challenge は、「挑戦」という意味? (一部追加)

challengeは、「課題、問題」という意味で、ビジネスではよく使われます。

オバマ大統領の演説の中に次のような言葉があります。
Today I say to you that the challenges we face are real.
They are serious and they are many.
(今日、みなさんに伝えます。私達が直面している課題は、現実のものです。それらは、深刻で、しかも沢山あります)

ビジネスの現場では、様々な課題を解決しながら仕事を進めるので、challengeがよく使われるのでしょう。

ここで、もう一つ疑問に思うのが、problem(問題)です。
challenge と problem の使い分けが分からなくなってきます。
challengeは、努力して克服し、新しい機会を得ようとするもの。
ビジネスには最適な言葉ですね。

problemは、ネガティブなイメージがあり、悪い点などを指し、努力して直すようなものではない事などに使います。パソコンが故障して、大事な画像が取り出せないというのは、problemですね。
ネイティブが、challenge と problemを分かりやすく説明した文書を見つけました。

http://www.effectivemarketingtenerife.com/canarian-weekly/problem-or-challenge/

この文章の中で、印象的なのが、次の文です。
When you view a problem as a challenge, your mind will be actively working to overcome the challenge.
(あなたが、problemを、challengeとみなすようになれば、あなたは積極的に、課題を克服しようと動き始めるでしょう)

つまり、problemをproblemと考えてしまうと、なにも解決できないけど、challengeとして考えると、頑張って克服するように前向きになると言いたいのだと思います。

なんとなくchallengeのニュアンスが分かってきたのではないでしょうか。英語って、奥が深いですね。

ちなみに、ビジネスの現場でproblemという言葉の使用は注意した方がいいでしょう。

NHKラジオ ビジネス英語の講師である関谷英里子さんの著書「同時通訳者の頭の中」(祥伝社)の中に、こんな体験談があります。

取引先とのミーティングの席で、problemという言葉を使ったら、相手を激怒させてしまったそうです。

同著より「problemには深刻な問題、ネガティブで厄介な難題というニュアンスがあります」。

取引先は、problemを起こしていないということで、激怒したようです。

この場合も、challengeを使った方が良かったのでしょう。