-12月-2012の記事

behind bars とは?

barと言う単語を見て、何を思い浮かべますでしょうか。

棒、かんぬき、バレエの練習用のバー、酒場のバー・・あたりでしょうか。

法廷の一般席との境目の手すりもバーと言われるので、そこから、「法廷」、「弁護士業」という意味にもなっています。

また、棒が何かを遮るイメージから、「障害物」「邪魔物」という意味にもなります。

辞書を見ると意味が沢山ありすぎて、ここには書ききれないのですが、棒のイメージを膨らまして理解しておけばいいのかもしれません(気になる方は辞書を見てください)。

前置きが長くなりましたが、「bar の後ろにいる」という意味で、behind bars という言葉がありますが、これは、「獄中で」という意味になります。確かに、刑務所の牢屋にはbarがありますね。

■behind bars
獄中で

behind bars を使った例文を探してみました。

例)CNN(November 19, 2012 )より
A lifeline for kids growing up behind bars
http://edition.cnn.com/2012/11/19/world/cnnheroes-pushpa-basnet-interview/index.html
獄中で育つ子供達の頼みの綱

本文を読むと分かるのですが、ネパールでは、親が刑務所に入ると、育てる人がいなくなるので子供も一緒に入るケースがあるようです。そんな姿を見て、Pushpa Basnetという人が、刑務所の子供達を育てるための保育施設を作って活動しているという記事になっています。子供達を守ろうとする素晴らしい活動ですね。そこから、lifeline((子供たちの)頼みの綱)という言葉が使われています。

Pushpa Basnetさんは、CNNが選んだ英雄のトップ10に入っている方のようです(one of the top 10 CNN Heroes of 2012)。

この記事の最初の文を引用させていただきます。
Because Nepal lacks the social safety net that exists in most Western nations, many children there have little choice but to live in prison when their parents are incarcerated.

用語:
・safety net: 安全網、安全を保障するもの
・incarcerate:投獄する
・but 意外に
・little ほとんど~ない

用語を参考にして、もう一度上記の文を読み返してみてください。

以下は、上記英文が難しく感じられる人向けの参考資料です。

英文は頭から理解していくので、例えば以下のような区切りで理解していくといいと思います。決して日本語翻訳クラスのように英文の後ろから前に理解していくという事はしないでください。

Because Nepal lacks / the social safety net / that exists in most Western nations, / many children there / have little choice / but to live in prison / when their parents are incarcerated.

本来、英文は英語のまま理解していくの和訳する必要が無いのですが、ここでは勉強が目的なので直訳調で、頭から理解していくという方針で参考訳を書いておきます。

Because Nepal lacks (ネパールは欠けている)/ the social safety net(社会的なセーフティネットが(欠けている) / that exists in most Western nations, (それ(セーフティネット)は、西洋の国には存在しているが)/ many children there (多くの子供、そこ(ネパール)の)/ have little choice (ほとんど選択肢が無い) / but to live in prison (刑務所で生活する以外の(選択肢が無い))/ when their parents are incarcerated.(親が投獄された場合に)

この理解の仕方は、英文を読む時だけでなく、リスニングでも有効です。

今の学校英語教育がどうなっているのか分かりませんが、昔は、後ろから訳すという方式が一般的だったので、英文を後ろから訳しながら理解するという方式に慣れている方がいましたら、上記のように、頭から理解していくという方式に慣れるようにしてください。

■今回の重要語
bar, behind bars, safety net, incarcerate, but, little


[スペシャルトピック]英文法とネイティブ

先日、英語を母語とするネイティブ(英語教師ではありません)の人と話す機会があり、「will と be going to の違い」について質問してみました。一般の日本人が日本語という言語を論理的に説明出来ないのと同じで、英語を母語とするネイティブもうまく答えられませんでした。どっちも同じような感じというのが最初の答えでした。

そこで、Facebookに12/10 掲載した「will と be going to の違い」の文章を読んでもらったら(バイリンガルなので日本語も分かる人です)、「なるほど、そういえばそうだ」という事を言っていました。

