-1月-2013の記事

put up with とは

各種試験に出てくる代表選手のような熟語なので、ご存知の方も多いと思いますが、今回は、put up withを取り上げてみます。

Longmanの英英辞典より
[put up with]to accept an unpleasant situation or person without complaining
(いやな状況や人に対して不平を言わずに受け入れる)

日本語の辞書だと、「我慢する」と訳されていますが、Longmanの英英辞典には、不満を言わないという条件が付いています。

例)Longmanより
*She put up with his violent temper.
(彼女は、彼の暴力的な気性に耐えている)

ここで疑問に思うのは、put up の意味です。
そこで、代表的な例文をいくつかピックアップしてみます。

*put up one’s umbrella
(傘をさす)
*put up a building
(ビルを建てる)
*put up Christmas decorations(研究社 新英和中辞典より)
(クリスマスの装飾をする)
*Where can we put up tonight?(NAVER英語辞書より)
(私達はどこに泊まることができるのでしょうか)
*The examination result will be put up in this board tomorrow.(NAVER英語辞書より)
(試験の結果は、この掲示板に明日掲示されます)
*put up as a candidate(研究社 新英和中辞典より)
(議員に立候補する)(candidateは「候補者」)

これらの意味の共通概念は、「上(up)方向に設置する(put)」になると思いますが、例外もあります。

これらを見るとput up with との関連性はあまり無さそうに感じられてしまいますが、put up には、「(抵抗)を示す」という意味もあり、そこから我慢をするという言葉に繋がっているのかもしれません(推測ですが)。

例)ジーニアス英和辞典より
*The defenders put up strong resistance.
(守りの選手たちは激しく抵抗した)

put up に関しては、沢山の意味がありますが、NAVER英語辞書などを使って自分が使いやすい例文を覚えるとよいでしょう(以下URL)。

http://endic.naver.jp/srch/ex/N/put%20up?sm=edi_hty


downは、「下へ」だけではない

down というと「下へ」という意味が思い浮かびますが、もう少し意味に広がりがあります。

また、品詞に関しても、前置詞、副詞、形容詞、動詞の使い方があります。

今回は、downの「下へ」という意味以外のものをいくつかピックアップしてみます。

<前置詞>

1.~に沿って(along)

例)
*go down the street two blocks and turn left.
 (2ブロックこのこの道を進んで、左に曲がってください)

これは、道案内の英語でよく出てくる表現ですね。

goの代わりに、run, driveなども使えます。

2.~沿いの地点に

例)
*There is a great seafood restaurant down this street.
(この通りにすばらしいシーフードレストランがあります)

<副詞>

3.(米国)南へ

例)
*We went down to the South.
(南へ行った)

4.(informal)(話者から)離れて

例)
*We are going down to the shopping center. (ジーニアス英和辞典より)
(私達は、ショッピングセンターに行くところです)

<形容詞>

5.頭金の

例)
*a down payment (頭金)

6.コンピューターが動かない

例)
*The computer went down suddenly.
 (コンピューターが突然落ちた)

いかがでしょうか。
down には、まだまだ沢山の意味がありますので、気になった方は辞書を是非調べてみてください。


by accident とは?

accidentというと「(偶然起きた)出来事」や「事故」などを思い浮かべますが、もう一つ意味として、「偶然」「運」という意味があります。

そこで、by accident は、「偶然に」という意味になります。

例)
*I met him by accident.
(彼に偶然会った)

*It happened completely by accident.(ジーニアス英和辞典より)
(それはまったく偶然に起きた)

例)GIZMODOより
9 Scientific Breakthroughs That Happened Totally by Accident
(まったく偶然に起きた9つの科学的ブレークスルー(突破))

http://gizmodo.com/5936349/9-scientific-breakthroughs-that-happened-by-accident

ちなみに本文に書かれている9つは以下です。

・Phonograph 蓄音機
・Post-It Notes ポストイット
・Vulcanized Rubber 硫化ゴム
・Radiation 放射能
・Ink Jet Printer インクジェットプリンター
・Synthetic Dye 合成染料
・Dynamite ダイナマイト
・Vaseline ワセリン
・Viagra バイアグラ

この記事から一つだけ紹介しましょう。
インクジェットプリンターは、キャノンのエンジニアが熱した半田ごてをペンの脇に置いた時に、ペンが熱に反応してインクが飛び散ったそうです。そこからインクジェットプリンターが生まれてそうです。

■on purpose
偶然の反対は、「故意に」(on purpose)。

*He kept me waiting on purpose.(Tanaka Corpusより)
 (彼は、私をわざと待たせた)

*She did it on purpose.(Tanaka Corpusより)
 (彼女はわざとそれをやった)

■今回の重要語
by accident, on purpose


納豆を英語で説明すると?

