英語表現

a drop in the bucket とは?

直訳は「バケツの中の1滴」、日本語にすると「雀の涙」になり、ほんの僅かというイメージが伝わってくる表現です。

a drop in the bucketは、アメリカ英語で、イギリス英語は、oceanを使って、a drop in the oceanと言います。

イギリス英語の方がスケールが大きいですね。

念のためLongamanの英英辞典で定義を確認しておきます。

[a drop in the bucke]a very small amount of something compared to what is needed or wanted:
(とても少量の何か、必要とされているものに比べて)

例)CNN Moneyより(May 13, 2008)
Oil stockpile a drop in the bucket
(石油の備蓄はほんの僅か)

http://money.cnn.com/2008/05/09/news/economy/spr/

補足ですが、ニュース記事の見出しのbe動詞は省略されるので、Oil stockpile is a drop in the bucket とbe動詞を補って考えます。

ここで出てきた、dropは、可算名詞で、a dropで1滴と数えます。

dropに関連して、eye dropsで点眼液という意味になります。

点眼液の正しい扱い方という記事を見つけたので、こちらを参考にしてください。 http://www.safemedication.com/safemed/MedicationTipsTools/HowtoAdminister/HowtoUseEyeDropsProperly.aspx

この記事のイラストと英語による描写がとても分かりやすいので、英語の勉強になるでしょう。


ongoing と oncoming とは?

前置詞:onと、goingやcomingを組み合わせると、形容詞になります。

■ongoing 「進行中の」(=continuing)

例)CNNニュースより(October 11, 2013)
Utah’s national parks will reopen despite ongoing government shutdown
(ユタ州の国立公園は、政府のシャットダウンにもかかわらず再オープンする)

http://edition.cnn.com/2013/10/11/us/utah-parks-reopen/

goの反対は、comeなので、oncomingもあります。

■oncoming (形容詞)「(車などが)近づいてくる」

例)Longmanの英英辞典より
He crashed into an oncoming car.
(彼は、対向車に衝突した)

例)CNN iReportより(June 15, 2013)
Picture of an oncoming monster storm
(近づいてくる大嵐の写真)

http://ireport.cnn.com/docs/DOC-989044

同じ「やってくる」という意味でも、時間的に何かがもうすぐ起こるという意味では、upcoming(「やがて起こる、近々公開の」)を使います(forthcomingという単語にも同じ意味があります)。

例)CNNニュースより(October 2, 2013)
‘Harry Potter’ producer talks about upcoming spinoff
(ハリポッターのプロデューサーは、次にやってくる映画(ハリーポッターの副産物)について話した)

*spinoff:副産物

この記事は、「Fantastic Beasts and Where to Find Them」(幻の動物とその生息地)という本の映画化の話ですが、この本はハリーポッターの映画の中で出てくる書物でもあるので、副産物(spinoff)という言葉がぴったりですね。


outing とは?

out(外へ)にingが付いた outing は、”外に行くこと”、つまり、「遠足、遠出、ピクニック」などを意味するようになります。

Longmanの英英辞典の定義は以下の通りです。

[outing]a short trip that a group of people take for pleasure
(団体が楽しみの為に行なう小旅行)

例)
family outing 家族旅行

例)CNNニュースより(July 19, 2013)
Boy Scouts ban obese kids from outing
(ボーイスカウトは、肥満の子供たちに遠足に行く事を禁止する)

outingに似た単語で、excursionがあります。

こちらもLogmanの英英辞典で定義を調べておきます。

[excursion]a short journey arranged so that a group of people can visit a place, especially while they are on holiday
(団体がある場所を訪れる小旅行、特に、休日の旅行)

こちらは、journey(比較的長めの旅行)という言葉を使って説明されているので、outingよりは、もう少し長めで(shortという形容詞がついているので短めですが)、準備されたもの(arranged)というイメージがありますが、ネイティブのコメント(以下URL)を読むと、それほど大きな違いはなさそうです。

http://www.english-test.net/forum/ftopic7083.html


makeshiftとは?  (イメージで学ぶ英単語)

