英語表現

of の世界

of の元のイメージは、「分離」です。この感覚はoffに似ています。元々、ofの分離を強調するときにoffが使われたという経緯があり、似たようなイメージになっています。

何かの一部から「分離」することから、そこから出たものという「出所」や「原因」を示したり、「関連」を示すようになります。

■think of A (can’tと一緒に使う)思いつく、~について考える

ofは、「関連」を示します。

*I can’t think of the word I want to use.(NAVER英語辞書より)
(私は使いたい言葉が思いつかない)

*I am thinking of going to New York this spring.
(私はこの春にニューヨークに行こうと思っている)

■be made of ~ででてきてる

これは、材料のofと言われます。of以下の「材料」からできているということは、「出所」を示していることになります。

*Her necklace is made of red glass beads.(NAVER英語辞書より)
(彼女のネックレスは、赤いガラスのビーズでできている)

■die of ~で死ぬ

of は、「原因」を示します。

*He died of stomach cancer.
(彼は胃がんで亡くなった)

■consist of ~から成る

これは、構成要素を示します。

*Water consists of hydrogen and oxygen.(プログレッシブ和英中辞典)
(水は水素と酸素から構成されている)

■know of (間接的に)知っている

ofは、「関連」。

「know 人」 の形だと、その人を実際に会って知っている事になってしまいますが、「know of 人」の形にするとof以下の人に関連した事を知っているという意味になります。

*”Do you know the president of the company?” “No, but I know of him.”
(「あの会社の社長をご存知ですか?」「いいえ、会った事は無いですが噂は聞いています」)


offの世界

offは、on(接触)の状態から離れるというイメージになります。

今回は、offを使った熟語に注目してみます。

■take off (服・帽子などを)脱ぐ

=>体から衣類を取り(take)、offするイメージ

*Could you take your shoes off before you get in.
(入る前に靴を脱いでもらえませんでしょうか)

■take off (飛行機)離陸する

=>地面からoffするイメージ。

*The plane took off on time.
(飛行機は定刻通り出発した)

■cut off 切り離す

=>何かから切り取られ離されるイメージ

*The gas had been cut off.(Longman英英辞典より)
(ガスが遮断された)

■go off:(目覚まし・警報などが)鳴る

=>音などが物体からoffして出てくる(go)イメージ

*My alarm clock didn’t go off this morning.
(私の目覚まし時計は今朝鳴らなかった)

■go off: 出発する

=>離れて(off)行く(go)イメージ

*I have to go off because I have an appointment with a friend.(Tanaka Corpusより)
(友達と約束があるので行かないといけない)

■lay off:解雇する

=>会社から離れた(off)所に人(従業員)を横たえる(lay)イメージ

*Last month they had to lay off several hundred employees in the factory.(Tanaka Corpusより)
(先月その工場では数百人の従業員を解雇しなければならなかった)

■pay off: (借金など)清算する

=>借金からoffするイメージ

*I will pay it off with another card.(NAVER英語辞書より)
(私は他のカードで支払います)

pay offには、「給与を払って解雇する」という意味もあります。

■get off:(バス、飛行機、電車などから)降りる

=>offの状態を得る(get)イメージ

*How many stops before I get off?
(降りる前にいくつの停留所がありますか)

今回紹介した熟語は多義語なので、他にも意味は沢山あります。気になった単語は辞書で確認してみてください。


人を形容する単語(マイナスのイメージ)

人を形容する単語(プラスのイメージ)編に引き続き、今回は、マイナスイメージの単語を紹介します。
こちらも集め始めるとどんどん多くなってしまうので、25個で一旦ストップしておきます。

*hard-headed 頭が固い、頑固な
*stubborn 頑固な
*selfish わがままな
*pessimistic 悲観的な
*insensitive 無神経な
*unsociable 非社交的な
*reserved 内気な
*stingy けちな
*two-faced 二面性のある、表裏のある
*narrow-minded 心が狭い

*short-tempered 短気な
*aggressive 攻撃的な
*disobedient 反抗的な
*lazy 怠惰な
*prejudiced 偏見を持った
*stupid 愚かな
*jealous 嫉妬深い
*irresponsible 無責任な
*unreliable 信頼できない
*careless 不注意な

*unstable 落ちつきのない
*nervous 神経質な
*arrogant 傲慢な
*thoughtless 思慮のない、 軽率な
*unwise 浅はかな、賢くない

これらのネガティブなイメージの単語は、利用する時は注意した方がいいでしょう。


zero in on とは?

