as soon as possible について考えてみる

「できるだけ早く」という意味で、as soon as possible(ASAPと省略する場合もあります) を使いますが、今回は、意味のあいまいさについて説明します。

*Please give us your answer as soon as possible.
(できるだけ早く返事をください)

文法的には全く問題ない英文なのですが、この言葉を使う時は、一つ考えておくことがあります。

つまり、どれくらい早くなのか?と言う点です。

明日までなのか、3日後までなのか、1週間後までなのか、この言葉を受け取った人にとって「できるだけ早く」という時間の感覚が違います。

こういう表現を、”あいまいな表現”と言う事ができます。

あいまいな表現であることを意識して使っている分には問題ないのですが、明日まで返事が欲しいのに、as soon as possible を使っていたら目的が達成できない可能性があります。

特にビジネスの現場では、スケジュールが決まっている場合が多いので、いつまでに返事が欲しいかを明確にすべきです。

*Please give us your answer by tomorrow.
(明日までに返事をください)

こうすることによって、相手は、明日までになんらかのアクションをしてくれるでしょう(場合によっては、2日待ってくださいという返事が来るかもしれまえせんが)。

明日と言っても、明日の何時なのかを明確にしたい場合もあるかもしれません。また、メールなどでメッセージを受け取った場合、受信時間によて、「明日」の意味が違ってきます。

そういう時は、日付を明確にする必要もあります。

by 5 p.m. on December 24th

日本語でも同じですが、英語にも、こういった、あいまいな表現が沢山あります。

他の例を挙げると、periodically(定期的に)があります。

定期的とは具体的に、どのような周期なのか?
これは、1日1回なのか、1ヶ月に1回なのか、1年に1回なのか全く分かりません。

よって、periodically という言葉を使うより、once a month (月1回)を使った方が意味が明確になります。

あいまいに表現することを意識している時は問題ないのですが、そうでない場合は、具体的な表現の方がコミュニケーションの質が上がります。