thankful と grateful
どちらも感謝する気持ちを表す形容詞ですが、少しだけニュアンスが違うので、今回取り上げてみました。
まずは、Longmanの英英辞典を調べてみましょう。
[thankful]
grateful and glad about something that has happened, especially because without it the situation would be much worse
(感謝していて、何かが起きた事について喜んでいる。特に、その事が無かったらより悪い状況になっていただろうという理由から)
例)NAVER英語辞書より
*I’m so thankful that I work with you.
(あなたと一緒に働けて本当に感謝しています)
=>あなたと一緒に働いていなかったら、何かうまくいかなかったのでしょう。
[grateful]
feeling that you want to thank someone because of something kind that they have done, or showing this feeling
(誰かに感謝したいという感情、人がしてくれた親切な何かの為に。また、そういった感情を示すこと)
*I’m so grateful for all your help.
(あなたが手伝ってくれて感謝しています)
=>単純に感謝している状態。
以上をまとめると、thankfulは、自分の幸運だったことに関する感謝の気持ち(ありがたく思っている気持ち)、gratefulは、他人から受けた行為に対する感謝の気持ちを表現していることになります。
本Facebookページの練習ページである「StudyNet.jp:VOAで学ぶ英語」の練習1に以下のような文があります。
*As people get older, they become more thankful for what they have.
(歳をとると、自分が持っているものに対して、よりありがたいという気持ちを持つようになる)
https://www.facebook.com/voa.english.studynet.jp/posts/127839674077255
ここでも上記説明のthankfulの考えを考慮すると、自分が持っているものに対して、あって良かったという気持ちがあるのでしょう。
ちなみに、gratefulの派生語であるgratuityは、チップの意味です。
アメリカのレストランなどで会計時にチップの金額を自分で書くのですが、その欄には、gratuityという名前が付いています。
これも、サービスを受けた事に対する感謝というふうに考えることができますね。
gratefulの名詞形は、gratitude(感謝)です。これも一緒に覚えておきましょう。