これは、「~に集中する、~に的をしぼる」という意味の熟語ですが、「ゼロ(zero)」と「集中」が繋がらないのでイメージとして頭に残りにくいです。

この熟語は、zero in + on という組み合わせにして考えると理解できるようになります。

zero in は、「(銃など)照準を合わせる」という意味になります。狙いをつける時に利用するスコープ上に十字があり、そこが座標の中心でゼロ点になると考えるととても分かりやすくなります。

その十字をターゲットに上にのせる(on)のです。

イメージ画像を見つけたので、こちらにURLを張り付けておきます。

http://8541tactical.com/scope%20zero.php

ここから、物事に対して照準を合わせると考えると、その1点に集中するという意味が生まれてきます。

zeroは動詞として使っています。

例)
They zeroed in on the problem.
(彼らは、その問題について集中討議した)

例)THE WALL STREET JOURNALより (January 9, 2013)
Brennan Critics Zero In on CIA’s Interrogations
(ブレナンを批判する人たちは、CIAの尋問調査に集中する)

http://online.wsj.com/article/SB10001424127887324442304578232113740569812.html

用語:
・interrogation 尋問、取り調べ、疑問

今回紹介したTHE WALL STREET JOURNALのタイトルですが、zero in onは問題ないと思うのですが、背景が分からないと全く理解できないタイトルなので簡単に紹介します。

オバマ氏が次のCIA長官としてジョン・ブレナン氏を指名すると発表したのですが、ジョン・ブレナン氏はブッシュ政権時代に、水責め(waterboarding)をはじめとして、テロ容疑者への過酷な尋問調査(interrogation)を許可してきた人物なので、批判する人も多いそうです。
そこで、批判する人たちは、ブレナン氏の過去の過酷な尋問調査に集中して(zero in on)批判するというタイトルになっています。


人を形容する単語(プラスのイメージ)

他人の事を話題にするときに、その人を形容するための形容詞があると役に立つときがあると思います。

そこで、今回は、人を形容する単語を集めてみたのですが、集めていくうちに段々と多くなってしまったので25個でストップしておきます。

みなさんの方で追加の単語がありましたらコメント欄にお願いします。

ほとんどは、知っている単語かその関連語(例:energyに対して、energetic)だと思います。

また、人以外にも使える意味の形容詞もありますが(例:precise [人]几帳面な、[物]正確な)、今回は人を形容する意味に絞っています。

*brave 勇敢な(行動上の勇気)
*courageous 勇敢な(困難に直面しても屈しない精神上の勇気)
*reliable 頼りになる
*obedient 従順な
*decisive 決断力のある
*modest 謙虚な
*eloquent 雄弁な
*creative 創造的な
*cheerful 朗らかな
*calm 落ちついた
*thoughtful思慮に富んだ、思いやりのある
*friendly 友好的な
*sympathetic 同情的な,情け深い
*curious 好奇心の強い
*precise 几帳面な
*energetic 活気に満ちた
*talented 才能のある
*tasteful 趣味の豊かな
*talkative 話好きな
*ambitious 野心のある
*independent 独立心の強い
*polite 丁寧な
*experienced 経験を積んだ
*thoughtful 思いやりのある
*sophisticated 洗練された

全部覚えようとするよりは、自分が日常生活で使いやすいものを中心に覚えていけばいいと思います。

特に使いそうなものは発音記号なども辞書で確認してみてください。

マイナスのイメージの単語も後日集めたいと思います。


hand が入った熟語

handという単語は、いろいろな熟語を作り出すとても興味深い単語です。今回は、そのほんの一部を紹介します。

■hand in hand 協力して、手を繋いで
(手の中に手があるイメージ)

*They walked hand in hand.
(彼らは手を繋いで歩いた)

■change hands 所有主が変る
(持っている手が違う人の手に変るイメージ)

*That store on the corner has changed hands often.(NAVER英語辞書より)
(角にあるあのお店は持ち主がよく変わっていました)

■from hand to mouth その日暮らしで
(手に取ったものをすぐに食べてしまうイメージ)

*He lives from hand to mouth.
(彼は、その日暮らしをしています)

■give 人 a big hand ~に盛大な拍手を送る
(大きな手で作った拍手をあげるイメージ)

*Please give her a big hand.
(彼女に大きな拍手をお願いします)

逆に、拍手をもらう場合は、get a big hand

■have ones’s hands full とても忙しい、手一杯
(手がfullの状態)

*I’m afraid I can’t help you since I have my hands full this week.
(今週は手一杯でお手伝いできないのですが)

■lend a hand 手を貸す
(文字通りの解釈)

*Could you lend me a hand with this?
(これを手伝っていただけませんか)

handを使った熟語はとても沢山あるので辞書で調べてみてください。面白い表現が見つかると思います。


過去完了について

時制を使いこなすのはとても難しいのですが、その中でも過去完了は一番使い方が分からない部類に入るのではないかと思います(形式を理解している方は多いと思いますが)。

基本的には、現在完了の時制を過去にシフトさせるだけになります。
過去における現在完了とも言えるでしょう。

■現在完了
〇現在<=◎過去

■過去完了
〇現在・・◎過去<=●さらに過去(大過去)

