-10月-2012の記事

「高齢化社会」を英語にすると?

ageの動詞形(意味は、「年をとる」)に「ing」を付けて動名詞にして、aging societyが、「高齢化社会」になります。agingは、老齢化、老化という名詞になっています。
また、gray(白髪になる)という動詞を使って、「高齢化社会」をgraying society とも言います。

同じ発想で、「高齢化人口」は、aging population (graying population) と言います。

例)
anti-aging 抗老化の、アンチエイジングの
population aging rate 高齢化率
decreasing birthrate and aging of the population 少子高齢化


balance (バランス)の意味は?

account balance と言ったら、銀行の口座残高。

balance に、「差額、残り」という意味があることを覚えておきましょう。ビジネスの現場でよく出てくるのが、balance sheet(貸借対照表)。

例)
the balance of trade 輸出入の差額

balanceには、「天秤、つり合い」の意味がありますが、日本語でもバランスとして使っています。例えば、栄養のバランス(nutritional balance)。

*nutritional 栄養上の

例)
the balance of power 力のバランス(権力のつり合い)
balance beam 平均台

星座のてんびん座は、Balance、または、Libraと言います。
libraには、重量のポンド(例 3lb)、通貨のポンド(例 £5)という意味もあります。


bank seal (銀行のシール)とは?

seal には、「判、印」の意味があり、bank seal は、銀行印になります。日本語の銀行印を英訳する場合、いろいろな訳し方が存在すると思いますが、一般的には、bank sealと訳されているという認識でいてください。英語圏では、bank seal は使わずに、signature 「署名、サイン)を使います。

話題になるのが、seal なのか stampなのかという点ですが、stamp は、印鑑よりも大きいものを指すようです。

例)
personal seal 個人印
registered seal 実印
company’s registered seal 会社代表者印

seal を動詞で使うと、「判を押す、封をする」という意味になります。日本語でも隙間を埋めるものをシーリング材と言ったりします。

例)
seal a hole 穴をふさぐ
to seal a letter 手紙に封をする

seal は、同音異義語で、「アザラシ,アシカ,オットセイ」の意味があります。

最後に、銀行関連の用語を一部紹介します。

・bank deposit 口座預金
・withdraw a money from the account 口座からお金を引き出す
・headquarter 本店、branch office 支店
・account holder’s name 口座名義
・saving account 普通口座(米国では、預金口座)
・checking account 当座(米国では、小切手(check)を振り出す口座)、イギリスでは、current accountと言います。


salt (塩)を使った意外な表現

塩を使った熟語で、take ~ with a grain of salt 「割り引いて聞く」というのがあります。

grain は、穀物や塩などの一粒。

上記を直訳すると、「一粒の塩と一緒に取る」ということになりますが、これが、「割り引いて聞く」という意味になったのは諸説があります。古代ローマの時代、塩は、解毒剤と一緒に服用するものであり、敵が毒殺しようとしても(脅してきても)、解毒剤を持っていれば、脅しに怯える必要はなくなります。
このへんから、相手の話をまともに聞かない、割り引いて聞くという意味になったようですが、他の説もあります。

例)

You’d better take his story with a grain of salt.
彼の話を真面目に聞かない方がいいよ。

前回紹介した、famous last words(口だけでしょう)と使う状況は似ていますね。


famous last wordsとは?

直訳すると、「有名な最後の言葉」になりますが、これには、ネガティブな意味があります。

famous last wordsとは、歴史上の人物が死に際に残した言葉の事に対して、真実味が無いと皮肉っているのです。

つまり、famous last wordsは、「それはどうかな、また言っているよ」などの意味になります。

真実味が無い事を言っている人に対して、「無理でしょう、口だけでしょ」という気持ちを表しています。

いつも3日坊主の人が、「今日から毎日ランニングするぞ!」と言っていたら、famous last words と言うことができます。

famousの用法:
famousは、良い意味で「有名な」という意味ですが、悪い意味で有名な場合は、notorious になります。


cutting-edge とは?

cutting-edgeの語源は、ナイフの刃。edgeには、刃という意味があります。そこから、「最先端の」という意味になります。

例)
cutting-edge technology 最先端の技術

Japan Times(Wednesday, Aug. 19, 2009)に、以下のような文があります。
Apple’s cutting- edge iPhone is a little blunt in Japan.
(source: http://www.japantimes.co.jp/text/nc20090819pc.html)

(アップルの最先端のiPhoneは、少し(反応が)鈍い)
2009年頃は、まだブームになる前だったのですかね。

*bluntは、「〈刃先など〉鈍い,〈人が〉無遠慮な,無愛想な」

似たような単語に、state‐of‐the‐art というのがあります。
こちらも、「最新鋭の」という意味で使われます。

例)
state‐of‐the‐art technology 最先端科学技術


face the music とはどういう意味?