日本の文化や食習慣を英語で説明できるようになりたいと思われている方も多いと思いますが、単語力が必要になります。

今回は、英語版のwikipediaから納豆の説明を抜き出してみます。

http://en.wikipedia.org/wiki/Natt%C5%8D

Natto is a traditional Japanese food made from soybeans fermented with Bacillus subtilis. It is popular especially as a breakfast food. As a rich source of protein, natto and the soybean paste miso formed a vital source of nutrition in feudal Japan.

用語
・soybean 大豆
・ferment 発酵させる
・Bacillus subtilis 枯草菌
・protein タンパク質
・vital 生命の維持に必要な、きわめて重大な
・nutrition 栄養
・feudal 領地の、崩土の、封建的な

Bacillus subtilisというのは、難しいので、覚える必要はないと思います。Bacillus subtilisという単語が言えたとしても、理解してくれる人がいるかどうか不明です。bacteria(バクテリア)と置き換えてもいいでしょう。

納豆を説明するのに、soybeanとfermentという単語は知っておく必要があります。

feudalは、あまり使わない単語だと思うので覚える必要はないかもしれません。この語がここに使われている意図は不明です。削除しても問題ないでしょう。

*直訳
頭から訳していくので日本語としては不自然ですが英語的な発想になります。/の所で英文を区切って訳しています。

・Natto is a traditional Japanese food / made from soybeans / fermented with Bacillus subtilis.
納豆は伝統的な日本の食べ物です/大豆から作られた/Bacillus subtilis(枯草菌)によって発酵させられた(大豆から作られた食べ物です)。

・It is popular / especially as a breakfast food.
納豆は、人気です/特に朝食として。

・As a rich source of protein, / natto and the soybean paste miso / formed a vital source / of nutrition / in feudal Japan.
タンパク質が豊富なので/納豆と大豆のペーストである味噌は/重要な素を形成している/栄養の/日本において。

日本語訳は説明の為に書いているだけなので、実際には、英文を頭から英語のまま理解するのが最終目的です。


put away とは?

put away というと、「片づける、(お金)蓄える」という意味になります(ただし、他にもinformalな意味は沢山ありますがここでは省略します)。

put awayは、文字通り訳すと”離れた所に置く”になるので、上のような訳語になります。

例)
*put away books
 (本をしまう)

形式的には、put books away という語順にもなります(意味は同じ)。

例)
*put one’s toys away
 (おもちゃを片づける)

例)CNN Moneyより(August 15, 2012)

http://money.cnn.com/2012/08/15/pf/expert/late-start-retirement.moneymag/index.htm

*I can afford to put away $500 a month.(本文中にある表現)
(私は、月500ドル蓄える余裕があります)

用語:
・can afford to ~する余裕がある

この記事のタイトルは、
「Late start retirement plan – 19 years to go」
(遅い退職プラン – 残り19年)

このto go の使い方も覚えておくとよいでしょう。

この記事では、46歳の人が65歳で仕事を辞めたいと言っており、あと19年しか残っていない状態になっています。そういう状態で、今から退職プランを立てたいという相談の記事になっています。
回答をしている人のコメントでは、46歳からでは遅いですよと言っています。

こういう状況から、上の記事のタイトルが生まれています。

to go は、数字などと一緒に残りがどれくらいかを表現するときに使います。

既に終わってしまいましたが、2010年のthe guardianには以下のようなタイトルの記事があります。
London Olympics 2012: two years to go
(ロンドンオリンピック2012:あと2年)

http://www.guardian.co.uk/uk/blog/2010/jul/27/olympics-2012-two-years-london

例)weblioより
*There are still two years to go.
 (あと2年ある)

■今回の重要語
put away, can afford to, to go


pick upとは

日本語でピックアップという言葉もあるので、「何かを拾う、車に乗せる、取る、買う」などの意味くらいまでは創造力を膨らますと理解できます。どれも人や物を「取り上げる、拾う」というイメージが共通概念になると思います。

