-8月-2014の記事
a no-nonsense manager とはどういう意味?
nonsense は、日本語にもなっているので「ナンセンス、無意味な、ばかげた」などの意味であることは分かります。
この nonsense の前に、no-が付くと、どういう意味になるのでしょう。単純に考えると、「ナンセンスでない、無意味でない、ばかげていない」などと推測してしまいますが、実際はどうなるのでしょう?
Longmanの英英辞典で意味を調べてみます。
[no-nonsense] very practical and direct, without wasting time on unnecessary things
(とても実践的で直接的な、不必要な事に時間を浪費しない)
日本語に訳すと「真面目な、現実的な」となります。
よって、a no-nonsense managerは、「真面目な管理者」となります。
ハイフン付の単語は、予想もつかない意味になるので、これからもいろいろと紹介していきます。
「お米を研ぐ」の「研ぐ」を英語で表現すると?
研ぐという作業は、元々は、米を水の中に入れて米と米をこすりつけて米の糠(ぬか、bran)を取り除く事ですが、現代の大型精米工場では糠取り工程が入っているので、実際には糠はほとんど付いていないようです。よって、米を研ぐというより、「洗う」で十分です。
「米を研ぐ」は、「米を洗う」と考えると、rinse という単語が出てきます。
・米を研ぐ(米を洗う): rinse rice
ただし、料理系のサイトを見ていると、時々、米を洗うか洗わないかで議論になっているところがあります。
例)Should You Rinse Rice Before Cooking?
(料理の前に米を洗った方がいいでしょうか)
http://www.chow.com/food-news/148823/nagging-question-should-you-rinse-rice-before-cooking/
このサイトでは、It depends on the type of rice.(お米の種類による)と説明されています。
rinse の概念は、 「wash clothes, dishes, vegetables etc quickly with water, especially running water, and without soap(Longmanの英英辞典より)」です。
つまり、「衣類、食器、野菜などを水で洗う」という意味になります。石鹸は無しです。
また、「口をすすぐ」は、rinse one’s mouth になります。
参考資料:
http://www.komenet.jp/faq/ip16.html
you-know-who とはどういう意味?
you-know-whoと単語が繋がっているので、このひと塊を名詞として扱っています。
意味はどういうなるのでしょうか?
これは、名前を知っているけど、言いたくない名前の事を指します。
(参考)Wiktionaryより
[you-know-who]Person or entity whose name one does not want to mention but which is known to the person to whom one is speaking.
http://en.wiktionary.org/wiki/you-know-who
この言葉は、ハリーポッターを観たことがある人なら推測ができるかもしれません。
ハリーポッターに出てくる「例のあの人」の事をyou-know-whoと言います。「例のあの人」は、みんなが知っているけど、名前を言いたくない人の事ですね。
例)tomfeltonandmore.tripod.comより
Harry: What happened to Vo-…to You-Know-Who?
http://tomfeltonandmore.tripod.com/home/id9.html
例)
She’s been touchy ever since the break-up, so don’t bring up you-know-who.
彼女は彼と別れてから神経質になっているので、あの人の事を言わないでください。
足元にも及ばないと言いたい時
ろうそく(candle)を使って表現することができます。
パターン:A cannot hold a candle to B
(Aは、Bの足元にも及ばない)
元々は、hold a candle to B で、Bの為に暗闇でローソクを持って明るくしてあげること(つまり手伝ってあげること)ですが、それができないのが cannot hold a candle to B になります。
つまり、Bの方がはるかに優れているため、手伝ってあげることもできない解釈すると、「足元にも及ばない」という意味につながります。
例)Longmanの英英辞典より
No other singer can hold a candle to her.
(他の歌手は彼女の足元にも及ばない)
例)trip advisor (CANADA)、Thorpe Parkに対するReviewのタイトル
(Thorpe Park)Cannot Hold a Candle to Disney or Universal Studios
(Thorpe Parkは、ディズニーやユニバーサルスタジオの足元にも及ばない)
http://www.tripadvisor.ca/ShowUserReviews-g642238-d216468-r126790148-Thorpe_Park-Chertsey_Surrey_England.html
補足ですが、Thorpe Parkは、イギリスにあるようです。
http://www.thorpebreaks.co.uk/
Are you game? と聞かれたら?