face は、動詞として使われています。

face を動詞で使うと、顔の状態から想像できる通り、「~面する、顔を向ける、直面する」などの意味になります。

face the music は、直訳すると、「音楽の方向を向きなさい」ということになりますが、本当の意味は直訳との繋がりが見えず、「(自分の行為に対して)責任を取る、(世間の)批判を受ける」という意味になります(口語)。

由来は、明確でないので諸説がありますが、舞台や軍隊の習慣などから来ているようです。舞台で、自分が失敗した時に、オーケストラの方向(つまり観客の方向)を見なさい、現実を見なさいという意味になったのでしょう。軍隊説の説明は省略させていただきます

あまり、由来を探求するつもりはないのですが、意味を記憶に定着させるためには役に立ちますので、一つだけ紹介してみました。

何か失敗をしてしまって、
I have to face the music.
と言って反省することができますね。

最後に、face(動詞)の例を紹介。

We Japanese have to face the problem of Japanese government bond.
(我々日本人は、国債の問題に立ち向かわなければならない)


ビジネスマン(businessman)は、使わない方が良い?

-manが付く言葉は、性差別があるとして、使わないようにしようという運動があります。一般的には、political correctness(ポリティカル・コレクトネス(政治的に正しい)、略してPC)と言って、差別・偏見が含まれないようにして公平な言葉を使うようにします。

例えば、
businessman は、businessperson

policemanは、police officer
chairmanは、chair person
firemanは、fire fighter
というように性差別の無い言葉に置き換えて表現します。

これは、性差別だけでなく、偏見のある言葉もNGになるので、
blind は、visually challenged
homeless は residentially flexible
poor は、economically Unprepared
などの置き換えて表現します。

ただ、CNNなどでは、homelessと普通に言ったりしているので、完全に置き換わっているわけではないようです。少なくとも、政治家など公的な立場の人は、かなり気にしているのではないかと思います。

PCのリストを紹介しているサイトもあるので、少しだけでも目を通しておくとよいでしょう。
http://www.bored.com/pcphrases/

ただ、難しい単語も結構あるので、まずは、PCの概念でだけでも理解しておき、単語は少しずつ覚えていくしかないです。

昔、英会話学校に通っている時、女性の外国人の先生との会話中に、–manという言葉を、–personと言い換えたら、(気にしてくれて)Thank you. と言われたことがあります。

参考資料:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%8D%E3%82%B9


pay を自動詞として使うと?

pay を他動詞として使うと、「お金を払う」という意味になりますが、自動詞の使い方もあります。

自動詞として使うと、「割に合う」という意味になります。

例)
Sometimes kindness does not pay.
(時々、親切は割に合わない時がある)

pay には、お金を払うだけでなく、他にも意味があるので一部紹介します。

・pay attention to 注意を払う、気をつける
He didn’t pay any attention to my advice.
彼は、私の忠告に全く耳を貸さなかった。

・pay a visit 訪ねる
I will pay a visit to Kiyomizu-dera (temple) when I am at Kyoto.
京都にいる時に、清水寺を訪れてみよう。

この記事を書いている時に、清水寺の英語説明を見つけたので、リンクを紹介しておきます。

http://www.city.kyoto.jp/bunshi/bunkazai/isan-d-e.htm


corn は、トウモロコシ?

アメリカ英語とイギリス英語で解釈が違うものが沢山ありますが、cornもその一つです。

アメリカ英語では、cornと言えば、トウモロコシですが、イギリス英語では、穀物全体を表しています。

このへんの違いも英英辞典に載っています。

[corn]
(British English) plants such as wheat, barley, and oats or their seeds:
(イギリス英語:小麦、大麦、オートのような植物やその種)

[用語]
*wheat 小麦
*barley 大麦
*oats オート(麦)

(American English) a tall plant with large yellow seeds that grow together on a cob (=long hard part), which is cooked and eaten as a vegetable or fed to animals
(アメリカ英語:大きな黄色い種がある植物で、穂軸上に育ち、野菜として料理されたり食べられたりするか、動物の飼料になる)

[用語]
*cob トウモロコシの穂軸

引用:Longmanの英英辞典
http://www.ldoceonline.com/dictionary/corn

アメリカ英語とイギリス英語の違いでよく出てくるのが、
地下鉄やエレベーター。

「地下鉄」
アメリカ英語: subway
イギリス英語: underground, tube

「エレベーター」
アメリカ英語: elevator
イギリス英語: lift

他にも沢山あるので、別の機会に、続きを紹介したいと思います。


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