint hero Usain turns up at their hotel wedding and poses for pictures
青天の霹靂のように!カップルの驚き、オリンピックの短距離競争のヒーローのウサイン(ボルト)が結婚式に現れ、写真にポーズをした。
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2194334/Like-Bolt-blue-Couples-shock-Olympic-sprint-hero-Usain-turns-hotel-wedding-poses-pictures.html

もうお気づきだと思いますが、a bolt from the blueのboltとUsain Bolt(正式には、Usain St. Leo Bolt)のboltを掛け合わせています。

用語:
・sprint 短距離競走
・turn up (不意に)現れる(復習:12/17にも出てきました)
・pose ポーズする

■今回の重要語
a bolt from the blue, bolt, sprint, turn up, pose


affect と effect

これらの単語は、一緒に並べられると、一瞬「あれ?」と思ったりします。遠い昔、試験対策の単語帳に似たような単語として纏められていたような気がします。

紛らわしいので、affectとeffectの組で覚えるのはやめましょう。

affect は、influence と一緒に覚えると効果的です。

「affect と influence」

両方とも「影響を与える」という意味ですが、
affect は、直接的な影響で何かを変えてしまう、
influenceは、間接的な影響で性質などを変える
と覚えておくとよいでしょう。

例)

■affect
*Smoking affects our health.(喫煙は健康に影響を与える)
*Obesity affects our health.(肥満は健康に影響を与える)

喫煙や肥満は、健康に影響して、病気(癌、成人病など)へと変化させてしまいます。

affectは、どちらかというと悪い影響について言う事が多いようです。

■influence
*My father influenced me to study English.
父は私の英語学習に影響を与えた(父の影響で英語の勉強をした)。

*I was influenced by Steve Jobs.
私は、スティーブ・ジョブズの影響を受けた

行動や考え方などを変えた場合は、influenceを用います

■effect
書き出しが「affect と effect」だったので、effectにも簡単に触れておきます。

effectは、「結果」です。effect は、「cause and effect (原因と結果)」の組で覚えておくとよいでしょう。


スティーブジョブズのスピーチ

2005年スタンフォード大学の卒業式のスピーチは非常に有名です。映像はYouTubeにアップされているので、ここにURLを張り付けておきます。

http://www.youtube.com/watch?v=UF8uR6Z6KLc#!

英文はスタンフォード大学に掲載されているので、英語が聞き取れなくても文字で確認することができます。
http://news.stanford.edu/news/2005/june15/jobs-061505.html

ただ、スタンフォード大学の英文は原稿であり、実際にスピーチを書き下ろしたものは以下のページ掲載されています。
http://slashdot.org/comments.pl?sid=152625&cid=12810404

さらに、日本語訳は、日経新聞のページにあります。
http://www.nikkei.com/article/DGXZZO35455660Y1A001C1000000/

これは、素晴らしい英語教材になります。
是非、研究してみてください。

英語力に自信がある方は、映像=>英文=>日本語訳の順番に勉強するとよいと思います。

英語力に自信が無い方は、日本語訳を最初に読んで大筋をつかみ、その後、映像=>映像の順番に学習するとよいでしょう。

スティーブジョブズが残した
「ハングリーであれ。愚か者であれ( Stay hungry, stay foolish.)」
という言葉は、名言になっています。

スピーチの言い出しの部分も決まり文句なので押さえておきましょう。

I’m honored to be with you today for~
本日、~の為に同席できて光栄です。

内容を理解するには時間がかかるかもしれませんが、内容が分かるようになった、是非、音読してみてください。


likelyについて考えてみる

likely は、形容詞で、probably happen or is probably true(おそらく起きる、または、おそらく正しい(Longmanの定義より))という意味ですが、日本の辞書だと「ありそうな、本当らしい」といった訳語で説明されています。また、副詞では、probably(多分)と説明されています。

likelyは、使えそうで使えていない単語の部類に入る気がするので今回調べてみました。

例)Longmanより
*Snow showers are likely tomorrow.
雪が明日降りそうだ。

*a likely story
ありそうな話

*It’s likely that the company will cancel this contract.
その会社はこの契約をキャンセルする可能性があります。

