英語表現

高所恐怖症を英語にすると?

答えを書く前に、2つの語源の説明をします。

◆acro
まずは、acro (=high)という言葉の例:

acrobat アクロバット( acro + bat(歩く))、 曲芸師
acropolis アクロポリス (acro + police(都市))
=> (古代ギリシャ都市の)城砦(小高い丘にある都市)
=> アテネのアクロポリスは、the Acropolis

◆phobia
次に、phobia (=恐怖)を使った例:

computerphobia コンピュータ恐怖症(computer + phobia)
schoolphobia 学校嫌い(school + phobia)
neophobia 新しいもの恐怖症(neo(新しい) +phobia)

◆高所恐怖症
高い所の恐怖なので、上記2つを組み合わせて、
acrophobia [`ækrəfóʊbiə] と言います。
アクセントは、pho の部分にあります。

~恐怖症という単語は沢山ありますが、こういった用語は、精神医学の専門用語に多いです。

語源が分かると、acrophobia のような難しい単語も頭に入りやすいですね。

◆補足
本文中にneo(新しい)と書きましたが、nova(新しい)も新しいという意味です。

例)
・neon (元素)ネオン(新しく発見されたのでこの名前になった)
・novel 小説 (新しい物語)
・nova (天文学)新星 =>某大手英会話学校の名前にもなっていますね
・renovate (re(再び)+ novate、再び新しくするの意)新しくする、修復する、刷新する。名詞形は、renovation。住宅の大規模は修復をリノベーションと言いますね。


ハリケーンの名前の付け方

アメリカのハリケーン(hurricanes)のニュースが時々日本に流れてきますが、みんな、独特の名前が付けられていますね。

実はこの名前、世界界気象機関(World Meteorological Organization、略してWMO)が、予め名前のリストを作って、それを順番に使っているだけなんです。

名前はA,B,C順になっており、さらに、6年ごとに(Every sixth year)、リストの最初の名前が使われるようになっています。

さらに、破壊的なハリケーンが発生した(destructive hurricane hits)場合は、その名前はリストから除外されます(hurricane’s name is retired)。

細かなハリケーンの名前のリストは、以下のサイトに記載されています。
http://kids.earth.nasa.gov/archive/hurricane/names.html

人の名前がハリケーンに使われるようになったのは、20世紀初めにオーストラリアの天気予報官が、自分の嫌いな政治家の名前をハリケーンの名前にしたのが最初だそうです。

ハリケーンはトラブルの元なので、天気予報をしながら、政治家を批判することができたそうです。

その後、アメリカの予報官が、ガールフレンドの名前や奥さんの名前を付け始めたのですが、今では、WMOが名前のリストを規定するようになっています。

ハリケーンの回転の向きは、北半球では(in the Northern Hemisphere)では、反時計方向に(counter-clockwise direction )周り(rotete)、南半球では(in the Southern Hemisphere)、時計回り(clockwise direction)に回り(rotete)ます。

*hemisphere
hemi(半分) + sphere(球): 半球
* clockwise 時計周りの<=> counter(反対の)-clockwise 反時計周りの

参考資料:
http://www.weatherwizkids.com/weather-hurricane.htm
http://news.yahoo.com/hurricane-names-origins-where-hurricane-names-come-221000311.html

 


We are in the same boat . とは?

直訳すると、「私達は同じボートに乗っている」です。
これは、相手と同じ苦しみを味わっている時に言う表現です。

つまり、「みんな同じだよ」というような意味になります。

不況で給与がカットされた知人がいて、自分も同じ状況だったら、I’m in the same boat. (私も全く同じだよ!)になります。

チームワークの仕事で愚痴を言っている人には、頭に、Don’tforget を付けて、

Don’t forget we are all in the same boat.
(みんな同じなんだということを忘れないようにね)

と言って活を入れることもできます。

似たような表現に、Join the club! や Welcome to the club (同じくく)があります。

ただし、こちらは必ずしも苦しい状況である必要はありません。

[join the club] (Lognmanの定義)
spoken used to say that you and a lot of other people are in the same situation:
(口語:あなたや沢山の人々が同じ状況にある事を言う時に使う)

例)
A: I don’t have any money. (お金が無いんだ)
B: Join the club! (私もだ!)

英会話で習う、Me too. とか Me neither と同じような言い方になりますね。

(補足)Me too. や Me neither は、どちらも幼稚な表現だという意見があるので、So do I. / So did I. / Neither do I . / Neither did I ・・などを使った方がいいでしょう。


Kodak moment (コダックの瞬間)とは?

