英語表現

think と suppose

どちらも「思う」という意味ですが、確信の度合いが違います。

■think
まずは、think の定義を見てみましょう。

[think] to have a particular opinion or to believe that something is true (特定の意見を持つ事、または、何かが真実だと信じること)

ここでは、believe という言葉が使われいるので、信じていることになります。

よって、I think so. は、「そう思います」と訳される場合が多いですが、確実にそう思っているということになります。

■suppose
suppose は、Longmanの英英辞典では、以下のように説明しています
[suppose] used to say you think something is true, although you are uncertain about it(何かが正しいと思う時に使う、確信はないけど)

つまり、真実だと思っているけど、それについて確信は無いということになります。

日本語にすると、「思う、多分~でしょう」になってしまいますが、「きっと~でしょう」と解説している人もいます。英英辞典の定義をベースにして考えると、どの日本語訳も正しいと考えることができます。

そこで、I suppose so. は、「そのようだね、多分そうでしょう、きっとそうでしょう」といった意味になります。

*be supposed to ~
suppose を使った重要表現に、be supposed to ~があります。
これは、「~することになっている」という決まり事に使う表現です。

例)longmanより
We’re supposed to check out of the hotel by 11 o’clock.
(11時までにチェックアウトすることになっている)

「今回の重要語」
think, suppose, be supposed to


How can you tell ? はどういう意味?

tell は、「話す、告げる」という意味が基本なのですが、実は、tellには、「分かる、知る」という意味もあり、can や could と一緒に使います。

そこで、How can you tell ? は、「どうして分かるのですか?」という意味になります。

例)
・No one can tell. だれにも分からない

tell には、canやcouldと一緒になって「見分ける」(recognize difference)という意味もあります。

例)longmanより
・Can you tell the difference between sparkling wine and champagne?

スパークリングワインとシャンパンの違いを見分けることができますが?

tellの意味の広がりは、tell(話す)から始まって、canを伴うと話す能力に広がり、そこから、「分かる」「見分ける」などの意味になってくると考えると分かりやすいと思います。分かっていれば話せるし、見分けられればそれを話せますからね。

理解するという意味で面白い表現を2つ紹介します。

・I can’t tell which is which. どっちがどっちか分からない。
・I can’t tell what is what. 何が何だか分からない。

「今回の重要語」
tell


likeを使った言葉!

単語の後半の言葉に注目すると語彙力が一気に上がります。
何度か取り上げてきましたが(関連記事参照)、今回は、likeに注目してみます。

-likeを使った単語:

*bird-like 鳥のような
*business-like 業務に向いた、仕事に熱心な
*cat-like 猫のような
*child-like 子供のような、子供向きの
*clock-like 時計のような、規則正しい
*dream-like 夢のような、非現実的な
*flower-like 花に似た、優美な
*home-like 我が家のような、打ち解けた
*lady-like 淑女のような、気品のある
*life-like 生きているような、生き写しの
*machine-like 機械のような、正確な
*spring-like 春のような、春らしい
*star-like 星のような、星形の
*summer-like 夏のような、夏らしい
*wife-like 妻らしい
*workman-like 職人らしい、職人の

(例1)Obama’s child like attitude
(http://www.theblogmocracy.com/2011/07/26/obamas-child-like-attitude/)
オバマの子供っぽい態度

(例2)Everyday Objects Photographed as Childlike Adventures
http://mashable.com/2012/11/04/everyday-objects-childlike-adventures/
日常の物が子供の冒険のように写真に撮られている

例2の方は、実際には、ミニチュアの冒険になっています。例2のリンク先には、見事なミニチュア人形の冒険が写真が沢山紹介されています。画像の中央の再生ボタンを押すと、いろいろなミニチュア人形の冒険を楽しむことができます。


alternativeとは?