直訳すると、「あなたはゲームですか?」という意味不明な文になってしまいます。
game は、「ゲーム、試合」の事ですが、Are you game?を理解するには、形容詞の用法を知っておく必要があります。
gameは形容詞で、「勇敢な、~する勇気がある、~する意志がある」という意味になります。
Longmanの英英辞典によると、「willing to try something dangerous, new, or difficult」のように定義されています。
つまり、「危険な事、新しい事、困難な事をする意志がある」ということになります。
例文:
A: Are you game?
(やってみますか?(挑戦してみますか?、行きますか?))
B: Of course! I’m game.
(もちろん、やりたい(挑戦したい、行きたい)です)
何か提案されて、それをやりたい場合は、I’m game.と言うことができます。
Never say never. とはどういう意味?
never が2つも使われていると、混乱してしまう表現かもかもしれません。
never は、「決して~でない」という意味なので、「決して、Never と言わないで」と訳すと分かりやすくなります。
これは、励ましの言葉で、「Never(決してできない)なんて言っては駄目」、「可能性はある」、「諦めちゃ駄目」といった意味になります。
例)Japan Times ST(September 10, 2010)に 「Never say never」というコラムがあります。
http://st.japantimes.co.jp/english_news/essay/2010/ey20100910/ey20100910main.htm?print=noframe
このサイトは、PCで見ると(スマホでは確認していません)、特定の単語にマウスを当てた時に意味がポップアップするので、意味の確認がしやすくて便利です。
この記事の解説に無い表現で、一つだけ面白い表現を見つけました。
一番最後の所に、comb my memory という表現があります。
combは、櫛(くし)という意味ですが、動詞として使うと、「徹底的に探す」という意味になります。
よって、comb my memoryは、「自分の記憶を徹底的に探す」という意味になります。
between と amongの違い
betweenとamongは両方とも「~の間に」という訳になってしまいます。
辞書には、2つの間には between、3つ以上にはamongを使うと書いてありますが、本質的な違いはどこにあるのでしょう。
betweenは、2つのものを明確に区別してその間にというイメージです。
例)He walked between two fences.
(彼は、フェンスの間を歩いた)
フェンス一つ一つを区別して、その間を歩いていたというイメージになります。
amongは、一つ一つを区別していません。「沢山ある中の間」というイメージです。
例)He walked among the trees.
これは、木が沢山あって、その中を歩いていたというイメージになります。木の一本一本を区別して見ていません。
amongは、「沢山ある中から」というイメージなので、次のような例文も作れます。
例)Anna chose one teddy bear among countless others in the department store.
(アンナは、デパートにある数えきれない商品の中からテディーベアを選んだ)
補足、choose は、主観的に選ぶ時に使います。select は、いろいろと考えて客観的に選ぶイメージです。
バナナは素晴らしい食べ物!(単語多数)
World Observerというサイトに次のようなタイトルの記事があります。
After reading this, you’ll never look at a banana in the same way again
(この記事を読んだ後は、決して今までと同じようにバナナを見ることはなくなるだろう)
http://worldobserveronline.com/2014/01/26/reading-youll-never-look-banana-way/
どうしてこんなタイトルになったのでしょうか。
本文を読んでみて理由が分かりました。
バナナに含まれている成分には、いろいろなプラスの効果があるようです。
この記事から、英単語と一緒に、バナナの要点を纏めてみます。
・DEPRESSION うつ
セロトニン(serotonin)に変化するたんぱく質を含んでいる。
・ANEMIA 貧血
鉄分(iron)を多く含んでいるので、ヘモグロビン( hemoglobin)の生成を刺激する。
・BLOOD PRESSURE 血圧
血圧(blood pressure)を下げ、発作(stroke)のリスクを下げる。
・BRAIN POWER 知能
バナナを食べた生徒の方が成績が良い。カリウム(potassium)を多く含んだ食べ物は、脳に良い。
・CONSTIPATION 便秘
食物繊維( fiber)を多く含んでいる。
・HANGOVERS 二日酔い
蜂蜜を入れてバナナシェイクは、胃にやさしくて、二日酔いに効く。
・HEARTBURN 胸焼け
酸を中和する効果(antacid effect)がある。
・MORNING SICKNESS つわり
バナナの糖分により、血糖値を上げる(keep blood sugar levels up)作用がある。
・MOSQUITO BITES 蚊に刺される
蚊に刺されたところにバナナをこすり付けると効く。
・NERVES 神経
ビタミンB(B vitamins)多く含んでおり、神経系を落ち着かせる働きがある。
・ULCERS 潰瘍
腸障害(intestinal disorders)に対する食事療法に使われる。
・TEMPERATURE CONTROL 温度調節
体温を下げる効果がある。
バナナはリンゴと比べて、たんぱく質(protein)を4倍、炭水化物(carbohydrate)を2倍、リン(phosphorus)を3倍、ビタミンA(vitamin A )を5倍、他のビタミンやミネラル(minerals)を2倍含んでおり、さらに、カリウム( potassium)も含んでいる食品です。
最後に、こんな言葉で締めくくってあります。
A BANANA a day keeps the doctor away!(1日1個のバナナは、医者を必要としない)
もちろん、これは、以下のことわざを変化させてものです。
An apple a day keeps the doctor away.(1日1個のリンゴは、医者を必要としない)
今回は、沢山単語が学べたのではないか思います。
この記事を読んで、これからバナナを食べるようにしようと思うようになりました!
