英語表現

weather は、「天気」という意味だけではない  (復習記事:再掲載/一部追加)

weatherには、動詞としての用法があります。

Longmanの英英辞典の定義より
[weather]to come through a very difficult situation safely:
(とても困難な状況をうまく切り抜ける)

用語:
・come through(難しい事など) 切り抜ける

例)Longmanの英英辞典より
*The company weathered the storm of objections to the scheme.
 (その会社は、計画に対する反対の嵐を乗り切った)
用語:
・objection 反対
・scheme 計画

例)CNN Moneyより(April 22, 2010)
How the Mac weathered the downturn (記事タイトル)
(どのようにしてMacは、不景気を乗り切ったのか)

http://tech.fortune.cnn.com/2010/04/22/how-the-mac-weathered-the-downturn/

名詞weatherにも、「天気」以外の意味があります。

■under the weather(口語)
「体の具合が悪い」
例)
*I’m under the weather today.
 (今日は気分が悪い)

以前紹介した事がありますが、
*I feel out of sorts.
も、「気分が悪い」という意味になります。

一緒に覚えておきましょう。


coin を動詞で使うと?

coinは、ご存知の通り「硬貨」という意味です。

coinには、動詞の使い方もあるので、今回紹介します。

Longamanの英英辞典のcoin(動詞)の定義は以下の通りです。
[coin]to invent a new word or expression, especially one that many people start to use
(新しい単語や表現を造り出すこと、特に、多くの人がそれを使い始めるものを)

例)Longmanの英英辞典より
The word ‘aromatherapy’ was coined in the 1920s.
(アロマセラピーという言葉は、1920年代に造られた)

新語ができたときは、coinという単語が活躍します。

例)VOAニュースより、
・She coined the term “konkatsu”.
(彼女は、”婚活”という言葉を造った)

http://www.voanews.com/content/a-13-2009-06-16-voa16-68741167/410199.html

この記事では、婚活の事を、”marriage hunt”と説明しています。

同記事には、本Facebookページで紹介したことのあるritzyという単語が使われていました。

・Tokyo’s ritzy Ginza district.
(東京の上品な銀座地区)

ritzyは、「ザ・リッツ・カールトン」からできた形容詞で、「上品な、豪華な」という意味でしたね。


風邪をうつす時に使うgive (一部追加)

giveは「与える」という意味ですが、与えるものが病原菌になると、「(病気を)うつす」になります。

Longmanの英英辞典に以下のような例文があります。
*Don’t come too close – I don’t want you to give me your cold!
(近寄らないで。あなたに風邪をうつされたくない!)

ここでは、「give + 人+ 病気」の構文で、「(病気)を(人に)うつす」という意味になっています。

病気をうつすという意味の単語で、infectがあります。
こちらも類義語として一緒に覚えておきましょう。

infectを使う場合は、「infect + 人 + with 病気」 の構文になります。

例)
*She must have infected me with her flu.
(彼女がインフルエンザをうつしたに違いない)

ちなみに、インフルエンザにかかるは、get the flu と言います。

関連語:
・infectの名詞形は、infection 「(空気による)伝染、感染」
・contagion 「(接触による)感染」
・伝染病:infectious disease, contagious disease
・同時に広範囲に流行する伝染病は、epidemic
・epidemicよりもひどく、死者を出し、急速に広がる伝染病は、plague


hospitalのイメージ

英語を勉強した事がある方なら誰でも知っているhospitalですが、これを、「病院」という和訳で覚えていると少しイメージを間違えてしまうかもしれません。

まずは、Longamanの英英辞典で定義を調べておきましょう。

[hospital]a large building where sick or injured people receive medical treatment
(大きな建物で、病気や怪我の人が治療を受ける所)

ここから、「病院」という和訳が生まれるのですが、英英辞典の定義より、大きな病院を指すことが分かります。

では、病院に行くと言いたい時にどのように表現するでしょうか。

go to the hospitalと言いそうになりますが、go to the hospitalと言うと、入院が必要なくらいの病気を暗示するそうです(ジーニアス英和辞典の説明より)。

hospitalは、大きな病院を指すので、そのような意味になるのでしょう。

よって、風邪程度で医者に行く場合は、以前にも動詞「see」の説明の時に紹介した事がありますが、go to see a doctorという表現を使います。

hospitalに関しては、もう少し定義を理解しておいた方がよいので、Merriam-Webster Leaner’s Dictionaryの定義も引用しておきます。

[hospital]a place where sick or injured people are given care or treatment and where children are often born
病気や怪我をした人が治療を受ける場所、しばしば子供が生まれる場所

これより、産科医院にもhospitalが使われることが分かります。
・産科医院:maternity hospital

また、精神病院にもhospitalが使われます。
・mental hospital/psychiatric hospital

同辞書の例文より、アメリカ英語では、theを付けて、イギリス英語では無冠詞になることも分かります。
*(US) She’s in the hospital. = (Brit) She’s in hospital.
(彼女は、入院しています)