その時、記事の英文を口ずさんで語感を確認していたのが印象的でした。

遠い昔、英会話学校に通っていた時、英文が正しいかどうかをチェックしてもらった時も、同じように口ずさみながら語感を確認していた事を思いだしました。

私達が学ぶ英文法は、言語を学ぶ人の為の理論であり、言語を自然に身に付けた人にとっては、逆に難しく感じられるのかもしれません。ただし、英語の教授法を学んだネイティブの人は、そういった英文法を理解しているので正しく説明できるでしょう(TESOL(Teachers of English to Speakers of Other Languages)という英語教授法の資格もありますね)。

今回話題にした12/10の記事は、以下です。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=386099898134842&set=a.272711216140378.64816.237368636341303&type=1
モバイル端末の場合は、リンクが切れてしまう場合もあるので、その場合は、本Facebookページから12/10の記事を探してください。
https://www.facebook.com/english.studynet.jp

今回は、英語学習について感じた事について「スペシャルトピック」として書いてみました。

このFacebookページには、現在、20か国の方が「いいね」をしてくれています。ちょっと、Facebookの「やり直し」という言葉とは離れてしまいますが、いろいろな国の方と意見交換が出来ればもっと価値のあるFacebookページになっていくと思っています。


landslide(地滑り)と選挙

landslide は、land (地面)+ slide(すべること)の組み合わせです。

landslide は、文字通り、「地滑り」という意味ですが、選挙の記事でもよく使われます。

landslide 圧倒的な勝利」を示し、landslide victory という言葉があります(意味は、landslideと同じ「圧倒的な勝利」)。

例)International Herald Tribune(October 25, 2012) A Landslide for Obama (If the World Got to Vote)の記事に以下のような書き出しがあります。

*If the rest of the world got to vote, President Obama apparently would be re-elected in a landslide.
もし世界中の人が投票するようになれば、オバマ大統領は、明らかに、圧倒的な勝利で再選するだろう。
(source: http://rendezvous.blogs.nytimes.com/2012/10/25/a-landslide-for-obama-if-the-world-got-to-vote/)

この例にあるように、in a landslide の形でよく用いられます。

また、「地滑り」という文字通りの意味でも使われます。

例)NewsOnJapan.comより
Train derails after landslide in Iyo city
地滑りで電車が脱線、伊予市。
(source:http://www.newsonjapan.com/html/newsdesk/article/97098.php)

用語:
・derail 脱線する
(deは「分離」を意味する接頭辞、rail は電車の「レール」)

■今回の重要語
landslide, vote, apparently, derail


ジャム(jam) という単語の広がり

パンなどに付けるジャム(jam)ですが、今回は、この単語に注目してみます。

交通渋滞の事を、traffic jam と言いますが、ここでのjamは、「混雑」とい意味です。

jam を動詞として使うと、「詰め込む」という意味になります。

そこで、パンなどに付ける「ジャム」についてもう一度考えてみます。例えば、イチゴジャムは、イチゴがぎっしり詰まったものになるので、ジャム(jam) と「詰め込む」の関連性が見えてきます。

交通渋滞も、車がぎっしり詰まった状態なので、a traffic jam のイメージが想像できます。

例)
*I’m fed up with a traffic jam.
交通渋滞にはうんざりだ。

いっぱい詰まった状態にjamが使えるので、すし詰め状態の電車(満員電車)の事を、jam-packed train と言ったします。

例)
*The train was jam-packed this mornig.
今朝は、満員電車だった。

「~ですし詰め状態」と言いたい場合は、前置詞with を使って、
「be jammed with」 の形式で言えます。

例)
*The bus was jammed with people.
バスは、すし詰め状態だった。

機械の故障にも、jamが使えます。
何か動いているものが詰まってしまった(止まってしまった)イメージを思い浮かべれば、機械が壊れる状況が理解できます。

コピー機やプリンターなどの紙詰まりは、a paper jam と言う事ができます。

ジャム(jam)という一つの単語で、表現力がかなり広がったのではないかと思います。

■今回の重要語
jam, be jammed with, jam-packed, fed up with


シーズン(season)が動詞で使える!