意外な意味としては、病気などが「回復する」というものがあります。

これも、少し解釈に無理があるかもしれませんが、「正常な状態を取り上げる」=>「回復する」と考えるとなんとなく共通性が見えてきます(あくまでも覚え方の話ですが)。

こんなイメージを持ちながら例文を読むと、意味が明確になってくるでしょう。

例)
*Please pick up Time magazine on your way home.
(帰りにタイムマガジンを買ってきてください)

*pick up baggage (手荷物受取)

*Business is at last beginning to pick up.(Tanaka Corpusより)
(ビジネスはついに回復してきた)

*She went to the kindergarten to pick up the children.
 (彼女は子供を迎えに幼稚園に行った)

例)CNNより(August 9, 2012)
Rescue plane leaves Antarctica after picking up patient http://edition.cnn.com/2012/08/08/world/antarctica-us-emergency/index.html
(患者を乗せて、救助用航空機が南極を出発した)

■今回の重要語
pick up


get over とは

get over は、塀を乗り越えたり、川を渡ったり、困難を乗り越えたり、辛い事を克服したりすると時に使えます。

共通イメージとしては、「困難な事を乗り越える」と覚えておいて、あとは創造力を膨らますといいのではないかと思います。overは、上を覆うようなイメージですが、getと一緒になると上を越えるイメージになります。

類例)Weblioより
*jump over a fence
 (フェンスを飛び越える)

Oxford Advanced Learner’s Dictionaryを調べると、簡潔にget overの意味が記載されているので、こちらから今回は定義を引用します(いつものLongman英英辞典には意味が場合分けされていたので、今回は、Oxfordを使います)。
[get over] return to your usual state of health, happiness, etc. from an illness, a shock, the end of relationship, etc.
(健康や幸せなどの通常状態に戻る事。病気やショック、関係の終わりなどから(戻る事))

*get over the trauma.  トラウマを克服する(trauma:精神的外傷)
*get over one’s cold.  風邪を治す
*get over one’s illness 病気を克服する
*get over a difficulty 困難を乗り越える

例)www.wikihow.comより
How to Get Over a Problem

http://www.wikihow.com/Get-Over-a-Problem

(問題を克服する方法)

ここで紹介したwww.wikihow.comというサイトは、色々なジャンルのハウツー(How-to)が記載されているので、興味のある分野を探して読んでみると、英語の勉強と一石二鳥(kill two birds with one stone )になると思います。

http://www.wikihow.com/

例えば、(外国の人が)日本語の数字1~10を覚える方法(ダンスバージョン):

http://www.wikihow.com/Count-in-Japanese-Through-Dance

<一部抜粋>
1. Scratch your arm. (itchy = ichi)
2. Point to your knee. (knee = ni)
3. Put your arms over your head in a circle, like the sun. (sun = san)
4. Cover your mouth and yawn. (yawn = yon)
OR, Move your hands down your head and out above your shoulders, as if making a girl’s hair. (she = shi)
5. Pump your arms and jog in place. (go = go)
6. Twist your hand as if around a padlock. (lock = roku)
7. Pretend to peel a banana. (banana = nana)
OR, do the motion for shi twice. (shi + shi = shichi)
8. Put your hands up to your nose and sneeze. (achoo = hachi)
9. Flap your arms like a bird. (coo = ku)
10. Hold your hand up to your mouth, as if drinking from a cup. (juice = ju)

■今回の重要語
get over, jump over, trauma,


debrisは問題を起こしている

debrisは、「破片、瓦礫(がれき)」という意味ですが、津波が引き起こした瓦礫もdebrisと言います。

例)CNN(May 5 , 2012)より
Photos: Japan tsunami debris reaches Alaska

http://edition.cnn.com/2012/05/23/us/gallery/alaska-japan-tsunami-debris/index.html

(日本の津波の瓦礫がアラスカに到達した)

竜巻によっても沢山のdebrisが発生します。
例)CNN(March 21, 2012)
Tornado debris fuels fire in Alabama

http://edition.cnn.com/2012/03/20/us/alabama-wildfire/index.html

(アラバマの竜巻の瓦礫が火事を引き起こした)

用語:
・fuel (verb) ~に燃料を供給する

debrisは、宇宙でも問題になっています。
大量のspace debris (宇宙のごみ)が、地球の軌道を回り続け、人工衛星や宇宙ステーションへの衝突の可能性が常にあります。

