all in all とは

直訳「すべての中のすべて」ということは、「すべて」に関連した言葉であることは予想がつきます。

all in all は、文頭(時には、文末)で使って、「概して、大体において、だいたい」という意味になります。

ただし、日本語で意味を表現してしまうと、意味の焦点がボケる場合があるので、英英辞典で確認しておきます。

Longmanの英英辞典では、次のように定義しています。
[all in all]used to show that you are considering every part of a situation
(状況のすべての部分を考慮していることを示す為に使われる)

この定義を元にして、状況に応じて、「概して、大体において、だいたい」といった訳語が使われます。

*All in all, the school excursion was pleasant.
(全体として、修学旅行は楽しかった)

英英辞典も複数あると、説明の違いからニュアンスがさらに明確になっています。

■LexicEN
今回は、LexicENという英英辞書で調べてみます(iphoneアプリ)。

[all in all]with everything considered (and neglecting details)
全て考慮されている(細部は無視されている)

この定義から、 「概して、大体において、だいたい」といった訳語が正しいことが理解できますね。
また、この辞書には類義語も表示されており on the whole(概して)も同じ意味であることが分かります。

■Merrian-Webster
最後に、ネイティブ向けのMerrian-Websterの辞書で調べてみます。(Merrian-Websterには、leaner’s dictionaryという英語学習者向けの辞書もあります)

[all in all]on the whole : generally(概して)
補足:generallyは、「一般に」という意味ですが、「概して、大体において」という意味もあります。

今回は、all in all を使って、その定義をいろいろな辞書で調べてみました(他にも、調査によく使う辞書は沢山ありますが、話が長くなるので、別の機会にします)。

英英辞典は、使えば使うほど、その良さが分かってくるので、これからもいろいろと使い方を紹介していきます。

例)Tanaka Corpusより
On the whole, the Japanese are conservative.
(概して、日本人は保守的である)

■今回の重要語
all in all, excursion, pleasant, neglect, on the whole, generally, conservative