シーズンと言えば、日本語にもなっているので、「季節、時期」という意味であることは分かります。

それでは、seasonを動詞にするとどうなるでしょう。

longmanの英英辞典では以下のように定義してます。
[season](verb) to add salt, pepper etc to food you are cooking.
料理中の食べ物に、塩、コショウなどを加える

つまり、「味付け」をすることになります。

文型は、「season 食べ物 with 調味料」という形になります。

例)
*I seasoned the chicken with pepper.
鶏肉にコショウをかけて味付けした

味付けは、料理だけでなく、スピーチにも使えます。

例)
*Her speech is always seasoned with humor.
彼女のスピーチはいつもユーモアがある(ユーモアで味付けされている)。

ネットで、seasoned speech で検索するといくつかサイトが見つかります。

■season(名詞)
season の名詞の方にも少し触れておきます。

季節外れ、オフシーズンは、out of season と言います。
逆の意味の、食べごろ、シーズン中と表現したい場合は、in season になります。

例)
*The cold is out of season.
この寒さは、季節外れだ。

*Apples are in season now.
リンゴは今が食べごろだ。

■今回の重要語
season, in season, out of season


サラブレッドを英語にすると

カタカナ語の元の英語を調べると単語の勉強になり、全く知らない単語を覚えるよりずっと効率よく覚えられます。

サラブレッドを英語にすると、thoroughbred(純血種の)になります。

この言葉を分解すると、thorough (完全な)+ bred(breed(産む)の過去分詞)となります。

■thorough
[形]徹底的な、完全な
*a thorough study
徹底的な研究
*a thorough investigation
徹底的な調査
*She has a thorough knowledge about computers.
彼女はコンピューターに精通している。

■breed
[動](breed-bred-bred)(動物)産む、(人)養育する
[名](動物)品種
*His dog is a mixed breed.
彼の犬は雑種です。
*My cat is a pure breed of cat.
私の猫は純血種です。

■thoroughbred
意味が2つあります。
1.[形]容詞(馬などが)純血種の [名]純血種の馬
2.(主にイギリス英語)[形](人・物)第一級の[名]育ちの良い人、第一人者

最後に、breedの過去分詞bredを使ったイディオムを一つ紹介します。

■born and bred
直訳すると、「生まれ、育った」ですが、Longmanの定義は以下のようになっています。
Longmanの定義:
born and having grown up in a particular place and having the typical qualities of someone from that place(生まれ、特定の場所で育ち、その場所からの典型的な特質をもつこと)

日本の辞書では、「きっすいの、生まれ育った」と日本語訳されています。

使い方は、副詞的に用いるか、そのまま動詞(受動態)として使うかになります。

例)
*She is a Parisian born and bred.
彼女は、きっすい(生粋)のパリっ子だ。
*I was born and bred in Tokyo.
私は、東京生まれの東京育ち(文字通りの訳ですが)。

■今回の重要語
thoroughbred, thorough, breed, born and bred


歯の英語

海外で虫歯が痛み出すような事は避けたいですね。海外に行く前に、歯の治療を終わらせておくのが基本ですが、万が一の時には歯医者のお世話になるかもしれません。今回は、そんな時に役立つ英語を纏めてみます。

■歯の症状の表現
*I have a toothache.
歯が痛い。

*I have a sensitive tooth.
歯がしみる。

*My wisdom tooth aches.
親不知が痛い。

*My filling came out.
つめものが取れた。

*My gums are swollen.
歯茎が腫れています。

*My gums are bleeding.
歯茎から血が出ています。

*The pain is unbearable.
耐えられない痛みです。

用語:
・sensitive 敏感な、感じやすい
・wisdom tooth 親不知
・ache 痛む
・filling 歯の詰め物(充填材)
・gum 歯茎、ゴム質、樹脂、チューインガム
・swell (人の体)はれる、ふくれる
swollenは、swellの過去分詞形(swell-swelled-swollen)
・bleed 出血する
・unbearable 耐えられない

次に、歯の病気などを話題にする時のキーワードをいくつか紹介します。

*gingivitis 歯肉炎
*periodontal disease 歯周病
*orthodontics 歯列矯正

CNNニュースなどを見ると、gingivitisを使わずに、gum disease (歯茎の病気)という一般的な言葉を使ってやさしく表現しています。

例)CNN Healthの記事より
*Gum disease doesn’t lead to heart attack or stroke
歯茎の病気は、心臓発作や脳卒中の原因にならない
http://thechart.blogs.cnn.com/2012/04/19/gum-disease-doesnt-lead-to-heart-attack-or-stroke/