cent は、100に関係している!
100に関係した cent の文字が入った単語を今回は取り上げます。
簡単なものから、あまり知られていないものまで紹介していきます。
記事の最後に、ムーミンのクリエーター、トーベ・ヤンソン生誕100周年の日の話があるので、最後まで読んでみてください。
<centが入った単語>
・century 1世紀(100年)
・percentage パーセント(100分)率
・cent 1セント(1ドルの1/100)
・centigrade 摂氏 (水の凝固点(0度)と沸点(100度)を100等分した単位)
アメリカでは、Fahrenheit(華氏)も使われていますが、これは、水の凝固点を32度、沸点を212度として、その間を180等分した単位です。
また、Fahrenheitは、物理学者ガブリエル・ファーレンハイトが提唱した単位で、人間の体温を華氏100度(実際には少し高い摂氏37.8度)と設定しています。
・centigram センチグラム(1グラムの1/100)
・centimeter センチメートル(1メートルの1/100)
このへんまでは、ご存知の人も多いと思います。
では、次の centipede はどうでしょう?
centipede は、 centi + pede で分けて考えます。
・centipede ムカデ
実際には100本足ではないのですが、たくさんの足を持つ動物という意味です。pedeは、ペダル、ペディキュアと同じ語源で「足」。
・centenarian (形容詞)百歳の、百歳以上の、(名詞)百歳の人、百歳以上の人
この単語は、長寿、健康にも関係しているので、覚えておきたい単語ですね。
例)Forbsより(8/20/2013)
7 Life Secrets Of Centenarians
(百歳以上の人の7つの生活の秘訣)
http://www.forbes.com/sites/nextavenue/2013/08/20/7-life-secrets-of-centenarians/
(注意:Forbsのサイトは、最初に広告を閲覧しないと記事を見ることができないようになっているので、広告表示が終わると自動で記事が表示されます(PC版で検証))
記事のタイトルから本文を読みたくなるのですが、7つの秘訣だけこちらに転載しておきます。
1. A Positive Attitude
2. Diet
3. Exercise
4. Faith
5. Clean Living
6. A Loving Family
7. Genetics
興味があったら読んでみてください。
最後のもう一つ。
・centennial (名詞)百年祭、(形容詞)百年ごとの
例)Centennial Charity Project(百周年チャリティープロジェクト)
http://www.tove100.com/
今日(2014/8/9)は、ムーミンのクリエーター、トーベ・ヤンソン生誕100周年記念の日なのですが、それを記念して、ユニセフ(Unicef)がチャリティーをやっているようです。
centennialも、百周年記念などに使われていますね。
ヘルシンキに訪れるときは、トーベゆかりの地15か所が以下のマップ記載されているので、参考にしてみてください。
http://blog.moomin.com/search/map
air を動詞として使うと?
Longamanの英英辞典に以下のような例文がありました。
I’ve left my sweater outside to air.
(セーターを干すために外に置いた=>セーターを外に干した)
airは、「干す、風に当てる」などの意味があります。
例)I aired the bedding. (布団を干した)
用語:
・bedding (不可算名詞、集合的に)寝具類
I aired the futon. という表現も時々見ます。ただし、futonは、布団が語源なのですが、ジーニアスの英和辞典によると「ベッドの上に敷くマットレス」を指すので、日本の布団とは違うようです。
動詞としての air には、米語で「放送する」という意味もあります。
放送の電波が空気中を飛んでいくので、想像はしやすいですね。