良く使われる単語なのに意味が分かりにくいものがあります。

alternativeという単語もその一つではないでしょうか。

辞書を調べると「どちらかを選ぶべき、二者択一(の)、代わり(の)」(形容詞・名詞)と説明されています。

いつものようにLongmanの英英辞典で調べてみると、
[countable]something you can choose to do or use instead of something else
[数えられる名詞]他の代わりに実行したり使ったりすることを選ぶことができる何か

日本語に訳してしまうとちょっと分かりにくいですね。
英語の語順で理解すれば、もう少し分かりやすいかもしれません。

ちょっと英語順に訳しています。
「何か、あなたが選べる(何か)、実施したり、利用したりすることを(選べる何か)、代わりに、何か他の(代わりに)」
この訳し方は日本語にはなっていませんが、英語の語順で考える方法が伝わると思います。

要するに、選択肢が2つあって、そのうちのどちらかというイメージで考えると分かりやすいと思います。

良い例が、東京ディズニーランド(英語版)のファーストパスの説明にありました(以下)。

Disney’s FASTPASS is the perfect alternative to waiting in line.
(http://www.tokyodisneyresort.co.jp/en/tdl/atrc/index.html)

(ディズニーランドのファーストパスは、待ち行列に対する完璧なもう一つの選択になる)

ここでは、2つの選択肢があると言っています。
一つは、「長い行列で待ってからアトラクションに乗る」、
もう一つは、「ファーストパスを取得して、並ばずにアトラクション乗る」。

確かに、fastpass は、perfect alternative ですね(取るのは大変だけど)。

この文は、A is alternative to B という形式になっています。

(例1)
an alternative plan 代案

(例2)CNNより
Alternative living for baby boomers
(ベビーブーマーの為のもう一つの生活)
http://newsroom.blogs.cnn.com/2012/11/19/alternative-living-for-baby-boomers/

・baby boomers: 1946-1964に生まれた人

この記事の映像では、cohouseing(コハウジング)という生活の方法について説明しています。

普通の個人宅として住むのでなく、cohouseingというコミュニティの中で生活をする事をalternative livingと言っています。余裕があったら、映像を見てみてください(リスニングの練習にもなるかも)。

ただし、映像の英語はかなり早く感じられれかもしれません。ニュース系の英語はかなり早いので、ボキャブラリーとその速さに慣れる為の訓練が必要です。個人的には、「知らない単語は聞き取れない」と考えており、ボキャブラリーが一番大事だと思っています。

「今回の重要語」
alternative


client か? customer か?

client(クライアント)とcustomer(カスタマー)、どちらも顧客という意味で使っていますが、ビジネスでは使い分けています。

「調査1」
意味の違いは、英英辞典で調べるのが基本なので定義を見てみましょう。
[client]someone who gets services or advice from a professional person, company, or organization
サービスやアドバイスを、人、会社、組織から受ける人

[customer]someone who buys goods or services from a shop, company etc
商品やサービスをお店や会社から買う人

「調査2」
意味をもう少し確実なものにするためにネイティブ向けの辞書(Merrian-Webster)で意味を調べてみます。
[client]one that is under the protection of another
他人の保護下にある人

[customer]one that purchases a commodity or service
商品やサービスを買う人

単語:
・purchase 買う
・commodity 商品

「イメージ」
clientは、サービスの提供者である専門家や企業にサポートされているイメージがあり、customerの場合は、もう少しサービス提供者との関係が薄く、商品やサービスを買う人になりますね。

いろいろと例外があるようなので、綺麗に定義できないのですが、今回は、大雑把なイメージを理解するようにしましょう。

client, customerと一緒に理解しておきたい類義語にguestがあります。個人宅、ホテル、娯楽施設などのお客様には、guestを使います。

利用例)
コンサルティング会社大手のマッキンゼーは、「Client Service」
http://www.mckinsey.com/client_service

コンピューター大手のDell Computerでは、「Customer Service」
http://support.dell.com/support/topics/global.aspx/support/en/ordersupport_gen?c=us&l=en&s=gen&redirect=1

東京ディスニーランドでは、「Guest Service」
http://www.tokyodisneyresort.co.jp/en/tdl/guest/index.html

普段接しているサービスで、client, customer, guestという言葉が使われていたら、是非コメント欄で紹介してください。

「今回の重要語」
client, customer, guest, purchase, commodity


not all という部分否定について

先日、tooth-friendlyの説明をした時に、以下のサイトを紹介しました。
Five Tooth-Friendly Tips for Having a Healthy Halloween
(ヘルシーなハロウィンの為の5つの歯にやさしいティップス)
https://www.facebook.com/english.studynet.jp

この記事の中で、1番目の説明に以下のような文があります。

* Not All Candies are Created Equal.

