英語表現

風邪をうつす時に使うgive

giveは「与える」という意味ですが、与えるものが病原菌になると、「(病気を)うつす」になります。

Longmanの英英辞典に以下のような例文があります。

*Don’t come too close – I don’t want you to give me your cold!
(近寄らないで。あなたに風邪をうつされたくない!)

ここでは、「give + 人+ 病気」の構文で、「(病気)を(人に)うつす」という意味になっています。

病気をうつすという意味の単語で、infectがあります。
こちらも類義語として一緒に覚えておきましょう。

infectを使う場合は、「infect + 人 + with 病気」 の構文になります。

例)
*She must have infected me with her flu.
(彼女がインフルエンザをうつしたに違いない)

ちなみに、インフルエンザにかかるは、get the flu と言います。


think twice about とは?

twiceは、副詞で「2回」。

文字通り訳すと、「~について2回考える」ですが、この意味は、「よく考える」になります。

Longmanの英英辞典の定義は、以下のようになっています。
to think very carefully before deciding to do something, because you know about the dangers or problems
(何かを決める前に注意深く考える、危険や問題ががあるのを知っているので)

例)Longmanの英英辞典より
*A previous divorce can make you think twice about getting married again.
(直訳:以前の離婚は、あなたに再婚についてよく考えさせる)

例)CNNニュースより(December 20, 2012)
After Newtown, some shoppers think twice about violent video games
(ニュータウンの銃撃事件の後、購入者の中には、暴力的なテレビゲームについてよく考える人もいる)
(http://edition.cnn.com/2012/12/19/tech/gaming-gadgets/violent-video-games-)


makeの「~になる」という意味について

make というと何かを「作る」という意味が最初に浮かびますが、Longmanの英英辞典に、次のような定義があります。

to have the qualities that are necessary for a particular job, use, or purpose
(特定の仕事、利用、目的の為に必要な資質を持っている)

日本語の辞書には、「~になる」という訳語が付いています。

この訳語には、Longmanの英英辞典の定義との関連性が見えてこないのですが、例文を見るとよく分かります。

*I’m sure you will make a very good teacher.
(あなたはきっと良い先生になるでしょう)

日本語訳は、「~になる」になってしまいますね。

makeにこのような意味があるとこを知らないと、
「あなたはきっとよい先生を作るでしょう」という意味不明な訳語が生まれてしまいます。

「~になる」という意味からbecomeが思い浮かびますが、becomeには、「~の資質がある」という意味は無いので、微妙な違いがあります。

一緒に覚えておきたいのが、make a good wife/husbandです。

*I’m sure she will make a good wife for him.
*I’m sure he will make a good husband for her.

同辞典の例文には、現在形の例もあります。

*An old cardboard box makes a comfortable bed for a kitten.
(古いボール紙のボックスは、子猫にとって気持ちよいベットになる)


burn the midnight oil とは?

midnightは「真夜中の」という意味なので、直訳すると、「真夜中のオイルを燃やす」ですが、オイルは、ランプのオイルを指します。つまり、真夜中までランプのオイルを燃やすことになり、「真夜中まで勉強や仕事をする」という意味になります。

例)
*I’ll be burning the midnight oil tonight.
(今晩は夜遅くまで仕事をするつもりです)

■burn one’s boats

これは、以前も紹介しましたが、意味は、「背水の陣を敷く」という意味になります。

船で敵の島に上陸して、乗ってきた船を燃やしてしまうということは、後戻りできない状態になるので、このような意味になります。

burn one’s bridges という言い方も同じ意味です。

渡ってきた橋を燃やしてしまうことは、後戻りできない状況を意味しているので、「背水の陣を敷く」という意味になります。

burnを使った熟語をもう一つ紹介します。

■have money to burn

直訳は「燃やすためのお金がある」ですが、「いくらでもお金がある」という意味になります。


comeを使った表現

comeは、「来る」という意味の単語ですが、Longmanの英英辞典によると、34個の意味があります。さらに、comeを含んだ熟語を混ぜると、100以上の意味に分かれるのではないかと思います(数えきれないです)。

そんな中から使えそうなものを5つだけピックアップしました。

引用元の表記が無い例文はLongmanの英英辞典から引用しています。

http://www.ldoceonline.com/dictionary/come_1

■come first 一番になる
「一番に来る」という文字通りの意味です。

例)
*She came first in the 200 meters.
(彼女は200メートルで1番になった)

二番になるは、come second と言います。

■come to do something 感情は意見を持ち始める
(to begin to have a feeling or opinion)

例)
*He came to think of Italy as his home.
(彼は、イタリアを故郷のように思うようになった)

■come in 商品などが特定の特徴をもって生産されたり売られたりする
(to be produced or sold with particular features)

例)
*This particular sofa comes in four different colours.
(この特別なソファには、4つ色があります)

