英語表現

「目からうろこが落ちる」を英語にすると?

まず、うろこ(鱗)ですが、scale と言います。

scaleには、「目盛、定規、規模、天秤、(星)てんびん座(the Scales)」などの意味がありますが、魚や爬虫類の「うろこ」も指します。

「目からうろこが落ちる」は、
The scales fall from one’s eyes.
と言います。

これは、由来を調べると、元々は聖書の「使徒行伝徒の第9章」から来ているようです。

聖書の該当部分:
Immediately, something like scales fell from Saul’s eyes, and he could see again.
(突然、サウロの目からうろこのようなものが落ちて、再び見えるようになった)
参考:http://biblehub.com/acts/9-18.htm

Longmanの英英辞典でも定義を調べておきます。

[the scales fell from somebody's eyes]
literary used to say that someone suddenly realized something important
(文語、何か重要な事を突然悟ったと言うために使われる)

scaleには、「うろこを落とす」という動詞の意味もあり、

scale a fish で「魚のうろこを落とす」となります。


about とapproximatelyの違い

どちらも、副詞で「おおよそ、約」という意味になるのですが、ニュアンスに微妙な違いがあります。

いつもの通り、Longmanの英英辞典で定義を比較してみます。

[about](spoken) a little more or less than a particular number, amount, or size [= roughly]:
(特定の数、量、サイズより少し多いか少ないか、(=roughly))

approximatelyの方は、approximateという形容詞の方で定義が載っているので、形容詞の定義を引用します。

[approximate]an approximate number, amount, or time is close to the exact number, amount etc, but could be a little bit more or less than it
(approximateな数、量、時間は、正確な数や量などに近いが、その数より少しだけ多いか少ないことがあるだろう)

つまり、approximatelyの方が、exact number(正確な数字)の近くであることが分かります。

同辞書から例文を2つ引用します。

例)
*I live about 10 miles away.
(私は約10マイル離れた所に住んでいます)

*The plane will be landing in approximately 20 minutes.
(その飛行機は、約20分で着陸します)

上の例文は、だいたい10マイルくらいと漠然と言っているのに対し、下の例文は、正確な20分という具体的な数字(正確な数字)を意識して、「約」と表現しています。

approximatelyは、計算された数量と一緒に使われることになります。

例)
National Guard Fast FactsというCNNのページに次のような表記があります。
*Approximately 100 Ohio National Guardsmen (約100人のオハイオ州の州兵)
*approximately 362,000 troops(約362,000人の軍隊)

http://edition.cnn.com/2013/08/09/us/national-guard-fast-facts

用語:
*National Guard (米国)州兵

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ドラエモンで英語学習 (復習記事:再掲載/一部見直し)

親しみやすい英語教材として、漫画があります。

小学館からドラエモンの英語版が出版されており、先日、試に買ってみました。

英会話表現の教材としては、とてもいいのではないかと思います。

今回は、ドラエモンの漫画に出てきた英語表現を少し引用してみて、雰囲気を味わっていただこうと思います。

■シーン:のび太がごろ寝をしていると、どこからか声がしました。
*のび太:Show yourself. 
(出てこい)
*のび太:Nobody’s here.
(誰もいない)
*のび太:This is so creepy.
(気持ち悪いなあ~)

=> creepy: 身の毛のよだつような

■シーン:未来からやってきたのび太の孫が、のび太を守るためにドラエモンを置いていきました。
*のび太の孫:I wish I could, but I’m busy.
(僕が守ってあげられるといいのだけど、忙しいので)

=>忙しいので、代わりにドラエモンを置いていくという意味。

*のび太の孫:But don’t worry from now on, Doraemon will be with you, Grandpa.
(おじいさん、これからはドラエモンがついているから安心してね)

=>from now on: これから

■シーン:未来からやってきた事を伝えても理解できないのび太に対して言った言葉。
*ドラエモン:He is kind of slow, isn’t he.
(頭悪いなあ~)

■シーン:ドラエモンが引き出しが出てきた事を両親に説明した後(両親は信じていない)。
*お父さん:His imagination is something.
(たいした空想力だ)
=>something: かなりの、相当な

*お父さん:He might succeed as a cartoonist.
(漫画家になれば成功するかもしれないぞ)

■シーン:自分の未来が変えられると聞いた後にのび太が言った言葉。
*Come to think of it, that’s strange.
(考えてみると、おかしい)

=>おかしい理由は、その後で説明していますが、ここでは省略します。

=>come to think of it : (口語)そういえば、考えてみると(考え直してみると)

■シーン:おつかいを母親に頼まれてのび太が言った言葉。
*What a pain.
(めんどうくさいなあ)

