aboutの世界

aboutの概念は、あるものの「周辺」です。あるものの中心の周りに広がりがある感じです。

一番簡単な例が、think about~ 「~について考える」です。考える中心とその周辺もふくめて考えている様子が伝わっています。

この場合は、周辺というより「関連」と言った方が分かりやすいかもしれません。

それでは、aboutが付く動詞を見てみましょう。
英語の定義は、すべてLongmanの英英辞典から引用しています。

■come about
to happen, especially in a way that is not planned:
(発生する、特に、予定されていない方向で)

=>周辺に何かがやってくるイメージですね。

例)Longman英英辞典より
*How did this situation come about?
(どうしてこのような状況が起きたのですか?)

 =>予定外(想定外)の状況ですね。

*How did ~ come about? という形で沢山例文が作れます。

例)
*How did the accident come about?
(どうしてこの事故は起きたのか?)

■set about
to start doing or dealing with something, especially something that needs a lot of time and effort:
(何かをしたり取り扱ったりすることを始める、特に、時間と努力を要する事を始める時)

=>これは周りにいろいろとセットして「さあ始めよう~」というイメージです。

例)NAVER英語辞書より
*He set about finding some way to make money.
(彼はお金を稼ぐ方法を探し始めた)

■bring about
to make something happen [= cause]:
(何かを起こす)

=>周りに何かを持ってくるイメージです。つまり「引き起こす」

*Poverty brings about many social problems.(ジーニアス英和辞典より)
(貧困は沢山の社会問題を引き起こす)

<come aboutとbring about >
come aboutは、目的語を取らない動詞句、bring aboutは、目的語を取る動詞句です。

形式:
S come about. Sが起こる
S bring about O. SがOを引き起こす

似たような意味ですが、微妙に違いますね。

あとは、例文で慣れましょう。

・come aboutの例文:

http://endic.naver.jp/srch/ex/N/come%20about?sm=edi_hty

・bring aboutの例文:

http://endic.naver.jp/srch/ex/N/bring%20about?sm=edi_hty

例文は、自分が一番使いそうなものを見つけて(または自作して)覚えるのがいいと思います。
使いそうもない例文を覚えるのは苦痛であり、すぐに忘れてしまいます。