この単語が、make と shift から作られた事は分かります。

makeは「作る」、shiftは「(何かを)移し変える、移す、変える」という意味です。

*make shift
make shiftという熟語もあり、「工面する、どうにかやりくりする」という意味になります。

熟語のイメージとしては、”何かを別の目的のものに作り変える”と考えると分かりやすいでしょう。

*makeshift
makeshiftは、「間に合わせの」という意味の形容詞になります。

Longmanの英英辞典の定義は以下の通りです。
[makeshift]made to be used for a short time only when nothing better is available:
(他によいものが無いので、短期間だけ使われる)

例)Makeshift bridge (間に合わせの橋(以下URLの写真))

http://images.publicradio.org/content/2009/03/28/20090328_russ_richards_walks_across_a_makeshift_bridge_33.jpg

この写真を見て頂けると、makeshiftの感覚が頭に焼きつくと思います。イメージは大事ですね。

元の記事はこちらです:http://minnesota.publicradio.org/display/web/2009/03/28/floodforecast

また、Google画像検索をすると、いろいろなmakeshiftの画像が出てきます(以下の短縮URL)。

http://bit.ly/1ihR5Ai

Googleの画像検索をイメージ学習に役立てると面白い発見があるかもしれません。

料理関係では、makeshift mealsという記事がありました。

http://makeshiftmeals.blogspot.jp/

ある本では、てるてる坊主の事を、makeshift dollと表現していました。

日常生活でmakeshiftの使い道はいろいろとありそうですね。


fair-weather friendとは?

fair weatherは、「青天」なので、fair-weather friendを直訳すると「青天友達」という意味不明の言葉になってしまいます。

もう少し想像力を働かすと、「青天=>良い状態」と考えることができるので、「都合のよい時だけの友達」、つまり、「困った時には頼りにならない友達」という意味になります。

念のため、Longmanの英英辞典の説明を引用しておきます。

[fair-weather friend]someone who only wants to be your friend when you are successful
(成功している時だけ友達になりたいと思っている人)

例)thefrisky.com(July 5, 2010)より
How To Deal With Fair-Weather Friends
(都合のよい時だけの友達の扱い方)

http://www.thefrisky.com/2010-07-05/how-to-deal-with-fair-weather-friends/

この表現は、人と人だけでなく、国家間の関係でも使う時があります。

ちなみに、fair weatherの定義は、Longmanの英英辞典によると

[fair weather]sunny and not windy or rainy – used especially in weather forecasts
(晴れていて、風が吹いたり、雨が降っていない、特に天気予報で使われる)

という説明になっています。

fairと同じ発音で、綴りが違う、fare(運賃)もあるので、一緒に覚えておきましょう。


botherという単語について

英会話の定型表現で、「(I’m)Sorry to bother you, but ~」(すみませんが、~)という表現があります。
ここれから誰かに話しかけるときに使う決まり文句です。

botherは、「(人を)困らせる、悩ます」という意味の動詞なので、Sorry to bother you.を直訳すると「これからあなたを困らせることをお許しください」になります。一言で訳すと、「お手数をおかけしてすみませんが、お忙しい所恐縮ですが」となります。

botherをLongmanの英英辞典で調べると、最初の定義は以下のようになっています。

[usually in questions and negatives] to make the effort to do something
(通常疑問文や否定文で)何かをする努力をする

例)Longmanの英英辞典より
He didn’t bother to answer the question.
(彼は、その質問に答えようと努力してくれた)

日本語の辞書には、「(否定文や疑問文で)わざわざ~する」という訳語が当てられていますが、make an effortという意味で覚えておいた方が、分かりやすい場合があります。上の例文を、「彼は、その質問にわざわざ答えてくれた」と訳すこともできます。

「わざわざ~する」という日本語には、肯定的な意味と否定的な意味があるので、訳す時は少し注意が必要です。


never fail to とは?

failは、「失敗する、~しそこなう、~できない」という意味になるので、never fail to は、決して~しそこなうことはない、つまり、「必ず~にする」という意味になります。
つまり、意味は二重否定になります。

