makeの「~になる」という意味について

make というと何かを「作る」という意味が最初に浮かびますが、Longmanの英英辞典に、次のような定義があります。

to have the qualities that are necessary for a particular job, use, or purpose
(特定の仕事、利用、目的の為に必要な資質を持っている)

日本語の辞書には、「~になる」という訳語が付いています。

この訳語には、Longmanの英英辞典の定義との関連性が見えてこないのですが、例文を見るとよく分かります。

*I’m sure you will make a very good teacher.
(あなたはきっと良い先生になるでしょう)

日本語訳は、「~になる」になってしまいますね。

makeにこのような意味があるとこを知らないと、
「あなたはきっとよい先生を作るでしょう」という意味不明な訳語が生まれてしまいます。

「~になる」という意味からbecomeが思い浮かびますが、becomeには、「~の資質がある」という意味は無いので、微妙な違いがあります。

一緒に覚えておきたいのが、make a good wife/husbandです。

*I’m sure she will make a good wife for him.
*I’m sure he will make a good husband for her.

同辞典の例文には、現在形の例もあります。

*An old cardboard box makes a comfortable bed for a kitten.
(古いボール紙のボックスは、子猫にとって気持ちよいベットになる)