英語表現

息を止めて」という表現は?

レントゲン撮影などで、息を止める動作を英語でどのように表現すればよいでしょうか。
「息」は、breath ですが、「止める」は、hold を使って、hold your breath と言います。holdは、「抑える、出さないようにする」という意味なので、hold your breath「息を止める」となります。
「息をする」という動詞は、breathe のように最後にeが付くので注意してください。さらに、発音も全く違います。
・breath [bréθ] (名詞)息
・breathe [bríːð] (動詞)息をする
発音は、Weblio参照:

http://ejje.weblio.jp/content/breath

http://ejje.weblio.jp/content/breathe

例)Cleveland Clinicの記事より
It is necessary to hold your breath because movement, which occurs when you breathe in and out, can blur the X-ray image.
(胸のレントゲン撮影をする時に)息を止める必要があります。何故なら、息を吸ったり吐いたりするときの動作はX線の像をぼかしてしまう可能性があるからです。

http://my.clevelandclinic.org/imaging-institute/imaging-services/hic-chest-x-ray.aspx

用語:
・breathe in 息を吸う
・breathe out 息を吐く
・blur ぼかす、くもらす
この記事のタイトルは、Chest X-Rayですが、これは、「胸のレントゲン」という意味になります。
最後に、息を大きく吸うは、breathe in deeply となります。
<本日の重要語>
・breath / breathe
・hold your breath
・breathe out
・breathe in
・breathe in deeply
・blur
・Chest X-Ray


Milan とは?

これは、イタリアの「ミラノ」の事です。
カタカナで都市名を知っていても、英語で出てくると分からなくなってしまいます。さらに、発音を聞くと、さらに分からなくなるでしょう。
Milan [mɪlˈæn]
発音は、Weblioで確認してください。

http://ejje.weblio.jp/content/Milan

アクセントは、”a”にあります。
ミラノは、金融とファッションの街で、ローマに次いで第2位の商業・工業都市です。
例)CNNニュースより(April 16, 2014)
Milan: 7 things to know before you go
(ミラノに行く前に知っておくべき7つの事)

http://edition.cnn.com/2014/04/08/travel/milan-things-to-know/index.html

本文にあるのですが、「ミラノ人」は、Milaneseとなります。
本文によると、ミラノ人は極端に時間に正確だそうです(The Milanese are known to be extremely punctual)。
よってレストランの開店時間も厳密で、PM1:30以降のランチや、PM8:30以降のディナーはいやがるかもしれないようです。
本文に、「時間通りに」という意味で、on the dot(口語)という表現が使われていました。こちらも一緒に覚えておきましょう。
(参考)他のイタリアの他の都市名
Rome ローマ
Torino トリノ
Naples ナポリ


location(ロケーション)に dis が付くとどういう意味になる?

locationは、「位置、場所」や、映画などの「野外の撮影場所」という意味になります。
location の前に 「反対・分離」を意味する接頭辞 dis を付けると、
dislocationになります。
これは、「脱臼(だっきゅう)」という意味になります。
関節部分において、本来ある場所(location)から、ずれてしまっているので、dislocationの意味が伝わってきます。
「脱臼する」という動詞は、dislocate になります。
例)Shoulder Dislocations 肩の脱臼

http://orthopedics.about.com/cs/shouldersurgery/a/dislocation.htm

dislocationには、「混乱」という意味もあります。動詞dislocateは「混乱させる」という意味になります。
接頭辞disが付いている単語は沢山ありますが、最後に3つだけ紹介しておきます。
order(秩序、順序) disorder(無秩序)
connect(接続する) disconnect(離す)
agree(同意する) disagree(意見が一致しない)


parent(親)と ing を組み合わせるとどういう意味になる?(parenting)

parent は、(動詞で)「親になる」ですが、parenting は、名詞で、「子育て」という意味になります。
英和辞典では、「子育て」と説明されていますが、Longmanの英英辞典には、もう少し詳しい説明があります。
[parenting] the skill or activity of looking after your own children
(自分の子供の世話をする能力や活動)
用語:
*look after 世話をする
例)Psychology Todayより
4 Tips for Managing Parenting Stress
(子育てのストレスを管理する4つのティップス)

http://www.psychologytoday.com/blog/the-race-good-health/201306/4-tips-managing-parenting-stress

この記事で紹介している、4 tipsは、以下になります。
1. Seek professional help
2. Increase quality time with family
3. Make time for yourself
4. Use your support systems
関連語で、「子供を育てる」は、raise children となりますが、これは主に米国で使われる表現になります。
上で紹介した、look after も「世話をする」という意味なので、子供を育てる時にも使えます。
最後に、raiseを使った決まり文句紹介します。
「生まれ育った」と言いたいときは、 ”be born and raised in 場所”の形で表現できます。
例)
I was born and raised in Saitama.
(私は埼玉で生まれ育った)


「親孝行」を英語にすると?

