-12月-2013の記事

historicを使うか? historicalを使うか?

この2つの単語は、historyに関連した形容詞であることは推測可能ですが、どうやって使い分けるのでしょう。

■historic

例)VOAニュースより(August 31, 2013):動画あり
Historic US Ferry Keeps Giving Passengers Enjoyable Rides
(歴史的なアメリカのフェリーは、乗客に楽しい乗船を提供している)
(http://www.voanews.com/content/historic-ferry-keeps-giving-passengers-enjoyable-rides/1740836.html)

historicは、人やイベントなどが歴史的に重要な意味がある時に使います。

この記事の本文によると、昔は100以上のフェリーが運航していたのですが、今ではこの記事で紹介する1つだけが残っており、楽しい乗船をみんなに提供しているそうです。

最後に残された1つのフェリーなので、歴史的に重要な意味がありますね。

■historical

こちらは、単純に過去や歴史に関連したものに使います。

例)Yahooファイナンスより
The research provides historical and forecast data to 2020 for installed capacity, power generation, average module price, market size and module production.
(その調査は、過去のデータや2020年までの予想データを提供しています。設備容量、発電、平均モジュール価格、マーケットサイズ、モジュール生産について)
(http://finance.yahoo.com/news/solar-pv-modules-market-size-203600041.html)

以上より、ニュースで取り上げられるのは、historicなものが多いということだけ覚えておけば、混乱することはないでしょう。


倒置

普通の英文の語順には慣れている方も多いと思いますが、倒置は分かりにくいです。

Tokyo Weekenderという雑誌の2013年9月号に以下の文章があります。

「Nowhere better can the history of Nagasaki be felt than at Dejima, a once-island originally built in 1634.」

(1634年に造られ、かつては島だった「出島」ほど長崎の歴史が感じられる所はない)

ここでは、強調の為に倒置が起きています。

倒置を書くネイティブの感覚を身に着けるのは大変ですが、頭から訳していくと、なんとなく感覚が伝わってきます。

「これ以上の所は無い。長崎の歴史が感じられる所は。それは「出島」。かつては島であり、1634年に最初に造られた島)」

ちなみに、once-islandという言葉が気になったので、出島の今と昔のイメージを調べてみました(長崎の方なら当たり前かもしれませんが)。

出島の今と昔のイメージ:

http://ja.wikipedia.org/wiki/ファイル:Edo-era_Dejima_within_modern_Nagasaki.jpg

Nowhere better can ~ than+「強調したい所」 という形式は、検索すると沢山出てきます。

例)boundariesofthesoul.comより
Nowhere better can this be seen than in the case of addiction of some kind like gambling, drinking or overeating, even when trying to change a habit like smoking.
(http://boundariesofthesoul.com/2012/11/23/thinking-negatively-can-sometimes-help-us-see-the-positive/)

こういった表現を見つける時のテクニックですが、Nowhere better canとい固まりを検索したかったら、”Nowhere better can”とダブルクオーテーションマークを付けて検索してみてください。

倒置も、最初は難しく感じられますが、最終的には慣れだと思います。沢山の英文に触れるのがポイントですね。

最後に、今回紹介したTokyo Weekenderは、日本の話題が多いので、興味深く学べると思います。

Tokyo Weekenderのアーカイブページ

http://www.tokyoweekender.com/magazine/weekender-archives/


10 customs you must know before a trip to Japan

10 customs you must know before a trip to Japan
(日本に旅行する前に知っておかないといけない10の習慣)

matadornetwork.comというサイトに、上記のようなタイトルの記事がありました。

日本の文化を英語で学ぶことができるので、興味がありまましたら、全部読んでみると勉強になると思います。

URL:

http://matadornetwork.com/abroad/10-japanese-customs-you-must-know-before-a-trip-to-japan/

この記事には、以下の10個のポイントが述べられています。

1. Addressing Someone, Respect
2. Table Manners
3. No Tipping
4. Chopsticks
5. Thresholds
6. Masks
7. Conformity
8. Bathing
9. Speaking English
10. Safety

今回は、これらの中から、1番目のお辞儀に関する記事に使われている単語をピックアップしてみます。

*address 話しかける
*bow お辞儀をする
=>発音が「バウ」となることにも注意
*nothing less than~ まさに~だ
*pound たたく(重量の単位:ポンドと同じ綴り)
*duration (持続)期間
*inclination 傾けること(動詞は、incline「傾ける、心が傾く、したいと思う」)
*suffice 十分である
*proportionate (=proportional)比例した、釣り合った
*elevation 高さ、高めること、気高さ(動詞は、elevate「高める、持ち上げる」
 =>elevator「(米)エレベーター((英)はliftを使う)」
*insult 侮辱する
*attach 付ける、取り付ける
 =>(例) attached file「添付ファイル」
*suffix 接尾辞(<=>接頭辞は、prefix)

これらの意味を理解したら、是非、原文を読んでみてください。

外国人の視点から見た日本の習慣なので、新しい発見があるかもしれません。


pose(ポーズ)のもう一つの意味

日本語にもポーズという言葉がありますが、英語のposeも同じで、「ポーズ、姿勢」という名詞の意味と、「ポーズをとる」という動詞意味があります。ここまでは、日本語の知識で解決できますが、以下の場合はどうでしょう。

*pose a significant risk

例)VOAニュースより(September 18, 2013)
The World Bank warned warming global temperatures would pose a significant risk to India, causing extreme drought in some areas and extreme flooding in others.

