-12月-2013の記事

challenge は、「挑戦」という意味? (一部追加)

challengeは、「課題、問題」という意味で、ビジネスではよく使われます。

オバマ大統領の演説の中に次のような言葉があります。
Today I say to you that the challenges we face are real.
They are serious and they are many.
(今日、みなさんに伝えます。私達が直面している課題は、現実のものです。それらは、深刻で、しかも沢山あります)

ビジネスの現場では、様々な課題を解決しながら仕事を進めるので、challengeがよく使われるのでしょう。

ここで、もう一つ疑問に思うのが、problem(問題)です。
challenge と problem の使い分けが分からなくなってきます。
challengeは、努力して克服し、新しい機会を得ようとするもの。
ビジネスには最適な言葉ですね。

problemは、ネガティブなイメージがあり、悪い点などを指し、努力して直すようなものではない事などに使います。パソコンが故障して、大事な画像が取り出せないというのは、problemですね。
ネイティブが、challenge と problemを分かりやすく説明した文書を見つけました。

http://www.effectivemarketingtenerife.com/canarian-weekly/problem-or-challenge/

この文章の中で、印象的なのが、次の文です。
When you view a problem as a challenge, your mind will be actively working to overcome the challenge.
(あなたが、problemを、challengeとみなすようになれば、あなたは積極的に、課題を克服しようと動き始めるでしょう)

つまり、problemをproblemと考えてしまうと、なにも解決できないけど、challengeとして考えると、頑張って克服するように前向きになると言いたいのだと思います。

なんとなくchallengeのニュアンスが分かってきたのではないでしょうか。英語って、奥が深いですね。

ちなみに、ビジネスの現場でproblemという言葉の使用は注意した方がいいでしょう。

NHKラジオ ビジネス英語の講師である関谷英里子さんの著書「同時通訳者の頭の中」(祥伝社)の中に、こんな体験談があります。

取引先とのミーティングの席で、problemという言葉を使ったら、相手を激怒させてしまったそうです。

同著より「problemには深刻な問題、ネガティブで厄介な難題というニュアンスがあります」。

取引先は、problemを起こしていないということで、激怒したようです。

この場合も、challengeを使った方が良かったのでしょう。


「もやし」を英語で言うと?(一部追加)

日本で英語学習をしていると、知っている生活単語にかなり偏りがあるのを感じます。「もやし」もその一つではないでしょうか。

もやしは、bean sprouts です。

sprout は、「芽」という意味なので、直訳すると「豆の芽」という意味になります。

今回は、野菜関係の単語をいくつか纏めてみます。

*eggplant ナス
*Chinese cabbage ハクサイ
*bamboo shoot タケノコ
*green pepper ピーマン
*red pepper トウガラシ(または、赤ピーマン)
*spinach ホウレンソウ
*lotus root レンコン
*Japanese white radish 大根
=>西海岸ではdaikon (ダイカンと発音)でも通じるようです
*burdock root ゴボウ

ゴボウは、米英では、雑草とされているため、食用になることはあまりないようです。

Wikipediaのゴボウの説明には、「日本が統治していた朝鮮半島、台湾、中国東北部の一部以外では食材としないが、ヨーロッパなどでは初夏に若葉をサラダとして食べることもある」と説明されています。

最後に、今回話題にした「もやし」を使った料理が、wikiHowというサイトにあるので紹介します(以下URL)。

http://www.wikihow.com/Cook-Bean-Sprouts

リンク先の英語でもいろいろと勉強になるところがあるので、是非トライしてみてください。

例)wikiHowより
Rinse the sprouts in cold water and blot them dry.
(もやしを冷たい水で洗った後、乾かしてください)

野菜を洗う時もrinseが使えることが分かりますね。

blotは、紙や布などで表面を乾かすという意味です(Longmanの英英辞典の定義:to make a wet surface become dry by pressing soft paper or cloth on it)。


「どちらも~ない」という表現は?

いつもこのFacebookで紹介しているLongmanの英英辞典の or のセクションに以下のような例文があります。

*He doesn’t have a television or a video.
(http://www.ldoceonline.com/dictionary/or)

or を、「または」という意味で覚えていると、以下の訳文ができます。

「彼はテレビかビデオを持っていない」

変な日本語訳であることはお気づきになるでしょう。

まるで、テレビとビデオが出現したり消えたりしているような不思議な日本語訳になってしまいます。

正しい日本語訳は、「彼は、テレビもビデオも持っていない」になります。

notと一緒にorを使う場合は、両方の否定になります。
Longmanの英英辞典の説明は以下のようになっています。

「used after a negative verb when you mean not one thing and also not another thing」
(否定の動詞の後に使われる、その時は、一つを否定し、もう一つも否定することになる)

辞書に必ず否定語と一緒にorを使った例が書いてあるので、分かりにくい方は調べてみてください。


pinky swearとは?