■come across 偶然会う、偶然見つける
(to meet, find, or discover someone or something by chance)

例)
*I came across an old diary in her desk.
(彼女の机から偶然古い日記を見つけた)

■come across 理解される
(if an idea comes across well, it is easy for people to understand)

例)
*Your point really came across at the meeting.
(あなたのポイントは、会議でよく理解できた)

*His explanation didn’t come across well.(ジーニアス英和辞典より)
(彼の説明は分かりにくかった)

=>acrossは、「横切って」という前置詞・副詞なので、アイディアなどが頭の中をうまく横切ると理解しやすくて、そうでない場合は、分かりにくいのでしょう。

comeは、またまだ沢山あるので、別の機会にまた紹介します。


seeを使った表現

多義語をマスターするのは大変なので、繰り返し紹介していきます。今回は、seeを取り上げます。

引用元の表記が無い例文はLongmanの英英辞典から引用しています(一部オリジナルもありますが)。

seeは、「見る、よく見る、会う」などの意味を最初に習いますが、それ以外にも「理解する、時間を過ごす」などいろいろな意味があります。

■see = understand
例)
*I can’t see why he’s so upset.
(彼がどうして動揺しているのか分からない)

■see = to spend time with someone 誰かと時間を過ごす
例)
*They’ve been seeing a lot of each other.
(彼らはお互いによく会います)

seeを進行形で使うと、どのくらい会うのかという点を問題にするようになります。
現在完了進行形なので、過去からずっとよく会っていることになります。

■see 人 off 見送る
例)
*They’ve gone to the airport to see their son off.
(彼らは、自分達の息子を送るために空港まで見送りに行った)

■see a doctor 診察を受ける
例)
*You should see a doctor.
(医者にみてもらった方がいいよ)

■see = to visit or meet someone 訪問する、会う
例)
*I’ll be seeing her tomorrow night.
(私は明日の夜、彼女と会っているだろう)

■see out 外まで送る、玄関まで見送る
例)
*Will you please see Ms.Smith out?(ジーニアス英和辞典より)
(スミスさんを玄関まで送ってくださいませんか)

最後に、面白い表現を一つ。
*I’ll see myself out.(ジーニアス英和辞典より)
と言うと、「自分自身を外まで送る」、つまり、「お見送りは結構です」(略式)という意味になります。

seeを使った表現はまだまだ沢山あるので、別の機会に紹介します。


last-ditch とは?

ditch は、聞きなれない方も多いかもしれませんが、これは道路などの脇にある「溝や排水口」を指します。
(a long narrow hole dug at the side of a field, road etc to hold or remove unwanted water)。

last-ditchとは、直訳すると「最後の溝」ですが、「土壇場の、最後までがんばる」という意味になります。

元々は、戦線の最後の塹壕(ざんごう:砲撃などから身を守るために掘られた溝)の事を指していたのですが、そこから、「土壇場の、最後までがんばる」という意味になりました。

兵士が最後の塹壕に残って頑張っている姿を思い浮かべると意味が分かりやすくなります。

Longmanの定義:
[last-ditch]a final attempt to achieve something before it is too late:
(遅くなる前に何かを達成するための最後の試み)

*The negotiators made a last-ditch effort to reach an agreement.(Longman英英辞典より)
(交渉人達は、合意に至るために最後の努力をした)

例)
*a last-ditch attempt (最後の試み)
*a last-ditch effort (最後の努力)

*We’re making a last-ditch effort to finish on time.(Dictionary.comより)
(私達は時間までに終了させるために最後の努力をしている)


make a differenceとは?

differenceには、大きく分けると「違い、相違」という意味と「重要性、影響」という意味があります。

そこで、make a difference は、「違いが生じる」「重要である」「影響する」という意味で使われます。

Longmanの英英辞典の定義
[make a/the difference]
to have an important effect or influence on something or someone
(重要な結果をもたらしたり、何かや人に影響を及ぼす)

「違いがあれば、それは重要であり、重要だったら影響を及ぼす」と関連させれば、意味は一つだと考える事もできます。日本語に訳すと、それぞれの訳語が別物に見えてしまうので、英英辞典で元の意味を確認することはとても重要だと思います。

make と differenceの間には、a, a big, a great, no, little, any(notと一緒) などの単語を入れて意味のバリエーションを作ることができます。

例)
<great>
*It makes a great difference.
(それは大きな違いだ)

<not>
*It doesn’t make a difference to me.
(どちらでもかまいません)

*It doesn’t make a difference.
(それは、重要ではない。=>どうだってよい)

<little>
*His attendance will make little difference.(ジーニアス英和辞典より)
(彼の出席するかしないかはほとんど重要ではない)

*It will make little difference whether you go there by taxi or on foot.
(Tanaka Corpusより)
(タクシーで行っても、歩いて行ってもほどんど変わらない)