最初の書き出しが、今回のテーマである、Not all で書かれています。

これは、「必ずしもすべてが~ではない」という部分否定になっています。

直訳すると、「必ずしもすべてのキャンディーが同じに作られているわけではない」になります。candiesと複数形になっているのにも注目しましょう。

パターンは、Not all S + V ~の形になります。

(例文)weblioより

*Not all bees sting.
すべてのハチが刺すわけではない。
・sting: 刺す

*Not all of us catch colds.
すべての人が風邪をひくわけではない。


ことわざ:A rolling stone gathers no moss. の解釈は?

このことわざの意味を考える前に、用語の説明をしておきます。

・roll [動詞] 転がる、rolling は、現在分詞で名詞を修飾
・gather 集める
・moss コケ

よって、上記ことわざを直訳すると「転がる石にはコケがつかない」になります。

これには、2つの解釈があります。

1.アメリカの解釈:常に活発に動いていないとコケが付いてしまう。つまり、コケをネガティブなものとして解釈しています。

2.イギリスの解釈:動いてばかりいるとコケも生えない。つまり、コケをポジティブなものとして解釈しています。

アメリカでは、仕事を変えながらキャリアアップをしていく文化ですが、イギリスでは、仕事を転々と変えていると成功しないと考えています。

日本のことわざに置き換えると、「石の上にも三年」になりますが、これは、2番のイギリスと同じ考えになりますね。

ことわざは、その国の文化の影響を受けているので、日本語に無い物、英語に無い物、日本語・英語の両方に同じようなものが存在するものなどいろいろあります。また翻訳するのも難しいです。

この記事の最後に、毎回、「継続は力なり」と書いているので、英訳するとどうなるのか調べてみると、いくつか翻訳パターンがあるようですが、その中で、個人的に一番良さそうだと判断したものは以下になります。

*Persistence pays off. (根気強さは報われる)

単語:
・persistence 粘り強さ、根気のよさ
・pay off (借金などを)清算する、報われる

persistenceをキーワードにして、Longmanの英英辞典で調べてみると、以下の例文が載っていました。

Her persistence paid off when she was offered the job of manager.
http://www.ldoceonline.com/dictionary/persistence
(彼女の努力(=忍耐)が報われた、マネージャーの職を提示された時に)

「今回の重要語」
roll, gather, moss, persistence, pay off

参考にした資料:http://oshiete.goo.ne.jp/qa/547117.html


believe と believe in の違いについて

意味の違いは、英英辞典を調べるのが基本なので、まずは、定義をLongmanの英英辞典で調べてみましょう。

<定義>
■believe
1.to be sure that something is true or that someone is telling the truth(何かが真実であると確信している、または、だけれが本当の事を言っていると確信している)

2.to think that something is true or possible, although you are not completely sure(何かが真実か可能であると考える、確信は無いけど)

■believe in
3.to be sure that someone or something exists(誰かや何かが存在することを確信している)

4.to think that something is effective or right(何かが効果的か正しいと考える)

5.to trust someone and be confident that they will be successful(誰かを信頼し、成功するだろうと自信を持っている)

<状況を考える>・・・例文もすべてLongmanの英英辞典から引用しています。
■believe
1.見たこと、聞いた事について本当だと信じている状態に使えそうです。
例)You shouldn’t believe everything you read.(読んだものすべてを信じるべきではない)

2.確実な証拠はないけど、信じている状態に使えそうです。
例)Detectives believe that the victim knew his killer.(刑事は、犠牲者が殺人犯を知っていたと信じている)
・detective 探偵・刑事、victim 犠牲者、killer 殺人者

■believe in
3.存在を信じるということなので、神、宇宙人、幽霊などについて言及する時に使えそうです。
例)Do you believe in God? (神を信じますか?)