20年くらい前の話ですが、NHKで「フルハウス」というアメリカのコメディドラマを放送していました。

かなり昔の話なので、”まだ生まれてないよ”という方もいらっしゃるかもしれませんが、「フルハウス」はサンフランシスコを舞台にした家族の話で、当時大人気だったと思います(DVDも発売しています)。

とても面白い番組なので、見始めると止まらないのですが、日常会話が沢山入っていて英語の勉強にもなります。

この「フルハウス」でミシェルという小さな女の子が、pinky swearと言って、相手と小指と小指を絡ませたシーンがあります。

日本の「指切りげんまん」に近い仕草ですが、「針千本飲飲ます」といった言葉はないです。

pinky swearは、「約束の誓い」という意味で、相手の小指と自分の小指を絡ませます。

pinkyは、little finger(小指)の事で、pinkieとも書きます。
swearは、「誓う」という意味です。

Let’s make a pinky swear.という事もできるようです。

pinky promiseと言っても同じです。

日本の「指切りげんまん」を英語で説明している資料も見つけたので、参考の為に、ここにURLを張り付けておきます。

http://tvtropes.org/pmwiki/pmwiki.php/Main/PinkySwear

最後に、指の呼び方を復習しておきましょう。

親指 thumb
人差し指 index finger
中指 middle finger
薬指 ring finger
小指 little finger (pinky)

なぞなぞで、How many fingers do you have?(指は何本ある?)というのがありますが、答えは、8ですね。
上記英語を見れば明白で、thumbは、fingerではないので、8本になります。


free handとは?

give 人 a free hand の形で「(人に)裁量を与える」という意味になります。

a free hand には、「自由行動」「自由裁量」という意味があります。

Merriam-Webster’s Learner’s Dictionaryより
[free hand] the freedom to do things and make decisions without being controlled by another
(他の人に管理されずに何かを実行したり決定する自由)

例)The Free Dictionaryより
I didn’t get a free hand with the last project.
(私は、最後のプロジェクトで裁量を与えてもらえませんでした)

この例文では、裁量を与えてもらう方の立場の人が言っているので、動詞はgetになっています。

一方、freeとhandの2つの単語を結合したfreehandは、「(形容詞・副詞)(定規などの器具を使わずに)描いた」という意味になります。

以前もhandについては取り上げた事がありますが、簡単にhandを使った熟語を復習しておきましょう。

■hand in hand 協力して、手を繋いで
■change hands 所有主が変る
■from hand to mouth その日暮らしで
■give 人 a big hand ~に盛大な拍手を送る
■have ones’s hands full とても忙しい、手一杯
■lend a hand 手を貸す

詳細:http://english.studynet.jp/blog/words/900/


balance (バランス)の意味は?(一部追加)

balance に、「差額、残り」という意味があることを覚えておきましょう。ビジネスの現場でよく出てくるのが、balance sheet(貸借対照表)。

銀行の預金残高は、bank balanceと表現できます。

例)
the balance of trade 輸出入の差額

balanceには、「天秤、つり合い」の意味がありますが、日本語でもバランスとして使っています。例えば、栄養のバランス(nutritional balance)。

用語:
*nutritional 栄養上の

例)
the balance of power 力のバランス(権力のつり合い)
balance beam 平均台

星座のてんびん座は、Balance、または、Libraと言います。

libraには、重量のポンド(例 3lb)、通貨のポンド(例 £5)という意味もあります。

balanceの反対語に、unbalance(不均衡)とimbalance(不均衡、不安定)があります。

一般的には、imbalanceの方を使い、unbalanceは、精神的な不安定さに使うようです(Weblioの説明より)。

日本語のアンバランス(不均衡)という意味では、imbalanceを使った方がよさそうです。

例)www.wired.co.ukより
Hotel Unbalance (ホテルアンバランス)

http://www.wired.co.uk/news/archive/2013-08/23/unbalance-hotel

まだ、デザインの段階ですが、ペルーにアンバランスなホテルを建てるという計画があるようです。記事に写真があるのですが、これほどアンバランスな建物は無いと思います。

これは、意図的にimbalanceではなくunbalanceを使ったのでしょうか。


あまり言わない表現?:very delicious

とっても美味しい事をを伝えるために、very deliciousと言ってしまいそうですが、deliciousには、「とても」という強調の意味が入っています。

Longmanの英英辞典で定義を見てみましょう。
[delicious]very pleasant to taste or smell
(とても楽しませる、味やにおいがして)