CNNニュース(July 3, 2013)の「New Chinese law: Visit your parents(新しい中国の法律:両親に会いに行きなさい)

http://edition.cnn.com/2013/07/02/world/asia/china-elderly-law/

の記事に、次のような文があります。
Although respect for the elderly is still deeply engrained in Chinese society, traditional values like filial piety have been weakened by the country’s rush to modernity.
(年配の人を敬う事は、今でも中国社会に深くしみ込んでいるが、親孝行のような伝統的な価値観は、中国の急速な近代化に伴って弱まってきている)
用語:
・elderly 年配の、 the elderly は、「年配者」
・engrain (=ingrain) 深くしみこませる
・filial 子の
・piety 孝行
親孝行は、filial piety と言いますが、これは、儒教(Confucian)的な考えです。
Confucianは、「儒教の、孔子の」という意味になります。
Wikipediaによると、filial pietyは、以下のように説明されています。
In Confucian philosophy, filial piety is a virtue of respect for one’s parents and ancestors.
(儒教的な哲学において、filial piety は、両親や祖先を敬うという美徳を意味しています)

http://en.wikipedia.org/wiki/Filial_piety

敬う対象が、両親だけでなく祖先(ancestors)も含んでいるので、日本語の「親孝行」より広い意味があるようです。
最後に、同記事のリーディングにチャレンジしてみたい方のために、読解の助けになる用語をいくつかピックアップしてみましたので参考にしてみてください。
用語:
・horrific 恐ろしい
・pigsty 豚小屋
・sow 雌豚
 => sow には、「種をまく」という動詞の意味もあります。
・stipulate 規定する
・inheritance rights 相続権
・evade 避ける
・distort 歪める


マタニティ(maternity)の語源は?

maternityは、「母であること」という意味ですが、mat(matri-)は、「母」を意味しています。
maternal で、「母の」という意味になります。
年配の上品な貴婦人の事を、matronと言いますが、ここにも、mat が入っています。
数学の matrix (行列)にも、matがあり、これは、「母体」という意味があります(辞書の最初の定義は、「母体」です)。
意外な事に、メトロポリス(metropolis)の中の、metroも「母」を意味するもので、polis が「都市」を意味するので、「母なる都市」、つまり「大都市」という意味になったようです。
では、「父の」は、どのように表現するのでしょうか。
patri-が「父の、男性の」を意味しており、patron「保護者、後援者」、patriotism「愛国心」、patriot「愛国者」などの意味があります(難しそうな単語は省略)。
米軍のパトリオットミサイルのパトリオットは、patriotです。
語源を調べると、単語がいろいろと繋がってくるので記憶しやすくなりますね。


犬はマイナスイメージ?

dog’s life という言葉があります。
これは、「みじめな生活」という意味になります。
dogが入った慣用句には、マイナスのイメージのものが多いような気がします。
いくつか例を挙げてみます。
■go to the dogs:「落ちぶれる」
例)ジーニアス英和辞典より
*This country’s really going to the dogs!
(この国は本当に落ちぶれている)
■sick as a dog:「ひどく体調が悪い」
例)
*He is as sick as a dog.
(彼は、ひどく体調が悪い)
■Let sleeping dogs lie.
(諺)寝ている犬は寝かせておけ(さわらぬ神にたたりなし)
■dog-eat-dog world
直訳は、「犬が犬を食べる世界」ですが、これは、食うか食われるかの世界。
ビジネスなどの競争社会の事を述べるときに使います。
■in the doghouse:嫌われて、面目を失って
犬は、どうしてこんな扱いなのでしょうね。


wax を動詞で使うと?