It is likely that ~ の形式で「~(that節)の事が起きそうだ」という使い方になります。

■CNN記事内のlikelyの例

例)CNN Healthより(April 2nd, 2012)
Why stress makes colds more likely
http://thechart.blogs.cnn.com/2012/04/02/why-stress-makes-colds-more-likely/
なぜストレスは、風邪をひきやすくさせるのか

直訳にすると、「なぜ、ストレスは、風邪をひかせることをよりありそうにさせるのか」ですが少しわかりにくいので上のように訳しました。

その答えは、記事の第一文に書いてあります。
*Most of us know from experience that stress weakens our immune system.
(多くの人は経験から知っています、ストレスは免疫システムを弱くさせることを)

用語:
*weaken 弱くさせる
*immune system 免疫システム

例)CNN Moneyより(September 4, 2012)
Apple announces likely iPhone 5 event on Sept. 12
http://money.cnn.com/2012/09/04/technology/iphone-5-launch-date/index.html
アップルは、多分、9月12日のイベントでiPhone 5を発表しそうだ。

本文を読むと分かるのですが、この可能性は非常に高い事を示しています。よって、likelyは、可能性がとても高い時に使えるのが分かります。

上記記事のリンク先の画像の影には、「5」という数字が入っていて、非常に凝った予告の仕方になっています。

ネイティブによっても意見が分かれると思いますが、以下の記事(個人的意見)では、very likely が、90%以上の確率、probablyが、75%以上と書いています。
(参考:http://wiki.answers.com/Q/What_is_the_difference_between_very_likely_and_probably

likelyを副詞として使う場合は、very, more, most などと一緒に使う事が多いようです(上で紹介したCNNの記事では、more likelyという表現を使っていました)。

今まで、probablyを使う機会が多かった人は、likelyも使いこなせるようになるといいですね。

■ニュアンスの違いについての調べ方
最後に、同じような意味の単語のニュアンスの違いを調べ方について書いておきます。
1.英英辞典に語法が書いてある。
2.和英辞典に語法が書いてある。
3.1,2の方法でも分からない場合は、以下のキワードで調べるとかなりの確率でネイティブの意見を探すことができます(出来たら複数人の意見を調べると確実性が上がります)。

検索キーワード:「difference 調べたい単語1 調べたい単語2」

活用してみてください。


uncoverとは?

coverは、日本語にもなっている「カバー」の事なので、名詞で「カバー、覆うもの」、動詞で「覆う」という意味になります。覆うというイメージから、犯罪などを「隠す」という意味にもなります。

また、日本語でも「カバーしている」というように、何かの領域全体に及んでいるような時にも使えます。

un は、not の意味があり、逆の意味を作ります。
よって、uncover は、「おおいを取る」と言う事になりますが、ニュースなどでは、「(隠しているもの(秘密・陰謀など)暴露する、明らかにする」という意味で使われます。

例)CNNニュース(December 11, 2012 )より
Researchers hope to uncover who’s behind the ‘Mona Lisa’ smile
http://edition.cnn.com/2012/12/11/world/europe/mona-lisa-identity-research/index.html (映像のあります)
研究者たちは、モナリザの笑顔の背後にある人が誰なのかを明らかにすることを望んでいる

Lisa Gherardiniという、レオナルドダビンチの2番目の妻の遺体(remain)を調査し、頭がい骨(skull)の破片(fragments)を調べ
DNA鑑定(DNA Testing)までして、モナリザの秘密を明らかに(uncover)しようとしています。大変な作業ですね。

この記事の最初の文を引用します。
「Few paintings have been more viewed, more analyzed, studied and interpreted, than Leonardo da Vinci’s “Mona Lisa,” otherwise known as “La Gioconda.”」

用語:
*view 見る、調べる
*analyze 分析する
*study 研究する
*interpret 解釈する
*otherwise known as ~ 別名~で知られている

以下は英語の語順で理解する練習です。

まずは、訳しやすいように意味を区切っておくので、区切りごとに頭から理解するようにしてみてください。
Few paintings / have been more viewed, /more analyzed, /studied /and interpreted, /than Leonardo da Vinci’s “Mona Lisa,” /otherwise known as “La Gioconda.”