日本語にすると、「とてもおいしい」ということになります。

つまり、deliciousは、「tastes very good」ということになります。

とてもおいしいをさらに強調するための副詞は、really deliciousになります。

ネット上では、very deliciousを使っている人もいますが、以下の参考資料によると間違った例として紹介されています。さらに、海外のQ&Aサイトをいくつかチェックしてみても、同じような説明がありました。

(参考資料)「Correct your English Errors」Tim Collins, Ph.D.著

deliciousの類義語に、tastyがあります。

こちらもLongmanの英英辞典で定義を調べてみます。

[tasty]food that is tasty has a good taste, but is not sweet
(テイスティー(tasty)な食べ物は、よい味がする。しかし、甘くはない)

甘い物にtastyが使えないことがここで分かりますね。

tastyを類義語辞典で調べると、沢山の単語が出てきます(以下URL)。

http://thesaurus.com/browse/tasty

この中から、口語で使われるyummy(おいしい)の例を紹介します。

例)CNN iReportより(February 20, 2013)
Yummy Biscotti(おいしいビスコッティ)

http://ireport.cnn.com/docs/DOC-929928

本文にビスコッティの写真と作り方などが書いてあります。
ビスコッティは、イタリアの焼き菓子ですが、ビスコッティは「2度焼いた」という意味になるようです。


quarterのもう一つの意味

quarterは、1/4を示す単語であることは、ご存知の方も多いと思います。

・時間の単位としては15分(1時間の1/4)。
・米国・カナダでは、25セント(1ドルの1/4)。

これら以外にも、期間、長さなどの1/4もquarterで表現できます。

ビジネスでは、四半期(3か月)という意味でよく使われていますね。

スポーツでは、quarterfinalsで「(可算名詞)準々決勝」という意味になります(finalが決勝)。

さて、本題に入りますが、quarterには、part of a city(都市の一部)という意味があります。

例)Merriam-Webster Learner’s Dictionaryより
She lives in the historic quarter.
(彼女は、歴史上有名な地域に住んでいる)

例)Web Japanより
Back when Tokyo was called Edo (1603-1868), the temple town of Asakusa was renowned as its greatest business quarters.
(東京が江戸と呼ばれた時代 (1603-1868)に遡ると、お寺の街である浅草は、最も大きなビジネス地区で有名だった)

http://web-japan.org/trends/11_food/jfd130917.html

用語:
・renowned 有名な

quarterの類義語には、district(地区、地域)があります。


aide と aid

1文字違いの2つの単語について、今回纏めてみます。どちらもニュース記事ではよく出てきます。

まずは、Longmanの英英辞典で、いつものように定義を調べてみます。

[aide]
someone whose job is to help someone who has an important job, especially a politician:
(重要な仕事、特に政治家を助ける仕事をする人(=補佐官、助力者、側近))

[aid]
help, such as money or food, given by an organization or government to a country or to people who are in a difficult situation:
(お金や食糧のようなものによる援助。組織や政府によって、国や困難な状況にある人々へ与える援助)

aidの方には、動詞の意味もあり、「助ける、援助する」という意味にもなります。

どちらも、「助ける」という意味では共通性がありますね。

例)CNNニュースより(August 7, 2013)
Former Obama aide slams president’s comments on NSA
(前のオバマの補佐官が大統領のNSA(National Security Agency)のコメントに対して酷評した。

http://politicalticker.blogs.cnn.com/2013/08/07/former-obama-aide-slams-presidents-comments-on-nsa/

用語:
・slam (ドアなどをバタンと)閉める、酷評する

例)CNNニュースより(January 31, 2009)
Japan unveils $17B Asian aid package
(日本は、170億ドルのアジアへの一括援助を発表した)

http://edition.cnn.com/2009/BUSINESS/01/31/davos.wef.japan/

用語:
・unveil ベールを取り除く(un + veil)、公開する(<=>veil:ベールで覆う)

用語として紹介した slam, unveil も一緒に覚えておきましょう。


aquaで始まる単語

aqua は、ラテン語から来た「水」を意味する接頭辞です。

今回は、aquaについて纏めてみます。

■aquaで始まる単語

*aquaculture 水産養殖

=>cultureは、「文化」という意味だけでなく、「養殖」の意味もあります。

=>一緒に覚えておきたいのが、cultivate 「栽培する、養殖する」

*aqualung 潜水用の水中呼吸器

=>lungは「肺」のこと

*aquarium 水族館

*aquatic 水の、水生の

*Aquarius みずがめ座

例)university of Illinois extensionの講座より
Planting Aquatic Plants
(水生植物を植える)

http://urbanext.illinois.edu/watergarden/planting.cfm

例)japan-guide.comより
Sunshine Aquarium (サンシャイン水族館)

http://www.japan-guide.com/e/e2425.html

japan-guide.comは、日本に関する沢山の記事を配信しているので、日本を英語で語る時の参考になると思います。


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