It’s cold for May. とは?

この文で使っているforは、「~としては、~の割には」という意味で、surprising(驚き)の気持ちが入っています。

上の例文は、「5月にしては寒い」という意味になります。

以下の例文で覚えている方もいらっしゃると思います。

He looks young for his age.
(彼は、年の割には若く見える)

forの元のイメージは「対象に向かって」なので、ここから、「~のために、~にとって、~に向かって」などの意味が生まれていますが、今回の意味は、ある基準に向かって見た時に、coldやyoungという形容詞で表現できるという構成になっています(少し理屈っぽいですが)。

よって、形容詞や副詞と一緒に用いられます。

例)ジーニアス英和辞典より
That’s not bad, for a beginner.
(初心者にとってはかなり上手だ)

=>(注意)not badは、「悪くはないね」と訳してしまうと若干否定的に聞こえてしまいますが、控えめに「良い」と言っています。ただし、「悪くはない、まあまあ」という意味でも使われるので、状況によります。

Longmanの英英辞典の定義は以下の通りです。

[not bad] (spoken) used to say that something is good, or better than you expected

どこかの記事で、料理を作ってあげたら、Not badと言われて落ち込んだという体験談を見たことがあります。
この時のNot badは、”better than you expected”だったのですが。

今回は、forに関する表現を取り上げたので、最後にforが入った熟語を一つ紹介します。

■for a change 気分転換に

例)
*How about dinner out for a change?
(気分転換に外でディナーを食べよう)

*Let’s take a walk for a change.
(気分転換に散歩をしよう)