■参考訳(直訳)
Few paintings(ほとんど絵画はない) / have been more viewed,(調べられ) /more analyzed,(分析され) /studied(研究され) /and interpreted,(解釈される(絵画はほとんどない) /than Leonardo da Vinci’s “Mona Lisa,” (レオナルドダビンチのモナリザよりも)/otherwise known as “La Gioconda.”(別名ラ・ジョコンダと呼ばれているものよりも)

海外のニュース記事が読めるようになると、海外の情報を自力でキャッチできるようになるので、ニュース記事も少しずつ紹介していきたいと思いますが、語彙力と背景知識がとても重要になってきます。

ポイントは知らない単語があっても読み進める力が必要ですが、知らない単語がありすぎると、全く意味不明な文になってしまうので、ある程度の単語力増強は必須だと思っています。

■今回の重要語
cover, uncover, remain, skull, fragment, DNA Testing, view, analyze, study, interpret, otherwise known as


英語コメントについて(パート2)

以前も紹介しましたが、
Amazing Things in the World
https://www.facebook.com/AmazingThingsInTheWorld
というFacebookページには、綺麗な写真やかわいい写真などが毎日のようにアップされています。

見ているだけで楽しいのですが、世界中の人がコメントを書いているので、コメントの書き方などの勉強にもなります。

今回は、日本の写真をシェアします。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=438331612887225&set=a.342434892476898.89335.338077742912613&type=1&relevant_count=1

(参考)一般的なコメント例(前回のものに追加しています):
*Beautiful!
*So beautiful!
*Wow! (woooooow!のようにoを沢山書く人もいます)
*It’s sooo beautiful (sooo は、長く強調して言っているイメージです)
*I love it !
*Love it!
*Awesome! (米俗)すばらしい
*Amazing!
*That’s amazing.
*Cool! (俗)すばらしい~
*A great place to visit!
*Very nice!
*Very nice place!
*I’ve been there and it is amazing! (行ったことがある。すばらしい~)
*Been there. 行ったことがある
*I wish I could have gone there! (そこに行きたかったなあ~)
*stunning!(口語)すてき!素晴らしい!(stunには、動詞で「気絶させる」とい意味があります)
*What a stunning picture. なんて素敵な写真なんでしょう
*Breathtaking! あっと言わせるような、はらはらさせる
*Super すばらしい(superには、極上のという意味がある)
*Love to go there. (I’d love to go thereの略(是非行きたい))
*Perfect place for ~ (~にとって完璧な場所)
*I want to have a romantic night with (人) just looking at ~. ~を見ながら(人)とロマンチックな夜を過ごしたい。
*I would love to travel to (場所) with (人). (人)と(場所に)行ってみたい!
*We’re going there next year. 来年そこに行きます

(参考:「俗・米俗・口語」の記述は、Weblioの説明を根拠にしています)


some という単語の周辺

someは、日本語にすると、「いくつかの」という意味ですが、特に日本語に訳さなくてもよい場合が多いです。

疑問文や否定文にするときは、someをanyにするというのは習った事があると思います。

では、疑問文でsomeを使う場合はどうなるでしょう。

これは、肯定の答えを期待する時に使います。

一番典型的な例が以下の文です。

*Would you like some coffee?
コーヒーはいがかですか。

some は、可算名詞、不可算名詞の前に置いて使うことができます。
例)some cats(可算名詞), some money(不可算名詞)

■several
some のように「いくつかの」という数量を表す表現に severalがあります。

Longmanの定義より
[several]a number of people or things that is more than a few, but not a lot:
a few よりは多く、a lot よりは少ない

研究社の新英和中辞典によると、「おおむね3,4,5くらいの数で、a few よりは多くmanyよりは少ないという気持ち」があるそうです。一方、someは、茫然と「いくらか」を示すようです。大修館書店のジーニアス英和辞典には、”severalは、多いという含みがある「いくつか」で、a few は、少ないという含みがある「いくつか」”と説明されています。someは、茫然と不特定の数を指すそうです。

例)CNN(November 1, 2012)より
Several injured at USC Halloween party shooting
http://edition.cnn.com/2012/11/01/justice/california-usc-shooting/index.
数人がUSCのハロウィンパーティの乱射事件で怪我をした。

記事検索をしていて気が付いたのですが、こういった事件の怪我人の数にはseveralという単語がよく使われていました。

■今回の重要語
some, a few, several


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