簡単な単語を使った表現の勉強になるので、声に出して読み続けると効果的かもしれません。

ドラエモンのAmazonのリンクはこちら。

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expectとanticipateの違い

どちらも「予期する、期待する」といった意味になりますが、まずは、いつもの通りLongamanの英英辞典で最初に出てくる定義を比較してみます。

[expect]to think that something will happen because it seems likely or has been planned
(何かが起こるだろうと思う。起こりそうであったり、計画されているために)

[anticipate]to expect that something will happen and be ready for it:
(何かが起こりそうであると期待し、その準備をする)

この定義から、anticipateには、expectの概念が入って、さらにそれに備えるというニュアンスが入ることが理解できます。

この違いが分かりやすい例文をそれぞれ一文だけ同辞書から引用してみます。

例)
・I didn’t expect him to stay so long.
(彼はそんなに長く滞在しないと思う)

=>状況から判断した予想と考えることができます。

・A good speaker is able to anticipate an audience’s needs and concerns.
(良い演説者は、聴衆のニーズと関心を予想することができる)

=>予想をして、講演に備えているイメージ

最後に、expectを使った口語表現を紹介します。

例)
She is expecting in April.
(4月に出産予定です)

expectには、To be pregnant(妊娠している)という意味があります。

be expecting と進行形で使う点にも注意しましょう。


weather は、「天気」という意味だけではない (復習記事:再掲載/一部追加) 

weatherには、動詞としての用法があります。

Longmanの英英辞典の定義より
[weather]to come through a very difficult situation safely:
(とても困難な状況をうまく切り抜ける)

用語:
・come through(難しい事など) 切り抜ける

例)Longmanの英英辞典より
*The company weathered the storm of objections to the scheme.
 (その会社は、計画に対する反対を乗り切った)

用語:
・weather the storm 難局を切り抜ける
・objection 反対
・scheme 計画

名詞weatherにも、「天気」以外の意味があります。

■under the weather(口語)
「体の具合が悪い」
例)
*I’m under the weather today.
 (今日は気分が悪い)

ついでに、天気に関する熟語を一つ紹介します。

■weather permitting
天気がよければ、・・・・・(独立的に使う)

例)CNNニュースの見出しより(February 7th, 2010)
Shuttle Launch – Weather Permitting
(シャトル打ち上げ、天気がよければ)

http://newsroom.blogs.cnn.com/2010/02/07/shuttle-launch-weather-permitting/


「かつら」を英語にすると?

かつらは、wigと言います。

体に身に付けるものは、wearを使うので、
「かつらをつける」は、wear a wig となります。

例)CNNニュースより(May 15th, 2013)
An American man, wearing a blond wig and sunglasses, was detained by the Russian security service on Tuesday and accused of being a spy.
(金髪のかつらとサングラスを身に付けたアメリカ人男性が、火曜にロシア連邦保安庁によって拘束され、スパイ容疑で告発された)

http://amanpour.blogs.cnn.com/2013/05/15/from-russia-with-wig/

補足: ロシア連邦保安庁の正式名は、Federal Security Service of the Russian Federation(略称:FSB)

では、bigwig は、どういう意味でしょう?

「大きなかつら」と訳してしまいそうですが、これは、
informalな単語で、an important person (大物)を指します。

これは、著名な人が大きなかつらをつけていた事から来ているようです。

似たような意味で、an important personを指す言葉として、big shot(informal)もあります。

かつらと全く関係ないのですが、wigの近くにある単語で、wiggleがあります。
これは、「ぴくぴく小刻みに動く」という意味になります。

例)
Kitten Ear Wiggles という動画を見つけました。

http://dailypicksandflicks.com/2013/06/17/kitten-ear-wiggles-video/

上記本文より:
A kitten wiggles his ears while drinking milk from a bottle.
(子猫がミルクを哺乳瓶から飲んでいる時に耳がぴくぴく動く)

wiggleに似た単語で、waggleというのもあります。

「(犬などがしっぽなどを)動かす(振る)」という意味で使われます。

・waggle its tail(しっぽを振る)

また、「(体の一部を)振る」という意味で、人・動物に使えるwagもあります。

こちらも、wag its tail で「(犬が)しっぽを振る」という意味で使えます。

wag とwaggleでは、waggleの方が早い動きを指すようです。

今日は、連想ゲームのように

wig, bigwig(big shot), wiggle, waggle, wag

と紹介させていただきました。


レッカー車を英語で言うと? (復習記事:再掲載/一部追加)

車が故障して動かない時は、レッカー車が必要になりますが、レッカー車という言葉が出てこないと、いろいろと説明が必要になってしまいます。

レッカー車は、和製英語なので通用しないです。

レッカー車は、英語で、a tow truck と言います。

他にも、a wrecker、a wrecker truck などの言い方があります(米語)。イギリスだと、a breakdown truckと言うようです。

tow という単語は、駐車違反防止の為に、いろいろな所で見かけます。以前紹介したことがある駐車場の看板にもtowとう単語が使われています。

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=274538685957631&set=a.272711216140378.64816.237368636341303&type=1

車がエンストした場合は、

・My car is stalled.
(stall ・・・エンストさせる、動かなくする)
と表現できます。

故障した事を伝えるだけなら、簡単に、

My car has broken down.