(世界銀行は、次の事を警告している。地球の温暖化は、インドにとって重大な危険を引き起こすことになるだろう、つまり、地域によっては、深刻な干ばつや洪水を引き起こすことになるだろう)

http://www.voanews.com/content/indian-states-share-action-plans-on-climate-change/1752113.html

Longmanの英英辞典でposeの動詞用法を見ると、一番最初に次のような定義があります。
「to exist in a way that may cause a problem, danger, difficulty etc」(問題、危険、困難などを引き起こしそうな方法で存在する)

poseは、threat, danger, riskなどと一緒に用いられます。

ここまで理解すると、以下の見出しは簡単に意味が分かるようになります。

例)VOAニュースより(April 01, 2013)
New Mobile Apps Could Pose Threat for Facebook
(新しいモバイルアプリはFacebookにとって脅威となるだろう)

http://www.voanews.com/content/reuters-new-mobile-apps-could-pose-threat-for-facebook/1632386.html

Longman英英辞典の定義通りに考えると、「脅威となる方法で存在する」ということになります。

couldは、可能性を示す用法ですね。

poseのこのような意味は、少し堅めの表現ですが、ニュース記事などではよく出てくるので覚えておきましょう。


医療系単語 (一部追加)

日常的によく使う医療系単語なのに英語にすると分からない物が沢山あります。

難しい単語もありますが、今回は、医療系単語を20個集めてみました。

*やけど burn(火によるやけど),scald(熱湯・湯気によるやけど)

*捻挫(ねんざ) sprain,twist
 sprainは、動詞で「捻挫する」という意味もある
例)sprain one’s ankle 足首をねんざする

*脳卒中 stroke
strokeは、「打つこと、打撃、一撃」という意味
*糖尿病 diabetes

*打撲 bruise
bruiseは、動詞で「打撲傷を与える、(果物・金属)傷つける」という意味がある

*おたふくかぜ mumps

*歯垢 plaque

*はしか measles

*水ほうそう chicken pox

*インフルエンザ influenza (口語 flu)

*熱中症 heatstroke 熱中症

* すり傷、かき傷 scratch
scratchは、動詞で「ひっかく」という意味がある

*切り傷 cut

*鼻血 nosebleed
 bleedは、動詞で「出血する」という意味

*(事故などによる)傷害 injury

*(刃物・銃砲などの)傷 wound

*高血圧 hypertension, high blood pressure

*心筋梗塞 myocardial infarction (口語)a coronary
 cardiac infarction, heart attack
 =>coronaryは、冠状動脈血栓症の略称なので厳密には違いますが、俗にmyocardial infarctionの意味で使われるそうです(Weblioより)。heart attackが一番分かりやすいですね。

*虫歯 cavity, decayed tooth
decayは、動詞で「腐る、腐敗する」という意味

*胃潰瘍 stomach ulcer, gastric ulcer
ulcer 潰瘍 (例:口内炎 mouth ulcer)
gastric 胃(部)の
多少難しい単語もありますが少しずつ慣れていけばいいと思います。

例)CNNニュースより(June 20, 2013 )
Heart attacks can happen at any age
(心筋梗塞はどの年齢でも起きる可能性がある)

http://edition.cnn.com/2012/09/07/health/young-heart-attacks/index.html


muchの使い方

英語学習者なら誰でも知っている簡単な単語:muchですが、意外と使いこなせていないかもしれません。

まずは、muchが数量を表す場合は、肯定文ではあまり使われないという事をご存知でしょうか。

Longmanの英英辞典に以下のような説明があります。
「When much is a quantifier, it is used mainly in questions and negative sentences.」

quantifierは、文法用語で「数量詞」という意味になります。
つまり、muchは、不可算名詞の前に付く数量詞で、manyは、可算名詞の前に付く数量詞ということができます。

Longmanの英英辞典の説明には、
「muchが、数量詞として使われる場合は、主に疑問文や否定文で使われる」と書いてあります。

つまり、 I don’t have much time. と言うことはできるけど、I have much time.とはあまり言わないことになります。
肯定文では、a lot of や plenty of が代わりに使われいます。