病院の類義語
・medical center これは、a big hospitalを指します。
・clinic 特定の医療を受ける病院、診療所
 例)a dental clinic 歯科診療所

病院という簡単な単語も、奥が深いですね。


万が一のshould

shouldの用法を今まで何回か紹介してきましたが、今回は、万が一のshouldを紹介します。

形式は、if節の中にshouldを入れます。

if S should ~, ・・・ (万が一Sが~なら、・・・)

地下鉄、東京メトロの掲示にこんな文がありました。

If a fire should occur in a running train in the tunnel, Tokyo Metro Co., Ltd. make it a rule for the train to run to the next station for evacuation.
(万が一地下鉄で列車が走っている時に火災が発生したら、東京メトロは、避難の為に次の駅まで列車を走らせるようにします)

用語:
・evacuation 避難、撤退、動詞は、evacuate

evacuate, evacuationは、よく出てくる単語なので、一緒に覚えておきましょう。


athlete’s foot とは? (一部追加)

これは、知らないと意味が分からない単語の一つになるでしょう。

athleteは「運動選手」、footは「足」、よって、直訳すると「運動選手の足」ですが、これは、「水虫」という意味になります。

運動選手には、「水虫」の人が多い(多かった?)のでしょうか??

知らないと意味が分からないものに、Adam’s appleなどがありますね。
直訳は、「アダムのリンゴ」ですが、実際には、「のどぼとけ」という意味になります。

これは、アダムが禁断の木の実を食べた時に、その一片がのどにつかえたという伝説からきています。

それから、以前にも記事にした事がありますが、
all thumbs、all earsなども、似たように、知らないと分かりにくい単語になります。

all thumbsは、全部の指が親指、つまり「不器用」、all earsは、「全て耳」つまり「聞きたくてしょうがない=>一心に耳を傾ける」という意味になります。
例)
*I’m all thumbs.
 (私は不器用です)
*As soon as I mentioned soccer, he was all ears.
サッカーの話をしたら、彼は一心に耳を傾けた。

話をathleteに戻しますが、似た単語に、athletic 「(形容詞)運動競技の」があります。また、athletics にすると、「(名詞)運動競技」という意味になります。

陸上競技は、(英)では、athletics、(米)では、track and field となります。

the International Association of Athletics Federations(IAAF)のサイトに、各種目別の陸上競技のランキングがあるので、興味のある方は参考にしてみてください。

100mの記録は、こちらです。

http://www.iaaf.org/records/toplists/sprints/100-metres/outdoor/men/senior

このサイトは、種目名の勉強にもなります。

例)
やり投げ:Javelin Throw、砲丸投げ:Shot Put、円盤投げ:Discus Throw、ハンマー投げ:Hammer Throw


常識について

常識を英語にすると、common senseですが、もう少し深く調べてみましょう。

常識をLongmanの英英辞典で調べると以下のように定義さています。

[common sense]the ability to behave in a sensible way and make practical decisions
(分別のある方法で振る舞う能力や実践的な決定を下す能力)

言葉の定義という意味では、ここで説明は終わってしまいますが、物理学者アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein)が常識について有名な言葉を残しています。

金言・格言としてご存知の方も多いと思いますが、英語版は、以下のようになります。

Common sense is the collection of prejudices acquired by age eighteen.
(常識とは、十八歳までに身につけた偏見のコレクションである)

・prejudice
prejudiceは、「偏見」(昔、「試験に出る英単語」などの書籍で覚えました記憶があります)。

この、prejudiceですが、なんとなく、judge(判断する、裁判する)に似ていませんでしょうか。実は語源が同じなんです。

よって、pre(前に)+judice(=>judge(判断する))から、「偏見」という意味になっています。

・acquire
このアインシュタインの言葉では、acquireを、「(知識を)身につける」という意味で使われています。

acquireは、「獲得する、買収する」という意味もあるので、acquire の名詞形: acquisitoin には、企業買収という意味にもなります。

最後に、Weblioに掲載されている研究社英和中辞典の「常識」についての説明を引用させていただきます。

「【異文化】 日本では「常識」は社会的儀礼としての知識だが,英米では人生の経験から身についた日常の実用的な思慮分別をいう」

http://ejje.weblio.jp/content/common+sense

Longamanの英英辞典の定義は、この事を言っているのですね。


簡単な単語の意外な意味 (一部追加)

意外な意味を持つ単語を15個集めてみました。本Facebookページで既に紹介したものも入っています。

意外な意味といってもよく使われるものばかりなので、知らなかった単語があったらここで覚えてしまいましょう。

次の単語には、一般的に知られている意味が併記されています。
これらの単語のもう一つの意味を考えてみてください。ただし、品詞を変えた時(名詞=>動詞など)の意味でもかまいません。