でOKです。

例)
My car has broken down. I need a tow truck.


liter と litter の違い

この2つの単語は、tが1つか2つかの違いしかありません。

liter[líːṭɚ]は、水などの液体を量る単位「リットル」です。

一方、litter[líṭɚ]は、(公共の場所に散らかっている)ゴミを指します。

動詞で、「ゴミを散らかす」という意味もあります。

例)CNNニュースの小見出しより(May 29, 2013 )
Spitting. Littering. Cutting in lines. Defacing historic treasures.
(唾を吐いたり、ごみを散らかしたり、順番を守らなかったり、歴史的な重要品の外観をそこなうことをする)

http://edition.cnn.com/2013/05/28/travel/china-tourist-behavior-egypt-vandalism

これは、China instructs its citizens on how to behave abroadというタイトルの記事の小見出しにある表現です。。

用語:
・spit 唾を吐く
・cut in lines 順番抜かし
・deface 外観をそこなう

今回の単語は「ゴミ」に関連した言葉なので、簡単にゴミについて纏めます(いつもの通り定義はLongmanの英英辞典を引用します)

■garbage(米語)(=rubbish(英))
waste material, such as paper, empty containers, and food thrown away
(紙や空の容器、食べ物のカスなどの廃棄物)

■trash(=rubbish(英))
things that you throw away, such as empty bottles, used papers, food that has gone bad
(空のボトルや古紙、悪くなった食べ物などの捨てられたもの)

garbageもtrashも似たような定義なので、これらからは明確な違いが分からないのですが、garbageは特に台所から出るごみで、trashは、部屋で出る乾燥したゴミをを指すことが多いようです(ウィズダム英和辞典より)。

それからゴミの分別でよく出てく燃えるごみは、burnables、燃えないゴミは、non-burnables と言います。


後悔を表現したい時の言い方

映画「ハリーポッター と賢者の石」に出てくるハグリッド(Hagrid)は、ちょっとおしゃべりな所があって、言ってはいけない秘密をつい漏らしてしまいます。

ハグリッドは、秘密をハリー・ポッターとその友達に言ってしまった後に、後悔しながら必ず次の言葉を言います。

I shouldn’t have told you that.
(それを言わなければよかった)

上の表現は、3つの頭を持った獣(Fluffy)をなだめる方法は、音楽を聞かせる事であることを教えてしまった後にハグリッドが言った言葉です。

「should have + 過去分詞」は、「~すべきだった」という後悔を表現する言葉です。

例)I should have studied English harder.
(もっと一生懸命英語を勉強していればよかったのに)

 =>実際には、一生懸命勉強をしなかった

I should have gone there.
(そこに行けば良かった)

 =>実際には行かなかった。

should haveの発音にも注意して欲しいのですが、
綴りで書くと、should’veのようになります。

発音をカタカナで書くのはあまりよくないのですが、
敢えて書くと「シュドゥヴ(早く発音)」のような感じになります。

映画で英語を学ぶときにいくつかパターンがあります。
1.音声を日本語、字幕を英語
2.音声を英語、字幕を英語
3.音声を英語、字幕なし

最初から字幕なしにチャレンジしないで、まずは、1番にトライしてみてください。
話すスピードの字幕を追いかけるのは大変ですが、いろいろな表現を学ぶことができます。

ある程度表現に慣れてきたら、2番、3番にチャレンジすると英語が分からないという負担が減ってくるでしょう。


便利な、I’m afraid・・・  (復習記事:再掲載/一部追加)

コミュニケーションには、相手への思いやりが大事になってきます。英語も同じで、politeness(礼儀正しさ)を表現する言葉があります。

I’m afraid・・もその一つでしょう。

I’m afraidは、「(良くない事、残念な事に対して)思う、残念に思う」という意味で、語気を和らげる働きがあります。

相手への不利益な事をダイレクトに言うよりも、I’m afraidを付けて、意味を和らげてあげると、相手への配慮が感じられるようになります。

例)
I’m afraid it’s not a good idea.
(それは余り良い考えとは言えませんが)

Excuse me, but I’m afraid this is a non-smoking section.
(すみせんが、こちらは禁煙場所なんですが)

I’m afraid I can’t help you.
(お力になることができなくて・・)

上記からI’m afraidを取ると、ダイレクトな表現になってしまいます。

断定した表現を避けたい時に、I’m afraid を使ってみましょう。

ハリーポッター と賢者の石より

Harry: We have to see Professor Dumbledore, immediately!
McGonagall: I’m afraid Professor Dumbledore is not here.


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