英語表現

bank seal (銀行のシール)とは?

seal には、「判、印」の意味があり、bank seal は、銀行印になります。日本語の銀行印を英訳する場合、いろいろな訳し方が存在すると思いますが、一般的には、bank sealと訳されているという認識でいてください。英語圏では、bank seal は使わずに、signature 「署名、サイン)を使います。

話題になるのが、seal なのか stampなのかという点ですが、stamp は、印鑑よりも大きいものを指すようです。

例)
personal seal 個人印
registered seal 実印
company’s registered seal 会社代表者印

seal を動詞で使うと、「判を押す、封をする」という意味になります。日本語でも隙間を埋めるものをシーリング材と言ったりします。

例)
seal a hole 穴をふさぐ
to seal a letter 手紙に封をする

seal は、同音異義語で、「アザラシ,アシカ,オットセイ」の意味があります。

最後に、銀行関連の用語を一部紹介します。

・bank deposit 口座預金
・withdraw a money from the account 口座からお金を引き出す
・headquarter 本店、branch office 支店
・account holder’s name 口座名義
・saving account 普通口座(米国では、預金口座)
・checking account 当座(米国では、小切手(check)を振り出す口座)、イギリスでは、current accountと言います。


salt (塩)を使った意外な表現

塩を使った熟語で、take ~ with a grain of salt 「割り引いて聞く」というのがあります。

grain は、穀物や塩などの一粒。

上記を直訳すると、「一粒の塩と一緒に取る」ということになりますが、これが、「割り引いて聞く」という意味になったのは諸説があります。古代ローマの時代、塩は、解毒剤と一緒に服用するものであり、敵が毒殺しようとしても(脅してきても)、解毒剤を持っていれば、脅しに怯える必要はなくなります。
このへんから、相手の話をまともに聞かない、割り引いて聞くという意味になったようですが、他の説もあります。

例)

You’d better take his story with a grain of salt.
彼の話を真面目に聞かない方がいいよ。

前回紹介した、famous last words(口だけでしょう)と使う状況は似ていますね。


famous last wordsとは?

直訳すると、「有名な最後の言葉」になりますが、これには、ネガティブな意味があります。

famous last wordsとは、歴史上の人物が死に際に残した言葉の事に対して、真実味が無いと皮肉っているのです。

つまり、famous last wordsは、「それはどうかな、また言っているよ」などの意味になります。

真実味が無い事を言っている人に対して、「無理でしょう、口だけでしょ」という気持ちを表しています。

いつも3日坊主の人が、「今日から毎日ランニングするぞ!」と言っていたら、famous last words と言うことができます。

famousの用法:
famousは、良い意味で「有名な」という意味ですが、悪い意味で有名な場合は、notorious になります。


cutting-edge とは?

cutting-edgeの語源は、ナイフの刃。edgeには、刃という意味があります。そこから、「最先端の」という意味になります。

例)
cutting-edge technology 最先端の技術

Japan Times(Wednesday, Aug. 19, 2009)に、以下のような文があります。
Apple’s cutting- edge iPhone is a little blunt in Japan.
(source: http://www.japantimes.co.jp/text/nc20090819pc.html)

(アップルの最先端のiPhoneは、少し(反応が)鈍い)
2009年頃は、まだブームになる前だったのですかね。

*bluntは、「〈刃先など〉鈍い,〈人が〉無遠慮な,無愛想な」

似たような単語に、state‐of‐the‐art というのがあります。
こちらも、「最新鋭の」という意味で使われます。

例)
state‐of‐the‐art technology 最先端科学技術


face the music とはどういう意味?

face は、動詞として使われています。

face を動詞で使うと、顔の状態から想像できる通り、「~面する、顔を向ける、直面する」などの意味になります。

face the music は、直訳すると、「音楽の方向を向きなさい」ということになりますが、本当の意味は直訳との繋がりが見えず、「(自分の行為に対して)責任を取る、(世間の)批判を受ける」という意味になります(口語)。

由来は、明確でないので諸説がありますが、舞台や軍隊の習慣などから来ているようです。舞台で、自分が失敗した時に、オーケストラの方向(つまり観客の方向)を見なさい、現実を見なさいという意味になったのでしょう。軍隊説の説明は省略させていただきます

あまり、由来を探求するつもりはないのですが、意味を記憶に定着させるためには役に立ちますので、一つだけ紹介してみました。

何か失敗をしてしまって、
I have to face the music.
と言って反省することができますね。

最後に、face(動詞)の例を紹介。

We Japanese have to face the problem of Japanese government bond.
(我々日本人は、国債の問題に立ち向かわなければならない)


ビジネスマン(businessman)は、使わない方が良い?