<no>
*It makes no difference what she said.(ジーニアス英和辞典より)
(彼女が何をいっても重要ではない=>何を言っても構わない)

次に、differenceの基本的な使い方をLongmanの英英辞典より引用しておきます。

■difference between / difference in

例)
*The main difference between the groups was age.
(グループ間の主要な違いは、年齢です)

*Researchers found a number of important differences in the way boys and girls learn.
(研究者は、男子と女子が学ぶ方法において沢山の重要な違いを発見した)

■派生語

*different(形容詞):異なった、種々の、(口語)特異な、独特の
*differ(自動詞):異なる


奥が深いスタイル: style

日本語にもなっているスタイル(style)ですが、日本語との違いもあるので纏めておきます。

体つきについて「スタイルがよい」と言いますが、この場合のスタイルは、figureになります。
例)She has a good figure.

それでは、本題に入ります。

まずは、Longmanの英英辞典で基本概念を調べておきます。

[style] a particular way of doing, designing, or producing something, especially one that is typical of a particular place, period of time, or group of people:
(特定のやり方、デザイン方法、作り出す方法、とりわけ、特定の場所、期間、人々の典型になるもの)

日本語にすると、「様式、やり方、~風」といった意味になります。

それでは例文を見ながら、styleの意味を確認していきます。
例文は、引用元の表記が無い場合は、すべてLongmanの英英辞典から引用しています。

http://www.ldoceonline.com/dictionary/style_1

例)
■行動など
*use Japanese management style
(日本の経営スタイル(方法)を利用する)

*Children have different styles of learning: some learn by seeing, some by hearing, some by doing.
(子供達は違った方法で学んでいる。ある人は見て、ある人は聞いて、ある人は実行して学んでいる)

■芸術・文学・音楽系
*The paintings are in an expressionistic style.
(その絵画は、表現主義の様式で描かれている)

■ファッション・デザイン系
*Car styles have changed radically in the past 20 years.
(車のスタイルは、過去20年間で完全に変わっている)

用語:
radically 根本的に、徹底的に

■魅力的な資質
*You may not like her, but she certainly has style.
(あなたは彼女の事を好きでないかもしれないが、彼女には気品がある)

=>この意味で使う時は、和英辞典には、「上品さ、気品、風格」といった訳語で説明されています。

用語:
 certainly = no any doubt(=definitely)
 ちょっと訳しにくいので断定調で書いてcertainlyのニュアンスを入れています(細かいですが)。
 一般的には、certainly「確かに、きっと」と訳します。

■in styleという表現
(服・髪などの)型、スタイル

*Her dress is in style.(ジーニアス英和辞典より)
(この服は流行に合っている)

*Her dress is out of style.(ジーニアス英和辞典より)
(この服は流行に遅れている)

ちなみに、She has a good style.というと「彼女はよい文体の文章を書く」という意味になるようです(ジーニアス英和辞典より)。この場合のstyleは、「文体、表現形式」になります。

簡単そうに思えるスタイル(style)という単語ですが、掘り下げて調べてみると奥が深いですね。


医療系単語

日常的によく使う医療系単語なのに英語にすると分からない物が沢山あります。
難しい単語もありますが、今回は、医療系単語を20個集めてみました。

*やけど burn(火によるやけど),scald(熱湯・湯気によるやけど)
*捻挫(ねんざ) sprain,twist
 sprainは、動詞で「捻挫する」という意味もある
例)sprain one’s ankle 足首をねんざする

*脳卒中 stroke
strokeは、「打つこと、打撃、一撃」という意味

*糖尿病 diabetes

*打撲 bruise
bruiseは、動詞で「打撲傷を与える、(果物・金属)傷つける」という意味がある

*おたふくかぜ mumps

*歯垢 plaque

*はしか measles

*水ほうそう chicken pox

*インフルエンザ influenza (口語 flu)

*熱中症 heatstroke 熱中症

* すり傷、かき傷 scratch
scratchは、動詞で「ひっかく」という意味がある

*切り傷 cut

*鼻血 nosebleed
 bleedは、動詞で「出血する」という意味

*(事故などによる)傷害 injury

*(刃物・銃砲などの)傷 wound

*高血圧 hypertension, high blood pressure

*心筋梗塞 myocardial infarction (口語)a coronary
 cardiac infarction, heart attack
 =>coronaryは、冠状動脈血栓症の略称なので厳密には違いますが、俗にmyocardial infarctionの意味で使われるそうです(Weblioより)。heart attackが一番分かりやすいですね。

*虫歯 cavity, decayed tooth
decayは、動詞で「腐る、腐敗する」という意味

*胃潰瘍 stomach ulcer, gastric ulcer
ulcer 潰瘍 (例:口内炎 mouth ulcer)
gastric 胃(部)の

多少難しい単語もありますが少しずつ慣れていけばいいと思います。


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