カメラ・フィルムの会社コダックの名前が入ってますが、これは、「シャッターチャンス」の事を指します。

元々は、コダック社の広告キャンペーンから出てきた言葉のようです。

*moment:瞬間
*opportunity:機会

CNNに以下タイトルの記事があります
My Kodak Moment(私のシャッターチャンス(写真))
http://ireport.cnn.com/docs/DOC-726962

本文の書きだしは以下の通りです。

I have so many Kodak Moment pictures but since I had to choose, I choose this one.
(私は、とてもたくさんのシャッターチャンスに撮った写真があります。しかし、選ばないといけないので、この一枚を選びました)

米国Kodak社と言えば、2012年1月に破産法申請を提出した事で有名ですが、その後どうなっているのでしょう?(会社は存続しています)

関連語として、photo opportunity があります。

Longmanの定義:
a chance for someone such as a politician to be photographed for a newspaper in a way that will make them look good

こちらも、日本語にするとシャッターチャンスですが、政治家の会談などで、握手しながら撮影記者に笑顔を向けているようなそんなシーンの事ですね。


problemは使わない方がいい?

10/20にchallengeという言葉にについて説明しました。

challengには、「課題、問題」という意味があり、克服すべき「課題」のように、前向きなイメージがあり、ビジネスで好まれます(ビジネスは課題を克服しながら成長してくものなので)。

一方、problemは、ネガティブなイメージがあり、困難をイメージさせます(a situation that causes difficulties)。

10/20の記事はお勧め記事なので、是非読んでください:(https://www.facebook.com/english.studynet.jp/posts/368174699927362

今日は、issue という言葉をもう一つ加えてみましょう。

定義:
a subject or problem that is often discussed or argued about, especially a social or political matter that affects the interests of a lot of people(Longmanより)

(先日説明した前から理解する方法で訳します)課題や問題、それは、しばしば議論される、特に、社会的、政治的な事柄について、それらは、影響する、沢山の人々の関心に対して。

つまり、issueは、議論されるべき課題や問題で、社会的・政治的な物の場合が多いようです。

言葉のニュアンスを理解するのはとても難しいのですが、これも少しず学んでいくしかないです。

今回の結論は、「problemにはネガティブなイメージと困難を感じさせる」ので、使う時は注意しましょうというのがメッセージです。

今まで何十年も英語を勉強してきて、どうしてこういう重要な事に出会う機会が無かったのだろう~、と感じてしまいます。


Please sit down. は使わない方がいい?

日本の義務教育で習った英語には、重要な事が抜けているといつも感じています。

Please sit down. は、pleaseが付いているから丁寧な表現と思ってしまいますが、これは、上司が部下に対して、親が子供に対して、または、カジュアルな場面で使う言い方です。

フォーマルな場面、ビジネスの現場では、もっと柔らかい印象の言葉である、Please have a seat. を使うべきです。

似たような例が、What’s your name? (名前は何?)です。

これもかなりぶっきらぼうな言い方です。
日本語でもこんな言い方はしませんよね。

丁寧に名前を聞きたい場合は、
May I have your name. です。

もう一つ紹介しましょう。
ネイティブに対して、
Can you speak Japanese? と聞いたら
話す能力を聞いているように聞こえるそうです。

失礼の無い言い方は、
Do you speak Japanese. です。

これらは、中学校一年生レベルの英語ですが、文法の練習の為にしか習っただけで、どいういう状況で使うべきかどうかという議論が完全に抜けてしまっていますね。

まだまだ、探せばいっぱい出てくると思いますが、英語に対する考え方を本Facebookで少しずつ直していきたいと思います。


less を使って、英単語力増強!

昨日のproofという接尾辞に続いて、今日は、less という接尾辞を扱います。~less という単語は、大辞典レベルになると数千語もあるそうですが、正確なところは分かりません。とにかく、沢山あるようです。

いくつかリストアップしてみます。

*endless 終わりの無い
*valueless 価値の無い
*homeless 家の無い
*colorless 無色の
*wireless 無線の
*harmless 害のない
*sugarless 砂糖のない
*priceless 値段がつけられない=>きわめて貴重な
*flawless キズの無い、完璧な(欠点のない)
=>flaw は、「(宝石・陶器の)キズ、欠点」
*relentless 無慈悲な
=>relent は、「やさしい気持ちになる」

pricelessは、意味を間違えやすそうなので注意しましょう。

最後の2つ(flawless, relentless)は、若干難しそうに感じられる方もいるかもしれませんが、時々見かけるので、例を書いておきましょう。

例)
・a flawless speech  完璧なスピーチ
・a flawless performance 完璧な演奏
・Was Obama too relentless with Romney? (CNNニュース)
(http://edition.cnn.com/2012/10/23/opinion/schroeder-final-debate/index.html)
(オバマは、ロムニーに対して容赦のない態度だったのか?)

relentless は、日常語では使わないかもしれませんが、ニュース記事で使われているのを何度か見かけています。

英単語って、知らない単語に出会った時は、すぐには頭の中には入らないのですが、過去にどこかで見たことある単語だと、覚えやすくなります(何度か見かけないと記憶に定着しませんが)。

flawlessやrelentlessを知らなかった方は、次にどこかでこの単語に出合った時に、「あそこに書いてあった単語だ」と思い出していただけると幸いです。


口内炎を英語で言うと?