-manが付く言葉は、性差別があるとして、使わないようにしようという運動があります。一般的には、political correctness(ポリティカル・コレクトネス(政治的に正しい)、略してPC)と言って、差別・偏見が含まれないようにして公平な言葉を使うようにします。

例えば、
businessman は、businessperson

policemanは、police officer
chairmanは、chair person
firemanは、fire fighter
というように性差別の無い言葉に置き換えて表現します。

これは、性差別だけでなく、偏見のある言葉もNGになるので、
blind は、visually challenged
homeless は residentially flexible
poor は、economically Unprepared
などの置き換えて表現します。

ただ、CNNなどでは、homelessと普通に言ったりしているので、完全に置き換わっているわけではないようです。少なくとも、政治家など公的な立場の人は、かなり気にしているのではないかと思います。

PCのリストを紹介しているサイトもあるので、少しだけでも目を通しておくとよいでしょう。
http://www.bored.com/pcphrases/

ただ、難しい単語も結構あるので、まずは、PCの概念でだけでも理解しておき、単語は少しずつ覚えていくしかないです。

昔、英会話学校に通っている時、女性の外国人の先生との会話中に、–manという言葉を、–personと言い換えたら、(気にしてくれて)Thank you. と言われたことがあります。

参考資料:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%8D%E3%82%B9


pay を自動詞として使うと?

pay を他動詞として使うと、「お金を払う」という意味になりますが、自動詞の使い方もあります。

自動詞として使うと、「割に合う」という意味になります。

例)
Sometimes kindness does not pay.
(時々、親切は割に合わない時がある)

pay には、お金を払うだけでなく、他にも意味があるので一部紹介します。

・pay attention to 注意を払う、気をつける
He didn’t pay any attention to my advice.
彼は、私の忠告に全く耳を貸さなかった。

・pay a visit 訪ねる
I will pay a visit to Kiyomizu-dera (temple) when I am at Kyoto.
京都にいる時に、清水寺を訪れてみよう。

この記事を書いている時に、清水寺の英語説明を見つけたので、リンクを紹介しておきます。

http://www.city.kyoto.jp/bunshi/bunkazai/isan-d-e.htm


corn は、トウモロコシ?

アメリカ英語とイギリス英語で解釈が違うものが沢山ありますが、cornもその一つです。

アメリカ英語では、cornと言えば、トウモロコシですが、イギリス英語では、穀物全体を表しています。

このへんの違いも英英辞典に載っています。

[corn]
(British English) plants such as wheat, barley, and oats or their seeds:
(イギリス英語:小麦、大麦、オートのような植物やその種)

[用語]
*wheat 小麦
*barley 大麦
*oats オート(麦)

(American English) a tall plant with large yellow seeds that grow together on a cob (=long hard part), which is cooked and eaten as a vegetable or fed to animals
(アメリカ英語:大きな黄色い種がある植物で、穂軸上に育ち、野菜として料理されたり食べられたりするか、動物の飼料になる)

[用語]
*cob トウモロコシの穂軸

引用:Longmanの英英辞典
http://www.ldoceonline.com/dictionary/corn

アメリカ英語とイギリス英語の違いでよく出てくるのが、
地下鉄やエレベーター。

「地下鉄」
アメリカ英語: subway
イギリス英語: underground, tube

「エレベーター」
アメリカ英語: elevator
イギリス英語: lift

他にも沢山あるので、別の機会に、続きを紹介したいと思います。


Not bad. と言われたら、どいういう意味?

Not bad は、直訳すると、「悪くない」となってしまい、直訳からはあまりプラスのイメージが感じられません。

Longmanの英英辞書によると、以下のように定義されています。
[not bad]
to say that something is good, or better than you expected:
(何かが良かったり、期待以上の事を言う)

つまり、褒め言葉になるというのがポイントです。

日本語訳して「悪くない」と解釈してしまうと、あまり褒められた気分にはなれないので、not bad = very good と頭で理解しておく必要があります。

これは、控えめに言って逆に意味を強めるというややこしい言い方(修辞法)になります。

ただし、「まあまあ」ですという意味で使う人もいるみたいで、難しい言葉です。あとは、状況で判断するしかないですね。

例えば、料理をご馳走して、とても美味しそうに食べながら「not bad」と言っていたら、これは、褒めていると解釈できます。


green light は、緑のライト?

信号の青信号を、英語では、green light と言います。
信号の色は青でなくて、緑(green)ですね。

青信号は、進んでよしという意味なので、そこから派生して、green light には、「許可、承認」の意味があります。

例)
・to give a person the green light (人に、許可を与える)
・The president has given him the green light to begin the project.

(社長は、彼にプロジェクト開始の許可を与えた。)

今日は信号の話だったので、交通関係の表現を紹介します。

・traffic light 信号
・a street intersection (道路の)交差点
・Turn left at the next intersection. 次の信号を左に曲がってください。
・traffic jam 交通渋滞
・I was delayed by a traffic jam. 交通渋滞で遅れました。


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