例)
・現在完了
*My daughter hasn’t finished her homework yet.
(私の娘はまだ宿題を終えていない)

・過去完了
*When I came home, my daughter hadn’t finished her homework yet.
(私が帰宅した時、私の娘はまだ宿題を終えていなかった)

過去完了にも現在完了と同じで継続・完了・結果・経験などの用法があります。

ただし、before,afterなどの接続詞を使っていて時間の流れが明白な場合、インフォーマルな場面では、過去形で表現することも多いようです。

また、時間順に物事を述べる場合は、過去形で表現します。

■hope, want, expect, thinkと過去完了

過去のある時点で願望・期待などが終わっており、実現できなかった時に使います。

例)
He had wanted to be a pianist.
(彼はピアニストになりたがっていたんだけどね)


go off の世界

多義語を使いこなせるようになると表現力が一気に上がります。
今回は、go off の意味について考えてみたいと思います。

go は、今自分がいる所から移動するイメージ、offは、離れていくイメージになります。

よって、go offは、「人や物、音、その他がある場所から出ていくイメージ」で考えておけばいいでしょう。

■人がgo off:「立ち去る」

*She went off without saying goodbye.(NAVER英語辞書より)
(彼女はさようならも言わずに立ち去った)

■何かがすごい勢いでgo off:「爆発する、(銃)発射する」

*The bomb went off.
(爆弾が爆発した)

■音がgo off:「(目覚まし・警報などが)鳴る」

*My alarm clock didn’t go off this morning.
(私の目覚まし時計は今朝鳴らなかった)

■事がある方向へgo off:「進む」

良い方向に進む場合は、go off well
悪い方向に進む場合は、go off badly

*The party went off well.
(パーティはうまくいった)

*The project went off as scheduled.(NAVER英語辞書より)
(プロジェクトはスケジュール通り進んだ)

これからも多義語は沢山取り上げていきますが、こういった単語が使いこなせるようになると、表現力が一気に上がると思います。

頑張りましょう!


quite a few とは?

a few は、「いくつかの、少数の」という意味ですが、quite a few になると、全くの正反対の意味になります。

quite a few : 「かなり多数の」

例)
Quite a few people like sushi in the US.
(アメリカでは、かなり沢山の人が寿司を好んでいます)

例)CNNより(September 22nd, 2010)
‘Glee’ comes back – with quite a few changes
(グリーが戻ってきた。かなり沢山変って。)

http://marquee.blogs.cnn.com/2010/09/22/glee-comes-back-with-quite-a-few-changes/

同様に、a little に quite を付けた、quite a little も「大量の」という意味になります。

簡単な単語ですが、quiteが付くだけで全く逆の意味になるので注意が必要ですね。


graph(グラフ)関連の単語

graph は、「グラフ(図)、グラフにする」という意味ですが、語源的視点(ラテン語)で見ると「書く、記録する」という意味になります。

今回は、graphを使った単語を紹介しながら語源について考えます。

*photography 写真術

photo(光)+graph(記録)=>光の記録=>写真

参考:photograph 写真

*autograph 自筆、(有名人の)サイン

auto(自動、自ら)+ graph(記録)=>自らの記録=>自筆、サイン

参考:autography 自署、筆跡
   手紙・書類などのサインは、 signatureと言う。

*autobiography 自叙伝

auto(自動、自ら)+ bio(生命)+graph(記録)=>自らの生命を記録=>自叙伝

*calligraphy (欧文)文字を美しく書く術

calli(美しい)+ graph(記録)=>美しく記録=>文字を美しく書く術

参考:Japanese calligraphy 書道

*geography 地理学

geo(地球、土地)+graph(記録)=>地球の記録=>地理学

参考:geology 地質学

*oceanography 海洋学

ocean (海洋、大洋)+graph(記録)=>海洋の記録=>海洋学

*lithography 石版術

lith(石)+ graph(記録)=>石の記録

参考:monolith 一枚岩 (mono:一つ)

版画の一種であるリトグラフは、lithographyから来ています。

*demography 人統計学

demo(民衆)+graph(記録)=>民衆の記録=>人口統計学

 参考:democracy 民主主義

例)CNN iReportより(December 19, 2012 )
Autographed Michael Jackson Memorabilia May Be FAKES
(サイン入りのマイケルジャクソンの記念品は、偽物かもしれない)

http://ireport.cnn.com/docs/DOC-899234

用語:
・autograph (有名人が)サインする
・memorabilia (有名人などの)記念の品
・fake 模造品

一見難しそうな単語も、語源が分かると意味が理解しやすくなるのではないかと思います。


« 前のページ次のページ »