4.効果が有ることを信じるので、方法、手順などに使えそうです
例)I don’t believe in these diets.(これらの食事療法はが効くとは信じない)

5.人の成功について信じている事になる。
例)Believe in yourself, or you’ll never succeed.(あなた自身を信じなさい、さもなければ、決して成功しません)

補足ですが、1,2の方は、名詞節(that S + V)をbelieveの目的語にすることもできます。

例)I don’t believe he’s only 25.(彼がまだ25歳だとは信じない)

参考にした辞書のURL:http://www.ldoceonline.com/dictionary/believe

「今回の重要語」
believe, believe in, diet, detective, victim


フレンドリーな言葉

コンピュータ用語で、ユーザーフレンドリー(user-friendly)という言葉があります。これは、コンピュータユーザにとって「使いやすい」という意味です。

friendlyは様々の言葉と組み合わせて、「**に親切な、やさしい、適した」などの意味が生まれます。

毎年、50以上の「**-friendly」という単語が生まれているようですが、今回は、使えそうな「**-friendly」という単語をピックアップしてみました。

例)
・user-friendly 使いやすい
・consumer-friendly 消費者の好みに合わせた
・earth-friendly 地球にやさしい
・eco-friendly 環境にやさしい
・environment-friendly 環境にやさしい
・family-friendly 家族優先の、家族向けの
・grass-friendly 芝生にやさしい
・home-friendly 家庭優先の、家庭好きの
・nature-friendly 自然にやさしい
・novice-friendly 初心者向けの
・pet-friendly ペットにやさしい
・planet-friendly 地球にやさしい
・teen-friendly 十代の若者の好みに合わせた
・tooth-friendly 歯にやさしい
・girl-friendly 女性向けの
・kid-friendly 子供好みの
・human-friendly 障害者にやさしい
・customer-friendly 顧客本位の

(例文1)[tooth-friendly]
Five Tooth-Friendly Tips for Having a Healthy Halloween
ヘルシーなハロウィンの為の5つの歯にやさしいティップス
(http://www.dentalvibe.com/professional/about-us/blog/2012/10/17/five-tooth-friendly-tips-for-healthy-halloween.html)

(例文2)[eco-friendly]
Singapore tests eco-friendly homes
シンガポールは、地球にやさしい家をテストする
http://edition.cnn.com/2012/09/02/world/asia/singapore-punggol-eco-town/index.html

(例文3)[customer-friendly]
Obama wants a ‘customer-friendly’ federal government
オバマは、顧客本位の連邦政府を望んでいる
http://www.politico.com/politico44/2012/08/obama-wants-a-customerfriendly-federal-government-132798.html


hit the road は、どういう意味?

hit は、「打つ」が元の意味ですが、hit the road で、「出発する、旅に出る」(口語)という意味になります。

例)CNNニュースの記事にこんなものがありました。
*More Thanksgiving travelers expected to hit the road for the holiday
http://edition.cnn.com/2012/11/13/travel/thanksgiving-aaa-travel/
(より多くの感謝祭の旅行者が、休暇で旅に出ると期待されている)

補足:ニュース記事の見出しでは、be 動詞が省略されるので、expected は過去形ではなく、be動詞+expectedで「期待されている」という受身の表現になっています。

ドライブインで休憩した後に、「車でさあ行こう」と言う時にも、Let’s hit the road. と言います。

さらに、政治家が遊説に出る時もhit the road です。

もう終わってしまいましたが、アメリカの大統領選のCNN記事の見出しで以下のようなものがありました。

*Romney campaign to hit the road with 100 surrogates
http://politicalticker.blogs.cnn.com/2012/10/31/romney-campaign-to-hit-the-road-with-100-surrogates/
(ロムニー氏が100人の代理人とともに遊説に出発する)

「単語」
・surrogate 代理人

補足:ニュースの見出しでは、未来の事は、to 不定詞で表現するので、to hit the road となります。

<hitを使ったスラング>
hit は、いろいろな単語と組み合わさって面白い意味が生まれてきます。

*hit the books で、「勉強する」という意味になります(ただし、米国のスラングです(学生言葉))。

*hit the sack 寝る(米国のスラング)(go to bedの事)

「単語」
・sack :寝床(米俗)、袋

スラングは、ノンネイティブが使うべきかどうかという判断は難しいのですが、少なくとも、海外の映画やドラマを理解するのには役立つと思います。

「今回の重要語」
hit the road, surrogate, hit the books, hit the sack


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