NASAのサイトに、space debirsのイメージ写真がアップされていますが、本当にスゴイ量です(以下URL)。
Orbital Debris (地球軌道のごみ)

http://orbitaldebris.jsc.nasa.gov/photogallery/beehives.html

用語:
・orbital 軌道の

space debris は、静止軌道上(地表から36,000km)では秒速3km(時速1万キロ以上)という物凄いスピードで地球を回転しており、その破壊力は凄まじいものがあります。直径10cm以上のspace debris だけで、9000個以上もあるようです。

■今回の重要語
debris, fuel, orbital


as well とは

as wellを使った以下の例文を見てください。

My grandfather gave me a birthday present, and money as well.
(私の祖父は誕生日プレゼントだけでなく、その上お金もくれた)

as well は、「おまけに、ついでに、そのうえ」という意味で、付け加える時に使います。

こういった付け加えるときの言葉として、too, alsoなども存在します。

Longmanの英英辞典によると、also は、最もformalで、as well は、最もinformalだそうです。

文としては、as well, too, also どれも同じ状況では使えるようです。

例)Longmanの英英辞典より
以下の文はどれも同じ意味です。
*Smoking makes you ill. It costs a lot too.
*Smoking makes you ill. It costs a lot as well.
*Smoking makes you ill. It’s also expensive.
*Smoking makes you ill. Also, it’s expensive.
(喫煙は病気を引き起こす。さらに、お金もかかる)

さらに詳しく知りたい方は、Longmanの英英辞典のWORD CHOICEの欄(以下URL)を参考にしてみてください。

http://www.ldoceonline.com/dictionary/also#p008-000785413

■as well as
一緒に覚えておきたいのがas well as

形式:A as well as B (BだけでなくA)

ここで重要なのは、Aに焦点があるという点です。

例)Welioより
He has experience as well as knowledge.
(彼は知識ばかりでなく経験もある)

■今回の重要語
as well, as well as


英語になった日本語

sushi(寿司)、 tempura(天ぷら)、sukiyaki(すき焼き)、sashimi(刺身)、kimono(着物)、judo(柔道)、kabuki(歌舞伎)、sumo(相撲)などは有名ですが、意外な言葉も英語になっています。今回は、英英辞典を調べながら英語になった日本語をいくつかピックアップしてみます。

各単語には説明の勉強の為に、Longmanの英英辞典(Lと表記)かMerrian-webster Learner’s Dictionary(Mと表記)の定義も書いておきます。

・honcho(班長)(発音は、「ホンチョ」と聞こえます)
 [L] an important person who controls something, especially a business [= boss]
(何かをコントロールする重要な人、特にビジネスで)

・hibachi (火鉢)(アクセントはba)
 [M] chiefly US : a small grill for cooking food over charcoal
(主にUS:小さな焼き網、炭の上で料理をするための)

・teriyaki(照焼)(アクセントはya)
[M]a sauce used in some Asian cooking /a dish that is flavored with teriyaki
(あるアジア料理に使われるソース/照り焼きソースで味付けされた料理)

・shiitake(椎茸)(アクセントはta)
[M]chiefly US : a type of Asian mushroom used in cooking
 (主にUS:料理に利用されるアジア系のキノコの一種)

・karaoke(カラオケ) [k`ærəóʊki](アクセントはo、日本のカラオケとはかなり発音が違うので注意。あえてカタカナにすると「キャリオキー」のような聞こえ方になります)
 [L]an activity that people do for entertainment, in which someone sings a popular song while a karaoke machine plays the music to the song:
 (娯楽の為にする活動、そこでは、人は人気の歌を歌い、カラオケ機は、歌nの音楽を鳴らす)

・origami(折り紙)(アクセントはga)
 [L]the Japanese art of folding paper to make attractive objects
 (紙を折る日本の芸術、魅力的なものを作る為の)

・futon(布団)(アクセントはfu)
 [L]used for sleeping on, especially in Japan
 (上で寝るために使われる、特に日本で)

・Shinto(神道)(アクセントはshi)
 [L]the ancient traditional religion of Japan
 (古代の伝統的な日本の宗教)

まだまだ沢山あると思いますが、日本特有の言葉は沢山海外の辞書に登録されています。


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