用語:
・heart attack 心臓発作
・stroke 脳卒中
・lead to 導く

歯も含めて、医学用語に慣れるには、CNN Healthのように健康関係の記事を読んでキーワードを拾っておくのが良さそうです。こういった記事から拾ったキーワードも少しずつ紹介していきたいと思います。

■今回の重要語
sensitive, wisdom tooth, ache, filling, gum, swell, swollen, bleed, unbearable, gingivitis, periodontal disease, orthodontics, gum disease, heart attack, stroke, lead to


救急の英語

救急車を呼ぶ時の番号は国ごとに違います。

アメリカ・カナダ 911
イギリス 999
オーストラリア 000

■救急車を呼んでください
*I need an ambulance.
*Please send an ambulance to ~(場所)

■交通事故
*A man was run over by a car.
車にひかれました
*A man was hit by a car.
車にはねられました

用語:
・run over (車が人を)ひく

■子供の事故
*My child fell down the stairs.
子供が階段から落ちました。
*My daughter fell down and hurt herself.
娘が転んで怪我をしました。

■救急医療
*cardiac massage, chest compression 心臓マッサージ
*CPR(cardiopulmonary resuscitation) 心肺蘇生法
=>発音(PCで確認済):http://ja.forvo.com/word/cardiopulmonary_resuscitation/

用語:
・cardiac 心臓の、心臓病の
・compression 圧縮(compress は、「圧縮する」)
・cardiopulmonary 心臓と肺の
・resuscitation 蘇生

心肺蘇生法の講習は、日本の自治体(消防署など)で無料で定期的に開催しているので、一度は受講した方がいいと思います。いざという時に行動できるかどうかは分かりませんが、正しい知識は身に付けておいた方がいいでしょう。
消防署の人の話では、数年ごとに繰り返し受けてもらった方がいいそうです。最近の講習には、AEDの使い方の説明があります。

■今回の重要語
run over, cardiac, compression, cardiopulmonary resuscitation


困った時のwon’t

何度も本facebookページに登場しているwill ですが、今回は、will not、略して、won’t を取り上げます。

will は、主語を三人称にした時、「~するつもりである」という意味になるのですが(意志未来)、人でないものも主語にすることができます。

人でないものが主語になって(無生物主語)、意志を持つのは変な事ですが、ここでは擬人法的な表現として使います。

今回のテーマである、否定形:won’t は、「~しようとしない」と訳します。

例を見てみましょう。

*The door won’t open. ドアが開きません。

*The coughs won’t stop. 咳が止まりません。

*The toilet won’t flush. トイレの水が流れません

*The toilet water won’t stop トイレの水が止まりません。

*The lights won’t turn on. あかりがつきません

用語:
・cough (名詞)咳、(動詞)咳をする
・flush (水)どっと流れる、顔を赤くする
・turn on (ライト)つく

これらの例文を見ていると、困ったときに使える表現ばかりですね

ちなみに、何で、will not が won’t になるかというと、
wol not (wolは、willの古い形)が結合したからだそうです。

■今回の重要語
will, cough, flush, turn on


chemistry の意外な意味!

chemistryと言えば、「化学」ですね。

それでは、次の文はどのように解釈するでしょう。

We have very good chemistry between us.

「私達は、間にとても良い化学を持っています」では全く意味が通じません。

chemistryには、they like each other and find each other attractive(Longmanの定義)、つまり、「お互いに好きであり、お互いに魅力を感じている」という意味があります。

日本語では、「相性」と訳されています。

つまり、上の文は、「私達はとても相性が良い」という意味になります。

逆に相性が悪い場合は、

We have bad chemistry between us.

と表現できます。

最後に、chemistryの関連語について纏めておきます。

・chemist 化学者、(英)薬剤師((米)では、druggist)
・chemical 化学の
=>a chemical reaction 化学反応

■今回の重要語
chemistry, chemist, druggist, chemical


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