英語に慣れていないと、二重否定は難しく感じられます。

Longmanの英英辞典の定義は以下の通りです。
[never fail to do something] to do something or happen so regularly that people expect it
(何かをしたり起きたりするのが定期的なので、人々はそれを期待している)

ポイントは、regularly(規則正しく)という点です。
1回だけではなく、繰り返さないといけないのです。

例)Longmanの英英辞典より
*My grandson never fails to phone me on my birthday.
(孫息子は、必ず私の誕生日に電話をかけてくる)

この例文に、繰り返しのニュアンスが入っていますね。

never fail to と対比して紹介されるのが、not fail to ~です。

not fail to には、regularyのニュアンスが無いので、1回きりの事に言及して、「必ず~する」という意味になります。


be into something とは?

これは、口語で、「興味がある、関心がある」という意味になります。つまり、like や be interested in という意味になります。

例)
・He’s very much into video games.
(彼は、テレビゲームに夢中だ)

intoの基本概念は、「~の中へ」なので、興味のある方向に心が入っていくイメージになるのでしょう。

「興味がある」という意味では、他にも、(口語)be crazy about, be addicted toなどがあります。

例)Longmanの英英辞典より
・He’s crazy about her.
(彼は、彼女に夢中だ)

ここでの、crazy about は、like someone very muchという意味になります。

crazy aboutは、人以外にも使えるので、

・He’s crazy about video games.
(彼は、テレビゲームに夢中だ)

と言うことができます。

また、addict(名詞)には、「麻薬の中毒者」という意味と、「大ファン、愛好者」という意味がありますが、”夢中で自分の時間を費やしてしまいやめられない”というニュアンスのがあります。つまり、中毒に近いと考えることもできます。

addict(動詞)は、「夢中にさせる、依存症にさせる」という意味になります。

アルコール中毒は、be addicted to alcoholと言うので、addictedのニュアンスが伝わってくると思います。


go in for とは?

goは、いろいろな前置詞と結びついて沢山の意味を作り出します。go in forもその一つになります。

覚え方は、「心が何かを求めて(for)、中に(in)に入っていく(go)」と考えます。ここから、「好きである」という意味が出てきます。

Longmanの英英辞典の定義は以下の通りです。

[go in for] to do or use something often because you enjoy it or like it
(何かをしたり、使ったりする、何故なら、それを楽しんだり、好きになっているから)

例)Merriam-Webster’s Learner’s Dictionary
*He doesn’t go in for sports.
(彼は、スポーツが好きではない)

例)sportsillustrated.cnn.comより
Some Scientists Go In For Swimming, Sailing, Even Boxing…
(科学者の中には、水泳や航海、ボクシングさえも好きな人がいる)

http://sportsillustrated.cnn.com/vault/article/magazine/MAG1003193/index.htm

go in forには、他に、「試験を受ける」「競技に参加する」「仕事として選ぶ(携わる)」などの意味がありますが、「心が何かを求めて(for)、中に(in)に入っていく(go)」という共通概念を広げて考えると、少しだけ覚える労力が減るのではないかと思います。


by all meansとは?

いつもの通り、Longmanの英英辞典の定義を見てみます。

[by all means] (spoken) used to mean ‘of course’ when politely allowing someone to do something or agreeing with a suggestion
(’of course’を意味する時に使う、誰かが何かをするのを丁寧に許可する時に、または、提案に同意する時に)

例)The Free Dictionaryより
A: Can you come to dinner tomorrow?
B: By all means. I’d love to.

A:明日のディナーに来られますか。
B:もちろんですとも。喜んで。

meansを使った、表現で一緒に覚えて起きたのが、by no means、not by any means

■by no means / not by any means 決して~でない
(= not at all)

例)Merriam-Webster’s Learner’s Dictionaryより
It is by no means certain that he’ll come.
(彼が来ることは決して確実ではない)

(=It’s not by any means certain that he’ll come.)

その他、by any means 「(疑問文で)何がなんでも、どうにかして」、by means of「 (手段)~によって」の表現があります。

meansには「手段」という意味があることも押さえておきましょう。

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