上の例では、I have a lot of time.になります。

Longmanの英英辞典には、以下のような例文があります。

例) Kurama has a lot of snow (NOT Kurama has much snow).
(鞍馬には雪がいっぱい積もっている)

=>Kuramと書いてありますが、多分、京都の鞍馬の事だと思います。
 詳細:http://www.japan-guide.com/e/e3933.html

ただし、ずべての肯定文でmuchが使われないというわけではありません(ここが難しいところ)。

too, as, soと一緒の場合は、肯定文でもmuchが使われます。
また、muchが副詞として使われる場合は、比較級の強調に使うことができます。

muchについて細かくと長くなってしまうので、一度辞書で調べてみてください。

疑問文として使われる例を、CNNから拾ってみました。

例)CNN Moneyより
How much money will I need in retirement?
(定年退職時にいくらのお金が必要ですか?)

http://money.cnn.com/retirement/guide/basics_basics.moneymag/index5.htm


calf の2つの意味

calfという単語には大きく分けて2つの意味があります。

1つ目の代表的な意味は、「(生後1年以内の)子牛」。ただし、子牛だけでなく、(カバ、サイ、ゾウなどの)幼獣という意味もあります。

例)VOAニュースより(November 09, 2011)
A black rhinoceros calf born at a zoo stays close to his mother.
(動物園で生まれた黒いサイの子供がお母さんに寄り添う)

http://www.voanews.com/content/western-black-rhino-of-africa-declared-extinct-133631003/159154.html

calfの2つ目の意味は、「ふくらはぎ」です。

よって、ふくらはぎのけいれん(こむら返り)は、a calf crampと表現できます。

例)The Natural Fitness Trainers Associationの記事より
A Better And Smarter Method Of Treating A Calf Cramp.
(ふくらはぎのこむら返りにを扱う、より良い、そして賢い方法)

http://www.naturalfitnesstrainers.com/SR_calf_cramps.htm

calfの「l」は発音しないので、こちらも注意しておきましょう。


ロケットの打ち上げ:lift off, launch

2013年9月14日に宇宙航空研究開発機構は、新型国産ロケット「イプシロン」を打ち上げましたが、今回は、ロケット関連の記事で欠かせない言葉、「打ち上げ」について取り上げてみます。

まずは、VOAニュース(September 14, 2013)の見出しより

Japan’s New Rocket Lifts Off
(日本の新しいロケットが打ち上げ)

http://www.voanews.com/content/japans-new-rocket-lifts-off/1749650.html

ここでは、lift offという言葉が「打ち上げ」という意味で使われています。

次に、同記事の本文から引用します。

Japan has launched a new rocket that it hopes will be a less expensive and more efficient way of sending satellites into space.

(日本は、新しいロケットを打ち上げました。それは、今までより低価格・高効率な方法で衛星を宇宙に送ることができるだろうと期待されています)

ここでは、launchを「打ち上げる」という意味で使っています。

launchは、「(何か重要な事を)始める」というのが元の意味(辞書の最初に定義されている)ですが、ロケットの打ち上げも”空へ飛び始めた”と考えると「打ち上げる」という意味と繋がってきますね。

パソコンのプログラムを開始させる(起動させる)時もlaunchが使えます。

発音がlunch(昼食)にならないように注意したいですね(辞書で確認してみてください)

同記事には、lift-off を名詞として使っている例がありました。

Lift-off had originally been scheduled for two weeks ago, but the attempt was suspended with just 19 seconds to go due to a computer glitch.

用語:
・suspend 中止する
・glitch (機械の)故障

本当は、2週間前に予定されていた打ち上げが、打ち上げ直前で中止になったという説明がされていますが、この文で過去完了が使われている事も注目しておきたいですね。


Facebookをやっていますか?を英語にすると (一部追加)

Are you on Facebook? になります。

例)CNN iReportより(May 18, 2012)
“Hey, my name is Aaron, are you on Facebook?”
(http://ireport.cnn.com/docs/DOC-791478)

onは、「~の上に」という意味で”接触”している状態を意味します。on Facebookという表現は、on the phoneのonに似ていますね。

例)
*He is on the phone now.
(彼は現在電話中です)

同じように、「ツイッターをやっていますか」は
Are you on Twitter?
になります。

Twitterの元の意味は、「(小鳥の)さえずり」という意味です。

FacebookやTwitterなどのネット系のコメントには暗号のようなものが多いですね。

例えば、
CU (=see you)
L8R (=later)
B4 (=before)
2 (=to, too)
PLS,PLZ (=please)
UR (=your, you’re)
LOL (= laughing out loud (大笑い))
OMG (= oh my God)
BTW (=by the way)
など。

こういった略号は、以前少しだけ纏めた事があるので、こちらも参考にしてください。

http://english.studynet.jp/blog/words/552/


« 前のページ