口内炎という言葉が分からないと、その症状を英語で表現するのは大変ですね。

難しい医学的な用語もあるようですが、一般的には、a mouth ulcer と言います。

ulcer は、「潰瘍」という意味なので、胃潰瘍は、
a stomach ulcer という意味です。

gastric「胃部の」という専門用語を使って、a gastric ulcer とも言いますが、a stomach ulcerの方が覚えやすいです。

BBCのHealthのページに、mouth ulcerの記事があるので、ここから英文を抜き出して、英文を読む練習をしてみましょう。
http://www.bbc.co.uk/health/physical_health/conditions/mouthulcers1.shtml

リーディングに自信のある方は、解説を読まないでトライしてみてください。

What are they?

A mouth ulcer is an exposed nerve. The lining of your mouth is incredibly sensitive and any break in its surface exposes the nerves that lie in and beneath it. Anything that touches them, whether it’s food, liquid or a toothbrush, causes pain that means it can be difficult to eat, drink and even talk.

<解説>
用語:
*expose さらす
*lining 内側
*break 割れ目、切れ目
*beneath (前置詞)~の下に

通常英文は、義務教育の英語の授業や翻訳のように後ろから訳すのではく、前から理解していくものなので、その思考方法で、直訳調で訳してみます。訳す単位ごとに、スラッシュ(/)を入れておきます。日本語を追いかけるとかなり変な書き方になっています。

A mouth ulcer/ is an exposed nerve.
胃潰瘍は/さらされた神経です。

The lining of your mouth/ is incredibly sensitive/ and any break /in its surface /exposes the nerves/ that lie in and beneath it.
内側は、/口の中の/信じられないくらい敏感で/どんな切れ目も/その表面にある/神経をさらしている/その神経は横たわっていて/その下に。

Anything /that touches them,/ whether it’s food,/ liquid/ or a toothbrush,/ causes pain/ that means/ it can be difficult/ to eat,/ drink/ and even talk./
なんでも/それに接触するものは/食物でも/液体でも/歯ブラシでも/痛みを引き起こします/ それは意味しています/難しいであろうということを/ 食べる事や/ 飲む事や/ 話す事が/

こんな読み方をした事が無い人もいるかもしれませんが、英語の語順通りに理解するのが非常に大事になっています。

リーディングが難しいと感じる人は、簡単な英文でいいので、前から順番に理解しながら読む練習をしてみてください。多少分からない所があっても、我慢して読み進めるというのがとても大事です。


- proof は、便利な接尾辞!

「防~、耐~」という単語を沢山つくることができます。

waterproof 防水の
soundproof 防音の
bulletproof 防弾の
earthquakeproof 耐震の
childproof 子供に安全なようにしてある
sunproof 日光を通さない
rustproof さびない
rainproof 防水の
flameproof 耐火性の、燃えない
fireproof 防火の、耐火性の
mothproof 防虫の

例)
a waterproof jacket 防水ジャケット
a soundproof door 防音ドア
a fireproof safe 耐火金庫

他にも、単語+proofの組み合わせはありますが、必ず辞書でその単語が存在するかどうか調べてから使ってください。


I was wondering if ~ という表現は便利!

英語の依頼文は非常に沢山ありますが、I was wondering if ~は、その中でも丁寧な依頼になります。

フォーマルな場面や、頼みにくい事などを頼む時に使えるでしょう

ifの中は、仮定法が入るので、「もし出来たら~できますでしょうか?、~してくれないなあ?」のような感じで使えます。

少しためらった感じで、相手の反応を聞くときなどに使うとよいでしょう。

例)
I was wondering if I could borrow your car? (Longmanより)
あなたの車を貸りたいのですが。

相手の大事な車を借りるなんて、かなり勇気がいりますよね。そんな時には、少しためらった感じで、I was wondering if you could ~ののパターンが使えます。

私が初めてこの表現を使ったのは、飛行機に乗った時です。知り合いの人の隣に席を移動できるかどうかを聞くときに、このパターンを使って聞きました。一度使うと忘れないですね。

依頼の文は、後日纏めたいと思いますが、個人的には、Wouldyou~、Could you ~のパターンをよく使います。

<命令、依頼のパターン(一部)>
A. 命令文
B. Please~
C. Will you~?
D. Can you~?
E. Would you~?
F. Could you~?
G. I wonder if ~ could ~
H. I was wondering if ~ could ~

さらに丁寧な表現もありますが、今回はこのへんにしておきます。下に行くほど丁寧な表現になります。
これらの使い分けの説明は、後日、別記事で纏めたいと思います。


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