waxと言うと、日本語の「ワックス」を思い浮かべますが、動詞の用法もあります。
そう言われると、一番最初に思いつくのは、「ワックスをかける」だと思いますが、他にも意外な意味があります。
Longmanの定義は以下の通りです。
[wax] when the moon waxes, it seems to get bigger each night
つまり、「月が満ちる」という意味にもなります。
例)Wikipediaの月見の記事より
The waxing moon is celebrated on the 13th day of the ninth month.
((旧暦の)9月13日に満月をお祝いします)

http://en.wikipedia.org/wiki/Tsukimi

旧暦の8月15日を、「十五夜(中秋の名月)」、旧暦の9月13日を「十三夜」と呼びます。
2014年の十五夜は9月8日、十三夜は、10月16日になります。
十五夜と十三夜の早見表はこちらにあります。

http://www.geocities.jp/ami_udagawa/15ya13ya.html

十五夜は、中国から来たものですが、十三夜や日本固有のものだそうです。
十五夜だけを祝うと「片見月」と言って縁起が悪いとされているので、十三夜も祝う方が良いとされています。
月見(moon-viewing)の話になったので、一緒に覚えておきたいのが団子とススキ。
団子は、sweet rice dumplings、ススキは、pampas grassと言いますが、日本のものとちょっと違うようなので、頭にJapaneseを付けて、Japanese pampas grassと言った方が良さそうです。
話をwaxに戻しますが、名詞のwaxでもう一つ覚えておきたいのが、ear wax(耳垢)です。


beef は、「牛肉」というだけではない!

beef は、the meat from a cow(牛肉)という意味ですが、動詞としての使い方もあります。
*beef about (informal)不平を言う
・They’re always beefing about something. (Longmanより)
彼らはいつも不平を言っている。
*beef up (informal)強化する、増強する
例)CNNより(March 25, 2009)
Obama to beef up Mexico border policy
(オバマ大統領はメキシコ国境政策を強化する)

http://edition.cnn.com/2009/POLITICS/03/24/obama.mexico.policy/

例)(POPSCIより)
Beef Up a Little PC (小型PCを強化する)
(http://www.popsci.com/diy/article/2008-05/beef-little-pc)
beef に関連した語で、beefsteak があります。
beefsteakは、ビフテキの事ですが、plant(植物)と組み合わせると意外な意味になります。
*beefsteak plant :シソ(紫蘇)


英語学習者にとっては、ちょっと変わった単語たち

今回は、英語学習者にとってはあまり一般的でない動植物の名前や関連語が興味深いものを紹介します。
関連語を調べると、語彙の幅が広がります!
雑学もいっぱい身に付きます!
■ tick ダニ
 =>大きな古時計の「チクタク(ticktack)」のtickなので、「時計のカチカチという音」という意味もあります。
■ viper まむし
=>viperには、「[文語]意地悪の人」という意味もあり、a viper in a one’s bosom で「恩をあだで返す人」という意味になります。bosomは、「胸」という意味。
■ sea anemone イソギンチャク
=>花である、「アネモネ(anemone)」は、言われてみればイソギンチャクに似ているかも。sea +単語の組み合わせは、sea lion「トド」、sea otter「ラッコ」などがあります。
■ sea otter ラッコ
=>otterは、「カワウソ」ですが、Wikipediaによると「ネコ目(食肉目)イタチ科カワウソ亜科に属する哺乳動物の総称で、ニホンカワウソやラッコが属している」そうです。
■ sperm whale マッコウクジラ
=>sperm は、「精液」という意味で、元々はギリシャ語の「種」という意味から来ています。
■ jellyfish クラゲ
 =>jellyは、「ゼリー」のことですが、shake like a jelly で「(恐怖などで)プルプル震える」という意味になります。これはイメージしやすいですね。
■ praying mantis カマキリ
=>prayは、「祈る」という意味なので、かマリキの形がお祈りしているように見えるのでしょうか?mantisだけでも、「カマキリ」という意味になります。
■ forget-me-not 忘れな草
=>文字通り、「忘れな草」ですが、語源を調べると、中世のドイツで、ルドルフという人が、ドナウ川に飲まれる寸前に「僕を忘れないで」と言って花を投げたそうです。その花が、「忘れな草」だったそうです。
・sugar cane サトウキビ 
 =>caneは、「節のある茎」という意味
例)CNNニュースより(May 2, 2012)
Life not sweet for Philippines’ sugar cane child workers
生活はフィリピンのサトウキビ畑の子供の労働者にとって楽しいものではない

http://edition.cnn.com/2012/05/01/world/asia/philippines-child-labor/

用語:
・sweetは、「楽しい、満たされている、気持ち良い」という意味
いかがだったでしょうか。


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