1.sentence 文
2.story 物語
3.claim 要求する
4.balance 均衡
5.resort 行楽地
6.delivery 配達
7.run 走る
8.file 書類ファイル
9.intelligence 知性
10.lift 持ち上げる
11.walk 歩く
12.water 水
13.sound 音
14.leave 去る
15.clear 澄みきった、(音)はっきりした

——————
意外な意味一覧:
(一部の意味しか紹介していないので、ここに挙げていない意味も沢山あります)
1.sentence 判決する
2.story 階
3.claim (人の命を)奪う
4.balance (預金)残高
5.resort 頼る
6.delivery 分娩、出産
7.run 経営する
8.file 提訴する
9.intelligence 情報
10.lift (禁止・制限)解除する
11.walk (犬など)散歩させる
12.water (植物や道などに)水をまく
13.sound (睡眠が)十分な、(建物が)安全な、しっかりした
14.leave 休暇の許可
15.clear 片づける、きれいにする

知らない意味がありましたら、辞書で使い方や例文などを確認してみてください。


challenge は、「挑戦」という意味? (一部追加)

challengeは、「課題、問題」という意味で、ビジネスではよく使われます。

オバマ大統領の演説の中に次のような言葉があります。
Today I say to you that the challenges we face are real.
They are serious and they are many.
(今日、みなさんに伝えます。私達が直面している課題は、現実のものです。それらは、深刻で、しかも沢山あります)

ビジネスの現場では、様々な課題を解決しながら仕事を進めるので、challengeがよく使われるのでしょう。

ここで、もう一つ疑問に思うのが、problem(問題)です。
challenge と problem の使い分けが分からなくなってきます。
challengeは、努力して克服し、新しい機会を得ようとするもの。
ビジネスには最適な言葉ですね。

problemは、ネガティブなイメージがあり、悪い点などを指し、努力して直すようなものではない事などに使います。パソコンが故障して、大事な画像が取り出せないというのは、problemですね。
ネイティブが、challenge と problemを分かりやすく説明した文書を見つけました。

http://www.effectivemarketingtenerife.com/canarian-weekly/problem-or-challenge/

この文章の中で、印象的なのが、次の文です。
When you view a problem as a challenge, your mind will be actively working to overcome the challenge.
(あなたが、problemを、challengeとみなすようになれば、あなたは積極的に、課題を克服しようと動き始めるでしょう)

つまり、problemをproblemと考えてしまうと、なにも解決できないけど、challengeとして考えると、頑張って克服するように前向きになると言いたいのだと思います。

なんとなくchallengeのニュアンスが分かってきたのではないでしょうか。英語って、奥が深いですね。

ちなみに、ビジネスの現場でproblemという言葉の使用は注意した方がいいでしょう。

NHKラジオ ビジネス英語の講師である関谷英里子さんの著書「同時通訳者の頭の中」(祥伝社)の中に、こんな体験談があります。

取引先とのミーティングの席で、problemという言葉を使ったら、相手を激怒させてしまったそうです。

同著より「problemには深刻な問題、ネガティブで厄介な難題というニュアンスがあります」。

取引先は、problemを起こしていないということで、激怒したようです。

この場合も、challengeを使った方が良かったのでしょう。


「もやし」を英語で言うと?(一部追加)

日本で英語学習をしていると、知っている生活単語にかなり偏りがあるのを感じます。「もやし」もその一つではないでしょうか。

もやしは、bean sprouts です。

sprout は、「芽」という意味なので、直訳すると「豆の芽」という意味になります。

今回は、野菜関係の単語をいくつか纏めてみます。

*eggplant ナス
*Chinese cabbage ハクサイ
*bamboo shoot タケノコ
*green pepper ピーマン
*red pepper トウガラシ(または、赤ピーマン)
*spinach ホウレンソウ
*lotus root レンコン
*Japanese white radish 大根
=>西海岸ではdaikon (ダイカンと発音)でも通じるようです
*burdock root ゴボウ

ゴボウは、米英では、雑草とされているため、食用になることはあまりないようです。

Wikipediaのゴボウの説明には、「日本が統治していた朝鮮半島、台湾、中国東北部の一部以外では食材としないが、ヨーロッパなどでは初夏に若葉をサラダとして食べることもある」と説明されています。

最後に、今回話題にした「もやし」を使った料理が、wikiHowというサイトにあるので紹介します(以下URL)。

http://www.wikihow.com/Cook-Bean-Sprouts

リンク先の英語でもいろいろと勉強になるところがあるので、是非トライしてみてください。

例)wikiHowより
Rinse the sprouts in cold water and blot them dry.
(もやしを冷たい水で洗った後、乾かしてください)

野菜を洗う時もrinseが使えることが分かりますね。

blotは、紙や布などで表面を乾かすという意味です(Longmanの英英辞典の定義:to make a wet surface become dry by pressing soft paper or cloth on it)。


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