倒置

普通の英文の語順には慣れている方も多いと思いますが、倒置は分かりにくいです。

Tokyo Weekenderという雑誌の2013年9月号に以下の文章があります。

「Nowhere better can the history of Nagasaki be felt than at Dejima, a once-island originally built in 1634.」

(1634年に造られ、かつては島だった「出島」ほど長崎の歴史が感じられる所はない)

ここでは、強調の為に倒置が起きています。

倒置を書くネイティブの感覚を身に着けるのは大変ですが、頭から訳していくと、なんとなく感覚が伝わってきます。

「これ以上の所は無い。長崎の歴史が感じられる所は。それは「出島」。かつては島であり、1634年に最初に造られた島)」

ちなみに、once-islandという言葉が気になったので、出島の今と昔のイメージを調べてみました(長崎の方なら当たり前かもしれませんが)。

出島の今と昔のイメージ:

http://ja.wikipedia.org/wiki/ファイル:Edo-era_Dejima_within_modern_Nagasaki.jpg

Nowhere better can ~ than+「強調したい所」 という形式は、検索すると沢山出てきます。

例)boundariesofthesoul.comより
Nowhere better can this be seen than in the case of addiction of some kind like gambling, drinking or overeating, even when trying to change a habit like smoking.
(http://boundariesofthesoul.com/2012/11/23/thinking-negatively-can-sometimes-help-us-see-the-positive/)

こういった表現を見つける時のテクニックですが、Nowhere better canとい固まりを検索したかったら、”Nowhere better can”とダブルクオーテーションマークを付けて検索してみてください。

倒置も、最初は難しく感じられますが、最終的には慣れだと思います。沢山の英文に触れるのがポイントですね。

最後に、今回紹介したTokyo Weekenderは、日本の話題が多いので、興味深く学べると思います。

Tokyo Weekenderのアーカイブページ

http://www.tokyoweekender.com/magazine/weekender-archives/